ガーデニングに挑戦するなら用意しておきたいバックスペース!

2017.06.27 地域ライターE

コンクリートや砂利で全部覆ってしまうのは楽だけれど、やっぱり緑や花があるエクステリアのほうが素敵なお家に見えるという方も多いのでは?一戸建てを新築したら、ガーデニングにチャレンジしよう!そんな風に考えている方、たくさんいらっしゃいますよね。ガーデニングをする予定なら、最初にちょっとした工夫をしておくとガーデニングの作業がぐぐっと楽になるんです。
元造園会社社長を父に持つ、地域ライターEが「ガーデニングに挑戦するなら用意しておきたいバックスペース」についてお届けします!


最初につけておかないと大変!


ガーデニングに必須なもの。それは「水道」です。すべて地植えで乾燥に強いタイプの植栽のみであれば毎日の水遣りは必要ないケースもありますが、鉢植えであれば毎日の水遣りは花を長持ちさせる上で必須です。もちろん、ジョウロにお水を入れて家の中から運ぶ…ということもできなくはないですが、小さな鉢植え一つだけであればともかく、植栽全てに水撒きをしようと思ったら現実的ではありませんよね。

屋外に設置される水栓の立ち上がり(地面から縦方向に立ち上がっているもの)を立水栓(りっすいせん)と呼びます。立水栓自体は、家の水道工事と一緒に行なってしまえば部材費の1~3万円程度。あわせて、水がはねないように水受けとなる排水パンも用意するといいでしょう。
これを、家が完成してからあとで取り付けようとすると、水道工事の申請費や人件費が新たにかかります。また、取り付け位置に制約がでたり、せっかく敷いたコンクリやタイルを剥がしたりしなければならず、その分費用も高額になります。どこに水撒きをしたいのか、シミュレーションして、配管の手配だけでも家の中の水道工事と同時にできるようにお願いしておきましょう。

また、車をお持ちなら洗車にも利用できますし、夏場はおでのビニールプール遊びにも便利です。10メートル程度であればホースで十分対応できますが、それ以上となるとホースも重くなりますし、収納のための場所も取ります。水撒きをしたい範囲が広いなら、2ヶ所以上の外水道の取り付けもオススメです。


玄関付近で外から見える位置に外水道を取り付ける場合は、水道のヒネる部分、ハンドルを取り外しができるタイプにしておくことをオススメします。盗水対策はもちろん、小さなお子さんのいるご家庭ではいたずら防止にも有効です。

忘れないでほしいのが、寒い地域にお住まいの方には寒冷地仕様の立水栓を選んでいただくということ。最近のエクステリアブームの影響で、見た目の可愛らしい立水栓を通販などでも手に入れることができるようになってきました。
しかし、もしも冬場に気温が0度以下になるような地域にお住まいなら、かならず「不凍機能付き」を選んで下さい。万が一凍結すると、水が出ないばかりか管が破裂してしまう可能性もあるので注意が必要です。


「ストック置き場」を作りましょう!

エクステリアの正面は、やはり玄関まわりにつくりたいですよね。その周辺に枯れた鉢植えや入れ替えのための空いた鉢などが無造作に転がっていたら、雰囲気は台無しです。ガーデニングに最低限必要な道具を置いておくためのスペースをあらかじめ考えておきましょう。
必要なスペースはガーデニングをどこまで自分でやるかによって変わってきます。常に花が咲いているようにしたい、ということであれば蕾の状態の鉢や今年咲き終わって来年のためにとっておく株などの「出せない鉢」がストックされることになります。自然な状態も楽しみたいということであればよいのですが、美しい玄関周りをキープしたいのならバックヤードが必要です。


意外と盲点なのが「土」置き場。鉢の入れ替えや花壇の土の補充のために、土を天日に広げたりすることがあります。お庭の一角に土のスペースを確保しておくと良いでしょう。
お庭に家庭菜園を作って野菜の収穫をしたい!ということであれば、時期によっては簡易的なビニールハウスを作ることもあります。鋤や鍬など、道具も大きなものを使用するなら、工具入れ程度では入りません。もちろん肥料などのストック置き場も必要です。

ガーデニング用の倉庫は最近さまざまなタイプが登場しています。シンプルで小さめの物置程度のものから作業スペースも確保できる小屋のような大きさのものまで、通販などでも手に入れることが出来ます。そこで一つ注意してほしいのが、搬入経路です。お庭が広くても、高い門扉が通れなくて設置は断念…というケースも。通販を利用される場合は、搬入と設置が自分たちでできるかを入念にチェックして下さい。

自分たちのレベルに合わせて、少しずつ始められるのがガーデニングのいいところ。もちろん、少しずつ揃えていくのも楽しみですが、「後からは増やせない・つけにくい」ものに関しては最初から用意しておいたほうがやっぱり便利です。ガーデニングをしている友人や親戚がいるなら、「バックヤードはどうしていますか?」と質問したり、実際に見せてもらうのもオススメです。表舞台をきれいにキープするためにも、バックヤードの準備は入念に!と覚えておいてくださいね。

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります