ルームコーディネーター・瀧本真奈美直伝! ナチュラルかわいい家づくり〜第5回「整理収納教育士でもある瀧本さんに聞く!片づけやすい子ども部屋収納のコツ・前編」

2017.08.30 高坂類
四国・愛媛から全世界に家づくり情報をお届け! ieny地域ライター高坂類です。

本日は、月間180万アクセスの人気インテリアブロガールームコーディネーター瀧本真奈美さんに、子ども部屋収納のコツを教えていただきます! 前編・後編の2記事にわたってお届けします♪


<瀧本真奈美さんプロフィール>
整理収納コンサルタント・整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・ルームスタイリスト1級・正看護師。愛媛県在住。節約から始めた100均DIYがメディアに取り上げられ、これまでに著書2冊(2014年10月「ナチュラルアンティーク雑貨のある暮らし」(2016年1月 同 台湾版)、2016年1月「lovelyzakkaの100円グッズでかわいい収納アイデア」)を出版。2017年4月19日には3冊目の書籍『lovelyzakkaのプチプラグッズでおしゃれに暮らすもの選び』も発売!
TVレギュラー出演、コラム執筆、収納提案、インテリアスタイリング、リメイクワークショップなど幅広い分野で活躍中。
公式ブログ:ルームスタイリスト瀧本真奈美のナチュラルアンティークROOM


整理収納教育士でもある瀧本さん、子ども部屋収納のコツを教えて!

高坂「瀧本さん、本日もよろしくお願いします! 今日は整理収納教育士の資格もお持ちの瀧本さんに、子ども部屋の収納のコツを教えていただきます! ...そもそも、“整理収納教育士”とはどんな資格なんですか?」

瀧本真奈美さん(以下敬称略)「本日もよろしくお願いします♪ 整理収納教育士は、教育現場や子育てに関わる方、そして子どもたちに、整理収納の知識と技術を伝えるプロです。片付けやすい環境を作り、子どもが自立する力や判断力を育てます。
それらの教育などを通じて、『教育現場』と『家庭』と『子どもたち』の思いをつなぐのも仕事です。今日はこの資格を持つ者の視点から、収納づくりのコツをアドバイスさせていただきます!」

高坂「なるほど。片付けが苦手で子育て中の私には、今回は特に勉強になりそうです! よろしくお願いします。」


子ども部屋の収納にコツはあるの?


瀧本「ポイントはいくつかあります。前編では子ども部屋収納のポイント3つと、収納グッズ選びのコツをお伝えします!」

高坂「おお...ポイントをまず教えてください!(笑)」

瀧本「はい!
  1. 1. 部屋づくりは親子で行う
  2. 2. 収納家具は背の低いものを選ぶ
  3. 3. 収納グッズは100均も活用する
です。」

高坂「よ、よろしくお願いします!! 順に教えてください!」


ポイント1:部屋づくりは親子で行う


瀧本「まず大切なことは、“部屋づくりを親子で行う”ことです。ついつい親が勝手に収納のしかたや場所を決めてしまいがちですが、一緒にすること。ここが大切です。」

高坂「うちでは、完全に私が勝手に決めています...(苦笑)。」

瀧本「まだコミュニケーションが十分に取れないくらい小さな子どもさんの場合は、ある程度大人が決めて教えていきますが、元の場所に戻すなどの“お片付け”ができるなら、必ず一緒に決めていきましょう。」

高坂「一緒に考えるのが大事なんですね。」

瀧本「自分で決めた場所に片付けられてスッキリ気持ち良いお部屋になると、子どもはとても達成感が得られるんです。こちらはまた後でも説明しますが、第一に “部屋づくりは親子で行う”! しっかり頭に入れておいてくださいね。」

高坂「わかりました! 私はいろいろと勝手にやりがちなので、肝に銘じておきます...。」


ポイント2:収納家具は背の低いものを選ぶ


瀧本「ポイントの2つめは、収納家具についてです。当たり前といえば当たり前ですが、子どもが自分で片付けられるように、背の低い家具を選びましょう。」

高坂「うちは、“大人にしか取れないゾーン”がある背の高い家具も使っています...(笑)。」

瀧本「子どものものが、子どもの手が届く低い位置に収納できるなら、それでもいいですよ。
それから、出し入れするのに複雑な手順がいらないことも重要です。できれば扉などがついていない、カンタンにしまったり出したりできる家具を選びましょう。」

高坂「子どもが自分で片付けられる高さまでの家具を選ぶ。ここまでOKです!」

瀧本「OKですか?(笑) 大人が手を貸さないと片づけられない収納ではないこと...“子どもが自分だけで完結できるお片づけ”が大切なんです。これも達成感を得るために重要なんですよ。」

高坂「わかりました!」


ポイント3:収納グッズは100均も活用する


瀧本「部屋づくりにあたって収納グッズをいくつかそろえることになりますが、100円ショップのものも十分活用できます。収納グッズとして売られているものでなくても、活用できるんですよ!

たとえば...

