一戸建て建築中の「仮住まい」ってみんなどうしてる?

2017.08.22 地域ライターE

「家の建て替え」でも「リフォーム」でも、必要になってくるのが「仮住まいをするおうち」。いったん更地にして建て替える場合は半年以上、リフォームでも2~3カ月はかかる工事期間を過ごす場所を確保しなければなりません。
「すぐに見つかると思っていたのに、学区内にはファミリー向けの賃貸物件自体がなかった」「想定以上に家賃や諸経費がかかることが判明。キッチンのグレードを落とそうかな…」「たった3カ月しか住んでいないのに、敷金がまったく返ってこなかった」などなど、仮住まいに関する問題は「想定していなかった」だけにトラブルを招くこともあるようです。
ieny地域ライターEが新築一戸建てを建築した先輩に聞いた、「一戸建て建築中の仮住まい事情」をご紹介します。

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思ったよりもマンションが早く売れちゃって

憧れの一戸建てを建てる土地を、数年がかりで見つけました。土地の契約を済ませて、今度は今住んでいたマンションを売りに出そう、となりました。
マンションのローンは完済していたので、ローンは二重になりませんが、マンションを売った資金が一戸建ての建築予算だったので、当然売れなきゃ困りますよね(笑)。築30年のマンションなので、こちらの希望金額で売れるにはちょっとかかるかな~?と考えて、建築完成は半年ちょっと先の予定でしたが、早めに売りに出してもらったんです。そうしたら依頼をだした2日後に最初のお問合わせが入って、トントン拍子に決まってしまいました。
築は古いですが、学区がいいのと、駅から徒歩7分、この辺じゃ珍しい80平方メートル超えのマンション、と条件は揃っていたので売れる自信はあったんです。先方は、なんでも4月の入学を控えて引っ越しをお急ぎとのことで、「4月までに入居できるならコチラの希望金額で即決します」と言ってくださったので、契約ということになったんですが…慌てたのが仮住まい!正直ここから新居に行くイメージだったので、仮住まいが必要になるって気がついて慌てちゃいました。
幸い土地購入とマンション売買でお世話になった不動産屋さんが、空きがでる管理物件をそのまま回してくださって、礼金も仲介手数料も無しにしてくださったんですけど、自分たちで探していたらこの忙しいさなか大変だったろうなと思います。
(Aさん・一戸建て建築後1年)


3カ月の仮住まいとは言っても


リフォーム期間中のたった3カ月だけ住めればいい、そう思って選びました。130平方メートルの一戸建てから、なんと52平方メートルの2DKに住むことに。荷物は引越し業者のお預かりサービスにお願いすれば、なんとかなるかな?って思ったんです。
というのも、我が家には大切なペットがいて、3LDK以上のファミリー物件の賃貸には、ほとんどペット可が見つけられない。あったとしても、2年間契約が前提で、「3カ月間だけの仮住まいに…」とお願いした途端、ほとんどお断りされちゃいました。「ワンルームなら短期OK、ペットOKたくさんあるんですけどねー!」って言われましたけど、さすがに家族4人+1匹、ワンルームに住むわけにいきません。
なんとか2DKマンションに入居しましたが、収納がないので実質1DKで生活していたようなものです。晴れてリフォーム後の我が家に戻った時は、「ウチってこんなに広かったっけー?」って気持ちになりましたよ!
(Bさん・建売住宅購入後、3年)
※写真はイメージです。


節約したい!が間違いだったのかも…。

祖母が住んでいた古い一戸建てを受け継いだ私たち夫婦。さすがにちょっとリフォームしようかという話になった時、義理の父母から「部屋もあまっているし、リフォーム中はこちらで過ごせば」とありがたいお申し出をいただいたんです。その時は、素直に「ありがたいな」と思ったのですが…。
2カ月の同居後、いよいよ新しい我が家が完成間近になった時「このまま出ていくなんて寂しい。部屋も十分あるし、リフォームしたお家は賃貸に出すなり売るなりして、このままここで同居してほしい」なんて言われちゃって…こんなことになるなら、多少費用はかかっても賃貸に住むべきだったかなって後悔しています。
(Cさん・一戸建て建築後4年)


いかがでしたか?「一戸建て建築中の仮住まい事情」をお送りしました。できれば予算はおさえたい仮住まい期間。この期間をうまく過ごした先輩たちのオススメに「UR賃貸住宅を使うこと」というものがありました。
UR賃貸住宅とは、全国に約75万戸もあり、場所によってはなかなかの人気物件も多数あります。短期利用OK、礼金・仲介手数料無し、2LDK~3LDKのファミリー物件多数、大きなキズや汚れを付けなければ敷金もほぼ返ってくるなど、「仮住まい費用を抑えるならUR賃貸を探さない手はない !!」とのことでした。引越しエリアのUR賃貸、仮住まいをお探しの際にはぜひ思い出してみてください。
もう一つクチを揃えて言われたのが「とりあえず仮住まいに持っていこう・とりあえず倉庫に預けておこう」ではなく、「仮住まい期間中に荷物を整理して、極力不要なものを捨てておく」ということ。開かずのダンボールを右から左に運ぶことがないように、建て替えが決まったら少しずつ整理を始めておきましょうね!

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この記事を書いた人

地域ライターE

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建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります