平屋で叶えるこだわり新築空間!子育ても生活も快適に楽しもう♪<後編>

2017.09.15 高坂類

近年人気の平屋を、西海岸カリフォルニア風×ヴィンテージ風のオリジナルなイメージでまとめたおしゃれなMさんファミリーのお宅。

前編に続き、後編ではまだまだ尽きないこだわりポイントと、平屋だけでなく新築時に参考になるアドバイスをいただきます!


開放感あふれる、リビングの勾配天井


高坂「リビング天井が高くて、とても開放感がありますね!」

奥さま「リビング上の天井は、ロフトにかけて勾配天井にしました。木目調にしたのも夫の提案です♪ 本当に開放感があって気持ち良いです! 天井までの高さは430センチあって、こんなダイナミックな“たかいたかい”もできます(笑)」


高坂「これは、普通なら頭を強打ですね!(笑) 余裕の高さですね〜。」


旦那さまの書斎になるロフトへ続く、おしゃれな梯子


奥さま「リビングには夫の書斎になる予定のロフトをつけたのですが、この梯子はデザイン重視で選んじゃいました!」

高坂「インテリアのポイントになっていますね!」

奥さま「でもちょっと上がりにくくて(苦笑)、これは家づくりのたったひとつの失敗かもしれません。毎日上り下りするわけではありませんが、唯一ちょっと残念だった点ですね。もちろんデザインは気に入っています!」


家事の動線を考えて、キッチンと洗面脱衣室を近くに


奥さま「ここは、私のお気に入りの家事動線です。キッチンの横にある扉を開けると、廊下を挟んで洗面脱衣室になっているんです。洗濯をしていてもすぐにキッチンに戻れるのでとっても便利です!」

高坂「キッチンと洗濯機が近いと楽ですよね! その洗面脱衣室も見たいです♪」


壁紙がかわいい洗面所&便利な物干しユニット


高坂「うわ〜ん!かわいい洗面所ですね!! 私ティファニーブルーが大好きです...。」

奥さま「私は全部この水色の壁紙にしたかったんですが、そこは夫と折り合えず...(笑)。この洗面脱衣室には、『ホシ姫サマ』という物干しユニットを付けてもらいました。天井についているのがそれなんですが、使う時に物干し竿を下ろせるようになっているんです。部屋干しの時はもちろん、外で干す時もここでランドリーハンガーにかけてから持って行けるので、すごく便利です! 家の中で干すので、子どもが泣き出しても声が聞こえてすぐ気づいてあげられます。」

高坂「洗濯物を干すのって、意外と時間がかかりますもんね! 中で干して、スムーズに持って行けるのはいいですね。」


飛び散りが少なく、広々使える陶器製のシンク


奥さま「シンクは“実験用シンク”と呼ばれる、病院の診察室などで医療器具の流し台として使われる陶器製のものを選びました。深くて広いので飛び散りが少なく、ゆったり使えるのでこれもおすすめです!カウンターは造作で、しっかりしたものを叔父が用意してくれました。今回、家を建ててくれたのも叔父なんです。」

高坂「そうなんですね! 陶器のシンク、いいですね...。カウンターもオリジナルなんですね。」

奥さま「ありがとうございます! 洗面所のシンクで子どもたちの汚れた服やシーツなどの大物を浸け置きできるようにしたくて。洗面所は水の飛び散りが気になるので、この大きめのものを選びました。標準仕様の洗面台には理想のサイズのものが無かったので、希望に近いものを叔父に探してもらいました!それから、ここのサブウェイタイルは本物です❤︎ 次はバスルームへどうぞ〜。」


意外と便利でびっくり!バスルーム脇の棚


高坂「ここも水色の壁紙がかわいい !!」

奥さま「この、バスルームの横に作ってもらった収納棚が意外と便利で! お風呂上がり、手を伸ばせば届く所にタオルを置いておけるので、を濡らさずに済みます。」

高坂「お風呂で必要なものを取りに出て廊下がびしょびしょになること、時々あります...。シャンプーなどのストックも、すぐに取れるのは便利ですね。」


平屋にしてデメリットはありましたか?


高坂「前編で『平屋にして良かったことしかない』とおっしゃっていましたが、強いてデメリットをあげるとすれば何かありますか?」

奥さま「そうですね...2階建てに比べると、基礎が広くなるぶん金額が高くなることでしょうか。でも平屋に対してのデメリットは、本当に金額以外には感じていません。スイッチの位置や、先ほど紹介したロフトの梯子など、家づくりに関して細々した後悔はありますが、平屋にしたことについては良かったとしか感じていません!」

高坂「あっぱれ! そうか...基礎は広くなるのは致し方ないですよね。でも、平屋の生活はとっても快適そうです!」


新築する際のアドバイスはありますか?

高坂「平屋に関係なく、新築してみてのアドバイスがあればお願いします!」

奥さま「インテリアがお好きな方にお伝えしたいのは...、壁に飾りたいものや絵などがある場合、建て始める前にある程度どこに飾るのかを決め、壁を補強しておいてもらうことはとても大事です! うちの場合、壁掛けの時計を先に買っていたのですが、危うく掛けられなくなるところでした(苦笑)。」

高坂「へえ〜! そういえばうちの新潟の実家も、グランドピアノを置くことが決まっていたのでそこの床だけは補強したとかなんとか聞いたことがあります。搬入も、建ててからだと入らないので建築中に運び込んでたような...。掛け時計でも、補強が必要なこともあるんですね!」

奥さま「さらには、絵を照らす照明をどの辺りに付けるかなど、必ず飾りたいものがあるのならしっかり決めておくことをおすすめします。」

高坂「これは新築経験者ならではの助言かもしれないですね。他には、何かありますか?」

奥さま「外壁の選び方なんですが、私たちは小さいサンプルではどうしてもイメージがつかめなくて。家を建てることが決まってからは、休日はドライブにどんどん出掛けて新しそうな家を探して、いろいろな外壁を見て回りました! そして理想の外壁をついに見つけて、いきなりピンポーン!と訪問して(笑)、外壁に何を使っているか聞いてそれを採用しました!! 」

高坂「すごい熱意!! 確かに、実際に家の形になっていないとイメージはわきませんよね。」


Mさんファミリー、ありがとうございました!


「平屋にして良かった!」としか思っていないというMさんファミリー。
おしゃれでかわいく、かつ暮らしやすいこだわりがいっぱいでした。

平屋で階段がないことで小さな子どもがいても不安が少なく、掃除が楽。年齢を重ねて体力が衰えても無理なく生活し続けられる平屋は、人気があるのも納得です。

これから若いふたりと小さな子どもたちが、このすてきな平屋で末長く楽しい家族の歴史を刻んでいく様子が目に浮かびますね。

Mさんファミリー、ありがとうございました!


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この記事を書いた人

高坂類

ライター
1983年新潟県生まれ。早稲田大学人間科学部卒。 四国・愛媛県 新居浜市(にいはまし)に拠点を置くデザイン事務所 hink DESIGN(ヒンクデザイン)代表。 広告デザインとWeb制作を中心に、ライター、ラジオパーソナリティ、モデル、司会等、四国の生活をより楽しくしようと 幅広く活動しています。 四国の魅力発信プロジェクト「しこくらいふ」主宰。 激辛グルメサークル「にいはまスパイスガールズ」主宰。