  • 持ち手付きの味噌ストッカー
  • フタ付きの丸い食品保存容器
  • プラスチックのコップ
  • ワイヤーバスケット
  • 仕切り・小分け用の引き出しケース など
お金をかけなくても、スッキリ快適でおしゃれな収納は実現できます!」

高坂「味噌ストッカー! 確かに、こまごましたおもちゃの収納になら、いわゆる収納用品でなくても使えそうですね。」

瀧本「それでは続いて、収納グッズの選び方のコツをお伝えします」


子ども部屋の収納グッズを選ぶコツ 6つ!

瀧本「収納グッズを選ぶコツは6つあります。
  1. 1. 軽いものを選ぶ
  2. 2. 安心なものを選ぶ
  3. 3. バスケットやカゴを取り入れる
  4. 4. 小さいサイズのものを選ぶ
  5. 5. インテリアになじむもの、または色を決めて選ぶ
  6. 6. 清潔にしやすいものを選ぶ
です!」

高坂「また、順に教えてください!」

瀧本「まず1つめ...軽いものを選ぶこと。中にものが入っていても子どもが無理なく持てるように、できるだけ軽量の収納グッズを選びましょう。2つめ...当然といえば当然ですが、角が鋭くない、安心な形状のものを選びましょう。」

高坂「3つめの、“バスケットやカゴを取り入れる”というのはなんですか?」

瀧本「お片づけをお買い物に例えると、楽しくできることが多いんです。ワイヤーバスケットやカゴ状の収納グッズを取り入れて、お買い物をしているようにカゴに入れていくといつの間にか片付いちゃう!というふうに教えると、片付く楽しさを実感しやすいんですよ♪」


高坂「なるほど! あれもこれもカゴに入れて...お買い物ごっこはみんな好きですよね!」

瀧本「4つめは、子どもの手になじむ小さい収納ケースを選びましょう。小さなケースに決めたものを入れて、お片づけがすぐに終わることも大切なんです。飽きる前にお片づけが完了しますから」

高坂「なるほど〜。これは、片付けが苦手な大人にも合っているかもしれません...(笑)。」

瀧本「5つめ、インテリアになじむもの、または色を決めて選ぶこと。小さな収納グッズが並んだときにごちゃごちゃしないように、今あるインテリアに合わせるか、色を統一しましょう。」

高坂「瀧本さんの、普段の“もの選び”と同じということですね!」

瀧本「子どものもの、となるとついついカラフルなものを選びがちですが(苦笑)、お部屋全体のバランスを考えて選びましょう♪」

高坂「そして6つめは...」

瀧本「清潔にしやすいものを選びましょう。これも当たり前ではありますが、食品容器など定期的に洗いやすいものを収納ケースとして使うと衛生的です。赤ちゃんからお片付けは教えられますから、口にすぐに入れてしまうような時期は特に清潔を保ちたいですね。」


高坂「赤ちゃんにもお片付けを?」

瀧本「“ケースに入れて戻す”ことを繰り返し教えることで、赤ちゃん時代からお片付けの楽しさを伝えられますよ! お話しできる前から、情操教育の一環としてお片付けを学べるんです。」

高坂「今、1歳の娘には収納のことなんて早いと思っていましたが、いつからでも伝えていけるんですね! というか私が教えてもらわなくては...。」


瀧本真奈美さん、ありがとうございました!! 後編に続く...


高坂「子ども部屋収納の基礎ポイント3つ+グッズ選びのコツ6つはわかりました!」

瀧本「では続いて、教え方のコツなどをお伝えしていきます♪ 整理収納教育士についても少しお話ししますね。」

高坂「瀧本さん、ありがとうございました!後編に続きます!」


<ルームコーディネーター・瀧本真奈美直伝! ナチュラルかわいい家づくり>は、月間180万アクセスの人気インテリアブロガーで整理収納コンサルタント・整理収納アドバイザー1級・整理収納教育士・ルームスタイリスト1級の瀧本真奈美さんに、収納・100均活用術・DIY・インテリアコーディネートなどで毎回テーマを決めてご指導いただく連載記事です。

次回もお楽しみに!


こちらもチェック

関連記事

これから作る新築のお庭に「植えてはいけない植物」とは? プロに教えてもらいました!

2023.2.22

洗濯物は外干し派必見! 一戸建ての「屋外物干し」どこにする?

2023.1.20

冬こそ重視したい節電! 電気代を削減するための方法5選【2023年版】

2023.1.13

100均で簡単!可愛いお正月リースを作ろう!

2022.12.1

「畳む」を省け! 整理収納アドバイザーの家事ラク「洗濯」テクニック6選

2022.5.16

整理収納アドバイザーが自宅で実践している「掃除をラクにする技」7選

2022.4.18

この記事を書いた人

高坂類

ライター
1983年新潟県生まれ。早稲田大学人間科学部卒。 四国・愛媛県 新居浜市(にいはまし)に拠点を置くデザイン事務所 hink DESIGN(ヒンクデザイン)代表。 広告デザインとWeb制作を中心に、ライター、ラジオパーソナリティ、モデル、司会等、四国の生活をより楽しくしようと 幅広く活動しています。 四国の魅力発信プロジェクト「しこくらいふ」主宰。 激辛グルメサークル「にいはまスパイスガールズ」主宰。