お庭をDIY! 憧れの「芝生の庭」の作り方

2017.07.28


一面の緑の芝生の上を、可愛い子どもとペットが駆け回っている…。映画のワンシーンのような幸せな光景がイメージできる、芝生の庭。憧れはあるけれど、費用や手間がかかりそう、と心配している方も多いのでは? 実は芝生は、DIYで、はることができるんです!

元造園土木会社の社長を父にもつ、地域ライターEがご紹介するガーデニング企画、今回は憧れの「芝生の庭」の作り方をご紹介します。

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ウチの庭、芝生をはっても大丈夫?

「DIY」が可能な芝生ですが、どこにでも、という訳にはいきません。大切なポイントは2つ。「日当たり」と「水はけ」です。

まずは「日当たり」について詳しくお話をしていきますね。芝生は、一日の日照時間が4時間を切る場所ではうまく育ちません。日当たりの良い南向きの庭でないなら、人工芝を利用したり、芝以外の植物でグランドカバーを考えるのも手です。

続いて「水はけ」について。地面が粘土質ならば、土を入れ替える必要がありますし、傾斜地、窪地などで水が溜まりやすい場所には向きません。
また、「最初だけDIYをするのはいいけれど、ガーデニングなんか一切やりたくない!」という方にも向いていません。一見手間がかからなそうに見えますが、時期によっては2週間に一度程度は芝刈りをしたり、シーズンごとに肥料や土を入れたり、芝以外の雑草をとったりしなければなりません。夏には水遣りも必要です。


芝生にも種類があるんです

芝生は大きく2つの種類にわけられます。
1つ目が「暖地型芝生(日本芝)」。20℃〜35℃の気温で生育し、平均気温が10℃以下になると地上部は枯れてしまいます。
2つ目が「寒地型芝生(西洋芝)」。20℃〜10℃の気温で生育し、5℃以下・25℃以上になると生育がとまります。本州から西のエリアであれば、「暖地型芝生(日本芝)」を、北海道では「寒地型芝生(西洋芝)」を選ぶと良いでしょう。

寒地型芝生にはベントグラス・ブルーグラスといった種類があります。本州でも東北地方や標高の高いところなら、この二つのような西洋芝が向いていますが、お値段的には「暖地型芝生(日本芝)」よりも高くなります。

また、本州のホームセンターで売られている芝生は、ほとんどが高麗芝(コウライシバ)や姫高麗芝(ヒメコウライシバ)などの「暖地型芝生(日本芝)」になります。葉の密度や高さ、日本芝の中でも比較的寒さに強いものなど、住んでいる場所に合わせて選びましょう。


「自分で芝生」のための準備は?


「暖地型芝生(日本芝)」芝生をはるのに最も適した時期は3月~5月の春。
「寒地型芝生(西洋芝)」なら秋を選ぶとよいです。

「自分で芝生をはろう」と思ったら、まず取り掛からなければならないのは「地面を作ること」。砂利が敷かれていたり、雑草が生えているところはそれを取り除くところからはじめます。砂利はすべて撤去しますが、下から出てきた土が粘土質の場合は芝生用の砂土を入れなければなりません。

当然ですが、単純にのせてしまうと当然高さは上がってしまいます。一戸建てを建てる際に「将来は自分で芝を入れてみよう」とお考えであれば、整地の段階で「芝を入れようと思っています。この部分の高さレベルを下げて、砂利土を一緒に除去しておいて下さい」とお願いしておくと、あとで人力で掘ったり、土の撤去をしなくてすみます。

また、「夏場の水遣りがちょっと面倒くさくて芝生は敬遠している」という方であれば、この時点で散水機を設置してしまうのも手です。配管を地中に手配するのはあとから追加すると相当な費用がかかります。お家の水道工事と一緒に手配しておくと費用も手間も少なくなりますので、計画的に取り入れていきましょう。

砂を入れるときは、水はけが良いように排水枡に向かって緩やかに傾斜をつけるように土を入れましょう。この傾斜角度を「水勾配」といいますが、芝生の場合2~3%、1メートルにつき2~3センチの傾斜をつけておくと水はけが良くなり、芝生の定着が良くなります。ここまでするのは少しむずかしいので、外構業者さんにお願いするのもよいでしょう。


いよいよ芝生をはってみよう!

芝生の「植え込み」は実は簡単。芝生はホームセンターで、四角いマット状にカットされたものが売っています。春の芝生張り替えシーズンは、売り切れることもある人気商品です。購入の際は、余分に購入しておくことをおすすめします。なるべく隙間を詰めたほうが早くきれいになりますし、束になっている芝生の中には蒸れてだめになっているものもあるからです。そのような場合に、ロッドが違う芝生をあとから追加で購入すると、色味や葉の大きさが違うことも考えられます。失敗することも想定して、少し多めに用意することがベターといえるでしょう。

芝生を準備したら、いよいよはっていきます!

  1. 1. まずは地面にたっぷりと水をまいて、マット状の芝生を並べていきます。レンガのように互い違いに並べるとよいでしょう。曲線部分は芝生用のカッターでカットすることもできます。土と芝生がくっつくよう、軽く踏んでなじませて下さい。
  2. 2. その上から「目土」と呼ばれる乾燥防止用の砂をまきます。特に切れ目部分には多めにまいて下さい。
  3. 3. 最後に上からもう一度水をまき、2週間位は踏まないようにして待ちましょう。最後の「芝生はり」にはそんなに時間もかかりませんし、家族みんなでイベントとして植えても楽しいですよ!

いかがでしたか?「芝生って、毎年植え替えるの?」と誤解されている方もいらっしゃるのですが、芝生は適した手入れをすれば、何十年もキレイに生えてくれます。土の舞い上がりもなくなり、照り返しも和らげてくれます。お庭で子供が遊ぶときでにも、足腰に負担をかけません。

お庭のごく一部に取り入れるだけでも、雰囲気がぐっと良くなる芝生の庭。もちろん、外構業者や造園業者でも施工してもらえます。「我が家の一戸建てのトータルコーディネート」に取り入れてみてはいかがでしょうか。