注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと~ロフト編~

2017.10.01 地域ライターE

子どものころ、テレビの外国ドラマに出てくる、ロフト付きの子ども部屋に憧れた方も多いのではないでしょうか。今でも「ちょっとめずらしい」ロフトですが、スペースの有効活用の一手段として、一戸建てにロフトスペースをつけてみようかと検討している方にお届けする今回の企画。
ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわるちょっとした後悔」の中で、ロフトに関する問題をピックアップしてご紹介します。


「おしゃれでカッコいい!! 」現実は…


子供の頃から、ロフトに憧れていました。秘密の部屋みたいで、誰にも邪魔されずにゆっくり本を読んだりお気に入りの小物を並べてみたり…。
一人暮らしをするワンルームのときも、ロフトのある部屋を探したんですけど、家賃が2万円くらい高くなっちゃうので、あきらめたんですよね。家を買おう、って言う時も、ロフトが欲しいから注文住宅にしたいなあ…と思っていたんですけど、やっぱり金額的に難しくて。

そんなとき、ウチを見つけたんです。建売だったんですが、寝室の上についていたんです、屋根裏収納が!壁紙もなくて、構造用合板そのままでしたけど、ブルックリンスタイルのインテリアにすれば、むしろ味が出てカッコいいかも!なんて思って、3戸のうち、ラスト1戸を見学その場で契約しました。屋根裏収納とはいっても140cmはあるから、デスクと一人用のソファを置くには充分。お気に入りの本を並べて、秘密の読書スペースが完成しました。

引っ越ししたのは冬。しばらくは快適なロフトスペースだったんですが、4月にはもう、「アレ?」って思いはじめて、5月にはそこでは過ごせなくなっちゃいました。寝室のエアコンの温度設定をどれだけ下げても、ロフトスペースは冷えないんです。
真夏なんか本当にサウナ状態です。たしかに、収納としてしか使えない…。だけど、せっかく憧れのロフトスペースを手に入れたんですから、また次の冬が来るまで、待ちたいと思ってますよ!
(Aさん・建売住宅購入後、2年)


季節モノの収納にぴったりだと思っていたのに!


長男の五月人形に鯉のぼり、長女のお雛様、クリスマスツリーにお正月の食器、スーツケースに暖房器具、扇風機、冠婚葬祭のスーツ、スキー道具に夏のプールグッズ、子どもの思い出の品…ざっと思いつくものを挙げても、季節で必要性が変わるもの、普段は使わないけれど捨てることができないものってたくさんありますよね。

引っ越す前は、一番使いやすいクローゼットや押し入れがこういうもので埋め尽くされていて、普段使う洋服やカバンは衣装ケースやハンガーにぶら下げて部屋に出ていたので、絶対に大きなロフト収納を作ってもらおうって決めていました。建坪20坪で、決して大きいわけではない敷地なので、普通の部屋に収納スペースを作るのにも限界がありましたし。
ええ、ものすごくたくさん収納できるんです。ロフトだけで、8畳分のスペースがありますから。問題が一つだけあるんですよね。ずっとしまいっぱなしの荷物だけではなくて、扇風機とか、お雛様とか、季節ごとに必ず1回出し入れするわけなんですけど、大きくて重たい荷物を持ってロフトの階段を昇り降りするのが怖すぎてちょっと無理なんですよね。

引っ越した最初のときは、引越しのスタッフさんが全部軽々と運び上げてくれたんですけど。特に降りるのが怖いんです。仕方がないから、主人の休みの日に合わせて、二人がかりで降ろしてます。コレさえなければ完璧なんですけどねえ。
(Bさん・一戸建て建築後、3年)


子どもたちの秘密基地。大人には大変でした…。


リビングは高い天井にして、キッチンの上部にはロフトを作って、小さな子どもたちの勉強件遊び場にしませんか?ってご提案を建築士さんにいただいたときは、なんて素敵なアイデアだろうと思いました。

実際、子どもたちもロフトスペースがお気に入り。私もキッチンにいながら、遊んでいる子どもたちの気配を常に感じることができます。お友達をお招きしても、みなさんからとっても素敵と褒めていただくし、子どものおもちゃや本はロフトにあるから、リビングはいつもスッキリしていて、それもロフトを作ってよかったなあと思うところ。その分、子どもたちには「ココは自分たちの場所」っていう意識が強いみたいで、お掃除をしようと思っても「秘密基地だから!◯◯ちゃんがするから!」と入らせてもらえないんですよね。

それならと思って任せても、あとでこっそり見ると、こぼれたお菓子のベタベタや、大量の消しゴムカス、折り紙の切れ端と、ものすごいことになっています。
私も掃除機を持って140cmしかないロフトスペースに上がるのが正直おっくうになってしまって、つい掃除を後回しにしがち。
それでも子どもたちの笑顔を見ていると、作ってよかったなあとは思っているんですよ!
(Cさん・一戸建て建築後4年)


いかがでしたか?「一戸建てで後悔したこと~ロフト編」をお送りしました。実際にロフトを使っているお家はまだまだ多くないので、先輩証言を集めるのにちょっと苦労もしましたが、「ちょっと想定と違ったことはあったけど、トータルとしてつけてよかったと思っているよ。あとからつけるのは大変だしね!」というコメントをみなさんからいただきました。
ロフトのメリットもデメリットも理解して、スマートに利用できればお家の印象を大きく変えるロフトスペース。利用目的をしっかり設計士さんに伝えて作ってもらいましょう!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります