どうする?犬のニオイ・抜け毛対策とトイレ問題 - 犬と暮らす家づくり!~犬たちと快適ライフを送るための工夫編(後編)

2017.06.04 地域ライターE
引用元:トイプードルの夢の助くん 里親様決定!|名古屋の動物愛護団体 NPO法人familleファミーユ

「ペットと暮らす工夫特集~犬たちと快適ライフを送るための工夫編」前編に引き続きお話を伺うのは、保健所に持ち込まれたワンちゃん猫ちゃんの里親探しに取り組んでいる名古屋の動物愛護団体、NPO法人famille(ファミーユ)の代表、代表理事・熊崎純子さん。
スタンダードプードルとトイプードルの2頭のワンちゃんに加えて、里親探しの途中のワンちゃんの一時預かりや老犬看取りボランティアなどで、いつも賑やかなご自宅でのワンちゃんとの生活を満喫されています。

犬たちと快適ライフを送るための工夫編、後半もどうぞお楽しみ下さい!


「すべらない床」を選びましょう

引用元:マルチーズのなつちゃん 里親様決定!|名古屋の動物愛護団体 NPO法人familleファミーユ

すっかり一般的になったフローリング。優しい木のぬくもりは、ペットたちにも良いのでは?というイメージですよね。
しかし、犬を飼う場合は注意が必要です。
一番気をつけなくてはならないのは、“滑る”こと。特に家の中でも駆け回りがちな仔犬の間は、人間の子供と一緒で、ツルっと勢いよく転んでしまうこともあるそう。
特に、股関節が弱い犬種は注意が必要です。ゴールデンレトリバー、短足のダックスフントなどは特に後ろ脚に負荷がかかりやすいと言われています。

今はフローリングでも、滑りにくくお掃除のしやすいペット用の材の種類が豊富になってきています。タイルカーペットを敷くなどの応急処置も可能ですが、掃除の楽さなど、トータルで考えてみましょう。


体温調節ができる場所

引用元:ウィペットのトランプ君 トライアル中!|名古屋の動物愛護団体 NPO法人familleファミーユ

一年中完全空調であれば別ですが、暑さ寒さをしのげる場所を作ってあげることも大切です。
ただ、この点については大型犬か小型犬かで用意するポイントがすこし変わってきます。基本的には大型犬は暑がりな子が、小型犬は寒がりな子が多くなります。

たとえば、冬の床暖房。
大型犬には暑くなりすぎて向いていません。導入する場合は、床暖房のONOFFを部分で調節できるタイプを選んでひんやりしたスペースも用意してあげましょう。

また、床の一部にタイルを敷くのもオススメです。家にはリビングに大理石を敷いた一角があるのですが、冬の暖房時期や夏前の冷房はまだ入れてないけれど、ちょっと暑くなってきたかな?という時には、大型犬であるスタンダードプードルはよくその上でお腹をつけて涼んでいます。
タイルは木のように爪で傷がつくこともすくないですし、臭いも汚れもかんたんに落とせます。
たとえば、クレート(主にプラスチック素材でできている事が多く、持ち運びも可能なハウス)置き場やトイレスペースなど、犬が主に生活する部分に関してはタイルを導入してみてはいかがでしょうか。


どうする?ニオイ・抜け毛対策とトイレ問題

引用元:ポメラニアンのダリアちゃん里親様決定!|名古屋の動物愛護団体 NPO法人familleファミーユ

初めて犬を飼う人が心配するポイントは色々ありますが、主に聞かれるのはやはり「臭い」と「抜け毛」。基本的にはこの2点が気になる方は、はじめから臭いや抜け毛の少ない犬種を選ばれたほうが良いでしょう。

もちろん、動物である以上まったく「ゼロ」にはなりません。
家の中でできる対策としては、壁のクロスに消臭効果があるものを選ぶこと、初めからトイレの置き場所を決めておいて換気扇をつけておくことです。また、クロスはどうしても飛び散りなどで汚れが付着しやすいため、ペットシートを壁にも用意して変えていくなども工夫の一つです。
「トイレは家の中ではなくて、外に散歩をしにいく時にさせるつもりなんだけど…」という方も多いのですが、最近は環境保全のため、公園や道路では犬に糞尿をさせないように指導するのが一般的です。

また、外でのマーキング・トイレを覚えてしまい、外でしかトイレをしなくなってしまうと、悪天候の時、病気の時、年を取って足腰が弱くなった時も必ず外に連れて行かなくてはなりません。飼い主さんの負担も相当なものになります。
はじめから、トイレトレーニングは室内で行いましょう。


その他にも細かい工夫が可能です

犬はだいたい人間の3歳児から4歳児と同じくらいの知能を持つと言われています。ということは、同じくらい“いたずら”もできてしまうわけです。

体高が高い犬であれば、テーブルやキッチンにかんたんに手が届いてしまいます。ジャンプ力のある犬であれば、かんたんに乗ってしまうことも。
特にワンちゃんにとって危険なもの&魅力的なものがあるキッチンでは、日常でも開け閉めのし易いゲートを用意しておくと良いでしょう。

吠え癖のあるワンちゃんなら、一部屋が小さく、防音カーテンなどで遮断した部屋を用意したり、家でお留守番時間があるご家庭なら、家の中から外が眺められるように、足元にガラスのはめごろしをいれてみたり。
に芝を入れて、お家ドッグランを作るのも楽しいですね。
意外と多くなるのがペットグッズ。フードやトイレシートの買い置き、お着替え用の洋服にリード、これらのグッズ置き場も初めから設計士さんに伝えておきましょう。お家でお風呂に入れる予定があるのなら、洗面所スペースを広めに取るのも忘れずに。


いかがでしたか?一口に「犬」といっても体格や性格などは千差万別。一戸建てを購入後に初めて犬を飼おうとお考えの方は、経験者への情報収集をしっかりと行ってくださいね。
最後に熊崎さんからのメッセージです。
「犬は必ず愛情を返してくれます。大切なパートナーとして、一生をともに過ごせるように考えてあげましょう!」

犬と暮らす家づくり!~犬たちの安全を守る工夫編(前編)

今回お話を伺ったのは......
保健所にいるワンちゃん猫ちゃんたちの里親探しに取り組んでいる名古屋の動物愛護団体、
NPO法人famille(ファミーユ)http://www.npo-famille.org

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります