大型犬も、家の中で飼ったほうがいい? 犬と暮らす家づくり!~犬たちの安全を守る工夫編(前編)

2017.06.02 地域ライターE
引用元:ドゴアルヘンティーノのミルクちゃん トライアル決定!|名古屋の動物愛護団体 NPO法人familleファミーユ

動画サイトで可愛いワンちゃん動画を見ながら、「あの子が可愛い、この子も可愛い」と未来の新しいパートナー選びに夢を膨らませているご家族もたくさんいらっしゃいますよね。

賃貸ではなかなか実現できない“ペットと暮らすための工夫を凝らした家”をつくるために、一戸建てに住むことを選んだあなたへおくる、「ペットと暮らす工夫特集」。
今回はペットの王道である“犬”特集です!

お話を伺ったのは、保健所に持ち込まれたワンちゃん猫ちゃんの里親探しに取り組んでいる名古屋の動物愛護団体、NPO法人famille(ファミーユ)の代表、代表理事・熊崎純子さん。
もちろんご自身もスタンダードプードルとトイプードルの2頭のワンちゃんといつも一緒の暮らしを満喫されています。

ワンちゃんとの楽しい暮らしのための工夫、まずは前編からお楽しみ下さい!


「大型犬も、家の中で飼いましょう」

引用元:突然のフリーの日!|名古屋かプードル日記

取材を担当する私、地域ライターEの「ペットのワンちゃんのイメージ」は「サザエさん」と「コボちゃん」に登場する、番犬としておの犬小屋に飼われているワンちゃんたちでした。

「広いお庭で、大型のラブラドールや秋田犬を飼いたい!なんて憧れている人もたくさんいらっしゃるのでは?」と質問したところ、「外飼いはやめましょう。」とのご回答。

「理由はたくさんあります。まずは暑さ寒さについて。ワンちゃんたちにとっても、人間と同じように暑さ寒さは体に負担がかかります。一昔前は、たとえば大型犬の寿命は10歳程度だったのが、今では15歳~17歳くらいまで伸びています。

もちろん、『フードが良くなってきた』など他の要因もありますが、一番の影響は、大型犬でも室内で飼われているお家が多くなってきているということだと思います。ワ
ンちゃんの寿命に大きく関わる病気に、フィラリアというものがあります。予防薬もあるのですが、もちろん完全ではありません。
フィラリアの感染原因の一つは「蚊」が媒介するというもの。外だとそのリスクが大きいのです。通りすがりの人にお腹に悪い食べ物をもらってしまったりする可能性もあります。また、住宅密集地であれば外飼いをする際に鳴き声の問題も発生します。

“ワンちゃんと暮らす”と決めたなら、“家の中で、ワンちゃんと快適に暮らす”ことを想定して、家づくりを進めて下さい。」

ワンちゃんは外、とお考えの方がいらっしゃれば、ぜひもう一度考えて下さいね!


「ワンちゃんの全力疾走には、絶対に追いつけません!」

「ワンちゃんの脱走・迷子は、あらかじめいくつかの設備を用意しておくことで、だいぶ防止できます。」とお話される熊崎さん。

ご自身も、知人・友人の迷子犬の探索活動に参加された経験をお持ちでした。迷子札やマイクロチップの用意は万が一のためにも当然ですが、家族の一員、大切な命ですから、ちょっとした不注意での脱走による迷子がないようにするための「工夫」がとても重要です。

引用元:全員、綺麗になりました。|名古屋かプードル日記

玄関を開けて直接外にアプローチできる状態にしない
最近流行りのオープン外構エクステリアの費用も軽減できて、人気のスタイルなのですが、“ワンちゃんと暮らす”ということを考えるとおすすめできません。

ワンちゃんの脱走・迷子の原因で多いものの一つに、「玄関を開けた瞬間走り出してしまった」というものがあります。
普段はおとなしいワンちゃんでも、たまたま玄関を開けた瞬間に雷や花火、車のクラクションなど、突然の大きな音がでると、気が動転して飛び出してしまうことがあるのです。

大型犬であれば、1メートル程度の柵は余裕で飛び越えてしまう仔達も多いです。必ず2重に扉を用意してくださいね。小型犬の場合、「ここは通れないだろう」と思っていたような柵の隙間を抜けてしまうこともあります。
犬種によっては柵の間隔などにも気配りが必要です。

■玄関にはリードフックを用意しましょう。
お散歩から帰ってきて、さて家に入る前に足をふこうか、とリードを離した瞬間の飛び出しもあります。
玄関の内側、外側ともに、リードフックをつけておくと便利です。
そのリードフックはそのまま、リード置き場にもなりますし。足を拭く時にじっとしていてもらうためにも役に立ちますよ。

「子犬時代は家の中にも危険があります」

引用元:もうすぐ2歳 シーズーポポ君 里親様決定!|名古屋の動物愛護団体 NPO法人familleファミーユ

家の中で危険なものや壊れ物がおいてあるなど、“この部屋にはワンちゃんは入れないようにしよう”という部屋ならドアは昔ながらのドアノブスタイルのものをオススメします。

小型犬であれば心配いらないのですが、大型犬だと引き戸やレバー型の扉はかんたんに開けてしまうワンちゃんも珍しくありません。家の中の行動範囲については、もちろん自由に動けたほうが良いと思いますが、“人間だけのスペース”も予め区切っておくのも一つの方法です。
特に生後半年から1年位までの子犬期はイタズラにも積極的。コンセントにさしてある電源コードをかじったり、机の上に飛び乗ろうとしておいてあったものを落としたりすることも。

ワンちゃんに対するしつけももちろん重要ですが、危険がないように人間側で準備したいものですね。


いかがでしたか?前編は、ワンちゃんへの安全対策に関する工夫をご紹介しました。後編は快適編です。人間もワンちゃんも、お互いに快適な暮らしをする工夫についてご紹介します!

犬と暮らす家づくり!~犬たちと快適ライフを送るための工夫編(後編)

今回お話を伺ったのは…
保健所にいるワンちゃん猫ちゃんたちの里親探しに取り組んでいる名古屋の動物愛護団体、
NPO法人famille(ファミーユ)http://www.npo-famille.org

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります