ルームコーディネーター・瀧本真奈美直伝! ナチュラルかわいい家づくり〜第5回「整理収納教育士でもある瀧本さんに聞く!片づけやすい子ども部屋収納のコツ・後編」

2017.09.01 高坂類
四国・愛媛から全世界に家づくり情報をお届け! ieny地域ライター高坂類です。

本日は、月間180万アクセスの人気インテリアブロガールームコーディネーター、さらに整理収納教育士でもある瀧本真奈美さんに、子ども部屋収納のコツを教えていただきます! 前編・後編の2記事にわたってお届け、後編です♪


<瀧本真奈美さんプロフィール>
整理収納コンサルタント・整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・ルームスタイリスト1級・正看護師。愛媛県在住。節約から始めた100均DIYがメディアに取り上げられ、これまでに著書2冊(2014年10月「ナチュラルアンティーク雑貨のある暮らし」(2016年1月 同 台湾版)、2016年1月「lovelyzakkaの100円グッズでかわいい収納アイデア」)を出版。2017年4月19日には3冊目の書籍『lovelyzakkaのプチプラグッズでおしゃれに暮らすもの選び』も発売!
TVレギュラー出演、コラム執筆、収納提案、インテリアスタイリング、リメイクワークショップなど幅広い分野で活躍中。
公式ブログ:ルームスタイリスト瀧本真奈美のナチュラルアンティークROOM


整理収納教育士でもある瀧本さんに聞く!子ども部屋収納のコツ


高坂「瀧本さん、本日もよろしくお願いします! 引き続き、整理収納教育士の資格もお持ちの瀧本さんに、子ども部屋の収納のコツを教えていただきます!」

瀧本真奈美さん(以下敬称略)「本日もよろしくお願いします♪ 今回は教え方のコツを中心にお伝えします。それから、整理収納教育士や整理収納を学ぶ知育玩具についても少しご紹介しますね!」

高坂「よろしくお願いします!」


子ども部屋の収納はどうやって決める?


瀧本「前回、最初に“部屋づくりは親子で行う”ことが大切とお伝えしました。収納するものや場所は、子どもと相談して決めていきましょう!」

高坂「何をどのケースに入れて、どこにしまうかを、子どもと決めるんですね。」

瀧本「はい! 片付けの基本は“すべてのものに定位置を与える”ことですが、それを子どもと一緒に決めましょう。自分でお片付けができる年齢なら、片付けるものはどこに納まるか・納まらないかを自分で見極めてもらいます。自分でものの定位置(しまう場所)を決める方が、その後の習慣づけもスムーズにいくんですよ。」

高坂「なるほど。うーん、暗記といっしょですね。“AはBの場所へ!CはDの場所へ!”っていきなり覚えろって言われても難しいですけど、自分で決めることで記憶にも残りやすくなりますね。」

瀧本「はい、自分で考えて決めるというのが大切なんですよ♪ 親はサポートしてあげましょう!」


ポイント1:片付いている状態は気持ちいい!を伝える

高坂「収納場所を一緒に決めて、日々のお片付けを習慣づけていく教え方のコツはありますか?」

瀧本「ものが定位置に片付いている状態は、とっても気持ちがいいことを繰り返し伝えましょう。」

高坂「私はそれを実感できないまま大人になってしまったのかもしれません...(苦笑)。」

瀧本「片付けることは当たり前で、片付いている状態がふつう。そして、その状態はとっても気持ちがいい...。
お片付けできたね、気持ちいいね、と、繰り返し実感させてあげることが大切です。」

高坂「私も実感する必要を感じています...。片付いている状態は気持ちいい...ですよね! 一緒に身に付けていきたいと思いますっ。」


ポイント2:片付けようとする姿勢をほめる


瀧本「お片付けを習慣づけるコツの2つめは、片付けようとする姿勢だけでもほめることです。ほめられるとやる気が出ます。親があまり手を出しすぎないように、声をかけたりアドバイスをしたりすることで、お片付けの時間を親子で楽しみましょう。」

高坂「なるほど。ついつい、“やらせよう”としてしまいますが、自主性を尊重することが大切なんですね。」

瀧本「片付けは遊びのあとの面倒なこと...ではなく、遊びの中に片付けがあるイメージです。前編でお伝えした、片付けをお買い物ごっこに例えるように、片付けそのものを遊びとして親子で楽しむのがコツですよ♪」

