疲れない「ゆる収納」へ。手軽なクローゼット収納のコツ~瀧本真奈美直伝! ナチュラルかわいい家づくり 第7回・後編

2017.10.23 高坂類
四国・愛媛から全世界に家づくり情報をお届け! ieny地域ライター高坂類です。

引き続き、月間180万アクセスの人気インテリアブロガーでルームコーディネーターの瀧本真奈美さんに、毎日のことだからこそ負担を感じない「ゆる収納」としてクローゼット収納のコツを教えていただきます! 
瀧本さんは、直近では先月9月に発売された『毎日ラクに片づくクロゼット収納』(主婦と生活社)の収納企画を監修・コーディネートされた実績もあり、整理収納教育士の有資格者。

ちょっとしたことでキレイに見える、キレイを保つことに疲れない!
瀧本さんならではの手軽なコツを、前編・後編の2記事でお届けします。後編です!


<瀧本真奈美さんプロフィール>
整理収納コンサルタント・整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・ルームスタイリスト1級・正看護師。愛媛県在住。節約から始めた100均DIYがメディアに取り上げられ、これまでに著書2冊(2014年10月「ナチュラルアンティーク雑貨のある暮らし」(2016年1月 同 台湾版)、2016年1月「lovelyzakkaの100円グッズでかわいい収納アイデア」)を出版。2017年4月19日には3冊目の書籍『lovelyzakkaのプチプラグッズでおしゃれに暮らすもの選び』も発売!
TVレギュラー出演、コラム執筆、収納提案、インテリアスタイリング、リメイクワークショップなど幅広い分野で活躍中。
公式ブログ:ルームスタイリスト瀧本真奈美のナチュラルアンティークROOM


毎日、モノが動くクローゼット。疲れない「ゆる収納」へ

高坂「瀧本さん、本日もよろしくお願い申し上げます。 引き続き、クローゼット収納について教えてください!」

瀧本さん「よろしくお願いします。後編も、疲れない『ゆる収納』のポイントをお伝えしていきますね!」


ほぼ “吊るす” がいちばんラク!


瀧本さん「洗濯の一連の流れとしては、1. 洗う → 2. 干す→ 3. たたむ → 4. しまう と、4つもの行動が必要になりますよね。その中の1つでも減れば、かなりラクになるはずです。よく着る服だけでも吊るし収納にしてしまえば、たたむ行程がスキップできます。」

高坂「私もこれは実践しています! 干して、乾いたら収納場所に持って行くだけなのですごくラクですよね。全部吊るしちゃいたい...。」

瀧本さん「セーターなど型崩れしやすいものは、袖の重さで引っ張られないように、袖を肩にかけて吊るすといいですよ。」


高坂「これから登場回数の増えるニット類こそ、吊るしたいですね!」


たたみ方は自己流でOK!


瀧本さん「ショップ風のキレイなたたみ方には誰もが憧れますが、服の収納は毎日のこと。家族のライフステージや仕事の状況、その他の家事にかかる時間、長年の習慣など、当たり前ですがどれも人それぞれで、決して同じではありませんよね。ですから私は収納についても、どの方法が絶対に正解だとは言えないと思っています。
たたみ方は自分がやりやすい方法でいいんです。長く続けていて体にインプットされている習慣を修正したり、それによって家事時間がさらに増えたりしてストレスになるくらいなら、これまでの方法で大丈夫です。」

高坂「新しいやり方を取り入れるだけで、けっこうなエネルギーを使いますもんね。ここが『ゆる収納』ですね。」

瀧本さん「そう、無理はいけないですよ❤︎ ちなみに時間に余裕があり、ショップ風にたたむ場合は、両裾の折り幅を揃えてたたんでも、前に向けた時にキレイに左右対称にならないことがあります。裾よりも肩部分の折り幅を揃えてたたむようにすると、キレイにできますよ! 試してみてくださいね。」


重ねず、立て収納に!


瀧本さん「たたむ収納は、重ねずに、仕切り板などを使って立て収納にしましょう。重ねてしまうと、下のモノを取りたい時に必ず上のモノが崩れます。」

高坂「崩れますねぇ...。私は、立て収納を徹底できずに、重ねてます...ううう。」

瀧本さん「重ねるとどこに何があるか把握しにくい上、目的の服を探す行為が、さらに収納ケース内を乱雑にする原因になります。ひと目でどこに何があるか分かる立て収納は、朝の身支度の時間短縮にもつながりますよ。」

高坂「収納の中が乱れにくいから、片付け時間も減りますよね。取りたいモノをスッと出せるようにしまうのが大切なんですね。」


アイテムごとに引き出しを分ける


瀧本さん「収納の基本ではありますが、トップス、ボトム、インナーなどいろいろな種類のモノを場所決めせずにとりあえず入れてしまうと、うまく片付かない上、探し物が増えます。アイテムごとに住所を作りましょう。」

高坂「ちょっとここに入れておこう、が後々自分の首を締めますよね。よくやってます...。」

瀧本さん「着る時はパッと取って、洗濯が終わったらパッとしまう。が出来るように、生活動線も考えてちゃんと居場所を決めてあげましょう!」


枕棚は、軽い収納グッズを活用


瀧本さん「高いところの収納は、上げ下ろしが大変だとそれだけで億劫になります。ごく軽い素材を選んで、中にモノを入れても無理なく上げ下ろしが出来る収納グッズを使いましょう。」

高坂「下には重いものを、上には軽いものを、というのも収納の基本だとは思いますが、ついつい考えなしにホイッと置いてしまうんですよね...。後で取りにくいことがよくあります。」


瀧本さん「枕棚の上をうまく活用できれば、よく使う下のスペースがよりすっきりしますよ! こちらも、グッズの種類を統一しましょう。」


1度で完成する収納はない


瀧本さん「『ゆる収納』の手軽なコツは以上です! すぐに取り入れられることだけでも、よかったらお試しくださいね。」

高坂「はい! ズボラな人でも取り組めそうなことばかりでした。」

瀧本さん「それからお伝えしたいことは、『1度で完成する収納はない』ということです。収納の見直しをしても、それで全ての使い勝手が完璧になるかというと、そんなことはありえません。また、一気に完璧な収納システムを作り上げようとすると、到達するハードルをあげてしまうだけで、うまくいかなかった時にとてもがっかりします。
大切なのは、少しずつ『自分なりに使いやすい』方法を見つけること。家族のクローゼットなら、『家族みんなが使いやすい』方法を見つけることです。一度に無理をせず、ゆるくでいいので、ご家庭に合った快適なクローゼットを目指してみてくださいね。」

高坂「瀧本さん、ありがとうございました!」


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この記事を書いた人

高坂類

ライター
1983年新潟県生まれ。早稲田大学人間科学部卒。 四国・愛媛県 新居浜市(にいはまし)に拠点を置くデザイン事務所 hink DESIGN(ヒンクデザイン)代表。 広告デザインとWeb制作を中心に、ライター、ラジオパーソナリティ、モデル、司会等、四国の生活をより楽しくしようと 幅広く活動しています。 四国の魅力発信プロジェクト「しこくらいふ」主宰。 激辛グルメサークル「にいはまスパイスガールズ」主宰。