夫婦で対立!? 家を買うときの意見の食い違いあるある~断捨離編~
新築一戸建てではなくとも、お引っ越しのタイミングで必ずと行っていいほど取り掛からなくてはならないのが荷物の仕分けとゴミ捨て。「断捨離」レベルまで、気合を入れよう!という方も少なくありませんよね。
今回は、ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわる意見の食い違いあるある」と、「そのトラブルをどう乗り越えたか体験談」の断捨離編をお届けします。
夫婦でこんなに「いらないもの」が違うなんて
私たち夫婦は大学時代に同じサークルだったのがきっかけで知り合って、もう10年以上一緒にいます。思い出も、友人関係も重なっていて、「夫婦で大切なものが同じっていいなあ」と思っていました。家を買うことになるまでは。
通勤時間が短いことを優先したかったので、正直広いとはいえない3階建ての狭小住宅。建売だったので、収納も当たり障りのない一般的なクローゼットがあるだけです。今までは夫の実家の離れに同居させてもらっていたので、収納に関してはまったく不自由していませんでした。
「せっかく『わが家』なんだから、ちゃんとアルバムとか卒業文集とかも持っていきなさいよ~」ってお義母さんに言われて、たしかにそうだよね!って夫の思い出関連の荷物を荷造りしていたら、「え、そんなのまだあったんだ?実家に置いとけば?…え、母さん持って行けって?じゃあ捨てちゃってよ」なんて言い出して!
私たちがサークルで卒業の時に寄せ書きしたサッカーボールや、結婚式の引出物のサンプル、もう壊れて使えないけど結婚1周年の時に記念にプレゼントした時計まで、捨てたほうがいいんじゃない?なんて、こんなにアッサリ大切な思い出を捨てられるなんて信じられない!! ってその日は大喧嘩になりました。
結局、それを聞いていたお義母さんが、「そんなら仕方ないからまた納戸にしまっておきなさい」って仲裁してくれたけど、いつまでも頼っているわけにいかないのに…実はまだ問題は解決していないんです。
(Aさん:建売一戸建てを購入して1年)
断捨離成功のつもりで、収納を決めたから…
今の家は乱雑で、ものがあふれかえっているけど、新築の家に引越したらスッキリ断舎離して、素敵な生活を手に入れよう…!そんな気持ちで、家を建てるまで2年間以上、修理整頓の本や断捨離に成功した人の体験談を読んではうっとりしていました。
収納スペースをたくさん作ってものを押し込めるよりも、上質で必要最低限なものだけに絞って過ごしやすい空間を作る。収納スペースも扉や棚の作り付けは費用がかかるし、無くせばそのぶんオープンスペースを広々確保できる…。
そんな例に影響されて、建築士さんとの打ち合わせのときは、「スッキリさせたいので、リビングダイニングには、収納を置きたくないんです。」ってお伝えしていました。出来上がったのは、たしかに、広々として、開放的な空間。私も、引越しに合わせてインテリアに合わない小物入れやプラスチックの収納グッズなんかを、相当断舎離しました。
最近本当に困っているのが、「生活必需品の収納場所」。
例えば、はさみ、ペン、爪切り、耳かき、ティッシュケース、読みかけの本、虫刺されの薬、タブレット、料理のレシピ…こんな感じの、細々としていてすぐ手に取りたいものを置いておくスペースが全然ないんです。
キッチンにしまうと、子どもや夫が毎回「持ってきて~」となってしまって面倒だし、今さら安っぽい収納グッズなんて買いたくない…。
毎回2階へ取りに行ったり、ぱっと出てこなかったりで「面倒くさい」と家族に不評なリビングダイニングの収納なしスタイル、どこまで続けるか悩んでいます。
(Bさん:新築一戸建て建築後半年)
「ああ言うの、断捨離ハイって言うんだろうな…」
憧れの新築住宅。新しい家をキレイなままキープしたかったから、この機会にキッチリ断捨離をする計画でした。私だけじゃなくて、夫のものも、子どもたちのものも含めて、です。
最初は順調な滑り出しでした。
まずは自分の衣類からはじめたんですけど、「こんなに着ていない服があったのか!! 」って言う感じでしたし、服を捨てたらクローゼットも引き出しも余裕ができて服にシワがつかないし、匂いもこもらないし、うまくコーディネートも回ってる感じで、「最近オシャレにしてるねー」なんてお友達にも褒めてもらって。
洗濯物やクリーニングから帰った服の出しっぱなしもなくなったので、夫や子どもたちもとっても喜んでいたんです。最初の成功が嬉しくって、完全に「断捨離ハイ」になっちゃっていました。本当は必要なものなのに、「捨てたい!! 」っていう欲求が上回っちゃうんです…。
捨てるとスッキリするんですけど、あとで「え!? アレ捨てちゃったの!? 」って言われることが増えて、最後の方は夫や子どもたちと結構壮絶な喧嘩までする羽目に…。
子どもが夏休みの自由研究で賞をもらった工作や、夫の大学時代の思い出のCD、いつか修理しようと思っていた革鞄。新婚時代にお祝いでもらったペアのワイングラス…。今でも「あ~あ、あれなくなっちゃったんだよねー!」って言われています。
(Cさん:新築一戸建て建築後1年)
うまく行けば生活がスッキリ快適になる断捨離。引越しは断捨離のよいタイミングではありますが、期日がハッキリ決まっているだけに、慌ててこの機会にアレもこれも…となりがち。いいバランスでできれば大成功ですが、今回の先輩たちのように「やり過ぎ」「価値観のすり合わせ」には注意が必要です。
自分の物以外は、実際に捨てる前には「相手に確認」を忘れないで下さいね!