高坂「遊びにしてしまえばいいんですね! それなら大人も楽しめそうです!」

瀧本「(笑)。大人でも片付けの習慣づけは難しいですから、子どもさんにいきなり完璧を求めないように...。片付けしようとしただけでも、たくさんほめてあげてくださいね!」

高坂「わかりました!」


ポイント3:成長に合わせた見直しも大切


瀧本「子どもさんの収納を考える上でもう1つ大切なことは、成長に合わせて定期的に収納を見直すことです。心身ともに成長が著しいですから、整理収納しやすい環境を親子でときどき見直しましょうね。」

高坂「確かに、身長も伸びますし、どこに何をしまいたいか、も成長により変わってきそうですね。大人なら、暮らしが変わらなければずっと同じでもいいですが、子どもの場合は見直しも重要なんですね。」

瀧本「はい。きっと、自然と収納の方法もステップアップしていきますよ♪子どもさんの成長も実感できると思います。」


遊びながら整理収納を学べる知育玩具も!

高坂「瀧本さん、いろいろなアドバイスをありがとうございました! 私も、子どもと一緒にお片付けを考えてみようと思えました。遊びのように、楽しんでやってみます。」

瀧本「参考になりましたか? 整理収納は、日常生活に一番近い情操教育と言われています。お花がキレイと感じたり、ピアノの音が心地いいと感じるように、スッキリ片付いた部屋は気持ちがいいと感じること....子ども自身で片付けされたことで得られる達成感を、習い事ではなく家庭で、家族と一緒に学べるのが整理収納なんですよ。」

高坂「なんと...。」

瀧本「最後に、整理収納を学べるおもちゃも紹介しますね♪ これは『学収☆積み木』です。


瀧本「おもちゃ箱・机・タンスの絵が描かれた3つのケースに、それぞれ9個の積み木が収納できるようになっています。それぞれの収納スペースに入れられそうな積み木は、各9個以上あります。たくさんの積み木の中から収納スペースに合うものの積み木を選んで、かつスペースに収まるように自分にとって必要な9個だけを選択するおもちゃです。」

高坂「自分にとって必要なものを見極めるところまで...! 大人も、シミュレーションできそうですね。」

瀧本「こんなのもありますよ♪ 『おかたづけキッズパズル』。」


瀧本「これは、洋服、おもちゃ、文房具、日用品の4種類が、それぞれ20ピースのパズルになっています。」


瀧本「これらのパズルピースを使って、『さがす』『わける』『えらぶ』『ならべる』『まとめる』などを体験しながら、お片付けを学べるおもちゃです。」

高坂「むずかしい...(苦笑)。私こそ、学び直しが必要な気がします。」

瀧本「こんなものもありますよ、というご紹介でした。それだけ、整理収納は学ぶことの多いものなんですよ♪」


瀧本真奈美さん、ありがとうございました !!


瀧本「整理収納教育士としては、教育現場や子育てに関わる方たち、そして子どもたちに、広く整理収納の知識と技術を伝えていくのが使命です。片付けやすい環境を作り、子どもの自立力や判断力を育てること。より、みなさんの力になれればと考えて資格を取りました。ルームスタイリングと整理収納は切っても切れない関係ですから、どちらもますます生かしていきたいです♪」

高坂「瀧本さん、ありがとうございました !! 」


<ルームコーディネーター・瀧本真奈美直伝! ナチュラルかわいい家づくり>は、月間180万アクセスの人気インテリアブロガーで整理収納コンサルタント・整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・ルームスタイリスト1級の瀧本真奈美さんに、収納・100均活用術・DIY・インテリアコーディネートなどで毎回テーマを決めてご指導いただく連載記事です。

次回もお楽しみに!


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この記事を書いた人

高坂類

ライター
1983年新潟県生まれ。早稲田大学人間科学部卒。 四国・愛媛県 新居浜市(にいはまし)に拠点を置くデザイン事務所 hink DESIGN(ヒンクデザイン)代表。 広告デザインとWeb制作を中心に、ライター、ラジオパーソナリティ、モデル、司会等、四国の生活をより楽しくしようと 幅広く活動しています。 四国の魅力発信プロジェクト「しこくらいふ」主宰。 激辛グルメサークル「にいはまスパイスガールズ」主宰。