夫婦で対立!?家を買うときの意見の食い違いあるある~立地編~

2017.08.20 地域ライターE

人生で一番大きな買い物といわれる住宅購入。 かける予算も、時間も、情熱も、普段のお買い物とは桁違いになります。だからこそ避けて通れないのが夫婦の意見の対立。
お互い譲れないポイントがあると決めるのに苦労するのが「立地」の問題。
ieny地域ライターEが新築一戸建て購入の先輩に聞いた、「新築一戸建て建築にまつわる意見の食い違いあるある」と、「そのトラブルをどう乗り越えたか体験談」の立地決め編をお届けします。


通勤時間は変わらないのに


夫はサラリーマン、私は専業主婦です。二人の子どもは幼稚園生。今の家にももちろん満足しているんですが、ひとつだけ「あっちの家ならどんな生活だったかな…」って今でも思い出してしまう家があるんです。
それは、私が推していた建売住宅。駅からバスに乗って10分、バス停からは1分もかからない場所にありました。今の家は駅から歩いて12分、まあギリギリ歩けるかな?っていう距離です。
通勤にかかる時間は一緒ですが、夫は「毎日通勤するのに、バスは本数が少なくなったりして時間的に大変だし、交通費が上がる分、社会保険料が上がってしまうから絶対に駅から徒歩圏がいい」と言い張って、結局「まあ働いているのは夫だし…」と私が折れたんです。
でも、駅から少し遠い分、建坪は同じでも敷地面積はあっちのほうが広くて、おも充分とれたし、それでここよりちょっと安いくらいの価格だったんです。毎日家にいるせいか、お隣の壁がすぐ迫ってくるようなの景色が本当に残念で…「毎日バスじゃなくて私が駅まで車で送り迎えするから !!」と言い張ってでも、あっちのお家にしてもらえるように頼んだらよかったかなって思っています。
(Aさん・分譲戸建てを購入して2年目)


「お受験エリア」がいいんです。


私は私立中学出身。今でも仲の良いお友達は、同じ中学から大学まで10年一緒に過ごした子たちばかりです。だから、娘達にも同じようにゆったりとした環境で10年間を過ごさせてあげたくて、私立中学の受験を考えています。
それにあんまりいい顔をしないのがパパ。パパは大学までずっと公立・国立で、その時々で新しい友だちができたのが楽しかった、と言う人。今のところ、「男の子だったらいいけど、ウチは女の子なんだから!」で押し切っていますけど。そこで揉めている真っ最中なのが、土地探しの条件なんです。やっぱり中学受験をするとなると、周りの雰囲気って大切。
私はこのあたりでも一番学区がいいと言われていて、私立中学の受験率が50%近いというA地区で探したいんです。坪単価は高くなりますけど、駅から離れてもいいし、傾斜地や旗竿地、狭小住宅になってもかまわないと思っています。
それに猛反対なのは夫。大通り1本隔てたB地区は、便利さでは変わらないけれど学区がイマイチで、坪単価が3割は違います。「B地区では受験ができないわけではないし、娘が大きくなれば学区なんて本当に関係ない。1、2年のために一生我慢するなんて考えられない」と大激怒。溝は埋まりそうにありません。
B地区の物件情報、夫が興味を持ちそうなFAXは適当に捨てているんですけど、そのうちバレますかね?
(Bさん・ハウスメーカーで一戸建てを建築予定で土地探し中)


両方の実家とのバランス


私の母は病弱で、月に2度程度は病院に通院しなくてはいけません。今は1人でも通えるけれど、そう遠くない将来は私がお世話しに通わなきゃならないだろうな、なんて考えていたので、家探しの条件は「私が実家に帰りやすい路線」で考えていたんです。
最初は夫も「僕はどこでもかまわないよ」なんて言ってくれていたのに、どうも夫が1人で夫の実家にお土産を渡しに行った時に、その時の土地候補を見せちゃったみたいなんですね、義理父母に。
そうしたら、お義母さんが「これ、アチラのご実家の方が近いんじゃなあい ??」なんて言い出したらしくって。夫が「もうちょっとお互いの実家のバランスが取れたところにしたほうがいいんじゃない?」って。
「任せてくれるって言っていたのに、ちょっとお義母さんに意見されたくらいであっさり変えるわけ !?」なんて大喧嘩しちゃいました。だいたいお義母さんのところはもう娘さん夫婦と同居しているのに。
最終的に決めたところは、見せていたところよりちょっと義理実家よりになったので、お義母さんたちもそれ以上何も言わなかったのでまあ結果が良ければ全て良しにしようという気にはなっています。
(Cさん・地元工務店で一戸建て建築中)

いかがでしたか?子供の教育、親の介護と、単に夫婦の問題だけでは済まない立地問題。道一本隔てただけで、予算も大きく変わってしまうとあっては、お互い簡単に引き下がるわけには行きませんよね。
ついヒートアップしてしまいがちですが、冷静な第三者の目も必要です。たとえば夫婦それぞれが一押しの物件情報について、「どちらがどちらの土地建物を推しているか言わずに」友人や親、親戚などに「どちらがいいと思う?」などと意見を求めてみた、という先輩のアドバイスをいただきました。
家は建て替えられても土地はなかなか変えられません。お互い不満を持ち続けることがないように、納得できる話し合いをしたいものですよね!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります