新築一戸建ての費用はどこまで値引きできるのか実際に試してみた

2016.06.10 ieny編集部

一生に一度の高価な買い物であるマイホーム。新築一戸建て分譲住宅の場合、値引きはしてもらえるのでしょうか。分譲時期や物件の条件など値引きの理由になりそうなポイントや、上手な交渉の仕方をご紹介します。

■値引きの理由になりそうなポイント


新築一戸建ての分譲住宅が値引きされる代表的な理由は、次の3点です。

1.売れ残り
購入予定者の住宅ローンの審査が通らずキャンセルになってしまったり、同エリアで同時期に複数販売される分譲住宅の中で敷地が狭いなどの条件の悪さにより売れ残ることが多いようです。新築と言えるのは、未入居で建築後1年未満の物件です。よって、建築後半年ほど経つ売れ残り物件の場合、分譲会社は早く売りたいので値引きを考えます。

2.決算期
分譲会社の決算期、例えば3月辺りになると、少しでも多くの売り上げを計上したい分譲会社がなんとか売ろうとして値引きを考え始めます。

3.競合他社
競合他社がないと思われると、値引きはありません。他にも見積もりを依頼しているハウスメーカーがあるということを、それとなく伝えておきましょう。

■上手な値引き交渉の仕方


ただ値引きしてほしいと言うだけでは、定価で売りたい営業マンの気持ちを動かすことはできません。上手な交渉のポイントを実例を挙げてご紹介します。

1.こちらから金額を提示する
Aさんは気に入った新築一戸建てを「この価格なら買う」と具体的に金額を提示したところ、280万円の値引きになったそうです。冷やかしの客を相手に値引きのことにまで踏み込む営業マンはいません。この例はAさんの本気度が伝わった結果と言えます。

2.分譲会社の決算前を狙う
Bさんは分譲会社の決算前を狙って値引きの交渉をし、300万円の値引きになりました。この物件が築5カ月目に入っていたのも、値引きの理由でした。Bさん自身が、分譲会社や分譲住宅の事情についての情報をしっかりとチェックしていたことにより、交渉を上手に運ぶことができたのです。

■物件価格からの値引きではなく、オプションを付けてもらう方法も!


Cさんは、あるハウスメーカーで新築一戸建てを建築した同級生に紹介してもらい、現金割引ではありませんでしたが、20万円~40万円ほどのオプションを付けてもらいました。こういった紹介割引は、値引きの理由が明確なので、何か悪い条件があるのではという心配がないのが良い点です。オプションとは、完成した物件に標準装備されていないもののことを指します。例えば、網戸、バルコニーの屋根や物干し金具、カーテンレールや照明器具、TVアンテナやエアコンといった生活していく上での必需品です。オプションのサービスが無ければ、施主が自腹で取り付けることになりますので、実質的に現金割引と同等の価値があります。

分譲住宅の価格というのは、そもそも客側が値引きするよう要求してくることを前提にして、最初の価格を高めに設定している場合も多いようです。値下げしそうな時期や物件を狙ったり、他社の物件情報もこまめにチェックして交渉の材料に使ったりと、上手に作戦を立てて、できるだけ希望に近い物件をリーズナブルに手にいれましょう。

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この記事を書いた人

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