注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと~壁紙編~

2017.11.04 地域ライターE

壁紙専門店」聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
お部屋の雰囲気をガラッと変える壁紙が、DIYで簡単にトライできたり、賃貸OKな貼って剥がせる壁紙が登場したりと、最近ぐっと身近なインテリアアイテムになってきました。柄やカラー、価格帯も幅が広がり、新築や建て替えでも壁紙選びには一番時間がかかった…という方もいるくらいです。
壁紙で悩んでいる方にお届けする今回の企画。ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわるちょっとした後悔」の中で、壁紙に関する問題をピックアップしてご紹介します。

◇理想の新築一戸建て建築をつくるには?
平屋で叶えるこだわり新築空間!子育ても生活も快適に楽しもう♪<前編>


選択肢が多すぎる…。


基礎と屋根だけを残して、祖父母が住んでいた家をフルリフォームした我が家。予算的には余裕があったので、細かいところにもこだわりながらすすめることができました。
リフォームでも内装に関してはすべてイチから。打ち合わせの回数も、ショールームに回った数も覚えていないくらいです。

その最後の方で、出てきたのが壁紙の打ち合わせでした。
キッチンやお風呂トイレ収納といったところはもちろん相当なこだわりを持って考えていたんです。でも、正直壁紙ってそもそも選択肢がある、っていうイメージすらなくて。設計士さんが、「そろそろ壁紙についてもお話すすめましょうか」って言われたときも、「壁紙?そんなにこだわりないですフツーので。」くらいの感じでした。
びっくりしたのが、壁紙の見本帖を渡されたとき!ものすごい数の見本でした。しかも、ここにあるのは一部のみで、もっとたくさんのメーカーもある、外国から輸入もできるよ、なんて言われて、正直めまいがしたくらい。
それでも見本帖を見始めたら、「こんな壁紙もアリなのか!」って衝撃を受けちゃって。ハマっちゃいましたね。

「見本は小さいから、思っているより色味のイメージが暗くなる。なるべく大きいもので見たほうがいいよ」とアドバイスされて、気になるものはショールームまで出かけて確認しました。
壁紙を全種類決めるまで、1カ月かかりましたね。最後の方は、設計士さんにすごく急かされましたけど。それにしても選択肢の多さは他のアイテムの比較になりません。
自分で選びたいなら、みなさん覚悟しておいたほうがいいですよ!
(Aさん・自宅リフォーム後、2年)


すべての部屋の壁紙を違うものにしたら。


夫と、私と、小学生の娘と幼稚園児の息子、私の母、5人で住む一戸建てを実家を取り壊して建てました。
せっかくだから、家族みんなで家造りに参加したっていう思い出を作りたいな、と思っていたんです。その一つに、「それぞれの個室は、それぞれ好きな壁紙を選んでもらおう」って決めていました。
母の個室は渋くて落ち着いた和のグリーン。娘は淡いピンクに町並みのイラストが可愛いキュートな柄モノ。息子は水色の空に雲の絵が書いてある子ども室らしい柄。寝室は夫に選んでもらって、ヨーロピアンなベージュとゴールドの大人っぽい雰囲気のものになりました。私はリビングのアクセントで、一箇所を真っ赤な壁紙を選んで。

見本の時はすごく満足していたんですけど、実際に建てたあと、誤算がありました。
それは「ドアを開けた状態でのちぐはぐ感」。なるべく日中は換気をしたいので、各部屋のドアは開けっ放しにしているのですが、それぞれ個性的な壁紙が、廊下や吹き抜け、リビングから全部目に入るんです。なんとも統一感の無いインテリアで…。
もうすこし、「トータルコーディネート」にも気を配ればよかったな、って思っています。
(Bさん・一戸建て建築後、3年)


やっぱり機能性壁材を選べばよかった


機能性壁材ってご存知ですか?」って設計士さんから紹介されたときは、なんの予備知識もなかったので、値段の高さにビックリしました。
壁紙よりもさらに消臭効果が高い材質らしいのですが、実際どれくらい効果があるのかもよくわかりませんでしたし、長く持つのかも不安でしたから、結局デザインだけで安価なタイプの壁紙を選びました。

それで特に不満もなかったんですけど。去年、ワンちゃんを家族に迎えたんです。あまり匂いがしない犬種、ってことでしたけれど、やっぱりトイレまわりはそれなりに気になります。
そんなときにワンちゃん仲間に聞いたのが、昔紹介された機能性壁材!そのお宅では、ワンちゃんを飼う時に張り替えたそうなんですけど、「臭いがぜんぜん違う!締め切っていた家に帰ってきたときのこもった臭いが少なくなった」って絶賛しているんですよね。
あとから張り直すのも追加でお金がかかるし、家具も移動させないとだし…こんなことなら最初からお願いしておけばよかったです。
(Cさん・一戸建て建築後3年)
※写真はイメージです


今回は、「一戸建てで後悔したこと~壁紙編~」をお送りしました。一度貼ってしまえば、10年以上そのまま使うことが多く、毎日かならず目に入るものだけに、後悔はしたくないアイテムです。
一方で、キッチンや水回りのような「使い勝手」は関係のない純粋な「インテリア」部分でもある壁紙。すべて自分で選ぶことが、必ずしもよい結果を生むわけではありません。もしも、強いこだわりがないのなら、「メーカーの一番人気」だけを比較してみたり、設計士さんにオススメのものを3種類くらいセレクトしてもらったりするのもオススメです。
自分でイチから選びたいなら、時間に余裕をもって!が鉄則ですよ!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります