椅子が好き!失敗しないチェア選び~ソファ編「クッションはいずれ交換が必要なので、なるべく簡単に変えられるソファが正解」

2017.05.01


テレビや映画を観たり読書をしたり、長い時間過ごすことが多いソファ。せっかくだから心からリラックスできる最高のものを選びたいですね。東京都内を中心に60年以上無垢家具オーダー家具を製造・販売している「家具蔵(かぐら)」表参道店 アドバイザー・萱野 翔さんによれば、ソファのポイントはなんといっても「クッション」なのだそうです。

「ソファの座り心地の良し悪しを決めるものは、クッションの硬さ。好みもありますが、あまりに柔らかいものだと長く座っていると沈み込んで腰や肩が疲れてしまいます」

そこでクッション内部の構造に注目。多くはウレタンフォームを使用していますが、ウレタンフォームのみだと型崩れしやすく、早い段階でへたりが出てしまうのだそうです。

「たとえば、ウレタンフォームとフェザー二重構造であれば、表面のフェザー層が体を優しく包み込み、高反発のウレタンフォームが体の沈み込みを防ぎ、安定感のある座り心地になります」

▲「家具蔵」のソファのクッションはウレタンフォームとフェザーの二重構造を採用

また、フレームの座面部分の材質もチェック。弾力性を与えるため金属のコイルスプリングSバネを使用しているソファが多いのですが、長く使っているときしみが出るという声も多く聞かれます。それに変わる素材として以前より使用されてきたのが、ウェービングテープという布バネ。救助用にも使われる丈夫なこの布バネを格子状に張るのだそうです。高品質のウェービングテープは耐久性に優れ、金属疲労もなく衝撃を吸収するので上に乗るクッションの持ちもよいそうです。

将来のメンテナンスのコストも考えておく

「ただし、どんなソファでも10〜15年使うとやはりクッションにへたりが出てきてしまいます。これは仕方がありません。そこでクッションの交換が必要になりますが、張りぐるみ(全体をカバーでくるんでいるソファ)の場合、ソファ1台すべて工場に送ってカバーを剥がすことになり、交換費用がかさみます。ご家でカバーの着脱ができるフルカバーリングタイプですと、ウッドフレームの上にカバーリングしたクッションを載せているだけなので、背中の部分だけ、座面だけなど必要な部分だけクッションの交換ができて費用を抑えることができます」

▲クッションだけを取り出して交換することができます

サイズ選びも慎重に! 奥行きが深すぎるソファは疲れのもと

「ソファのサイズは、一般に1人掛け、2人掛け、3人掛けとありますが、2人掛けは実際に大人2人が座るとゆとりがありません。2人で使いたい場合は、3人掛けがおすすめです。部屋に対して大きすぎるという場合は、アームレスタイプがいいでしょう。3人掛けのアームレスタイプの幅は、ウッドフレームタイプの2人掛けの幅と同じ1.7メートル。圧迫感が軽減されます。また、奥行きも必ず確認してください。輸入品の多くは奥行きが深く、足が浮いてしまい疲れてしまいます。日本人の平均的な体型には、奥行き88センチ、座面の高さ40センチくらいがちょうどよいでしょう」

▲三人掛けだが、アームがない分圧迫感が少ない

明るめの色のソファでコーディネートを楽しもう

カバーは革製か布製、どちらがいいか迷っている人も多いと思います。これは好みの問題ですが、一般に高級感があり内部のクッションの持ちがいいのは革だそうです。無垢材と一緒で、本革は経年変化が楽しめ、味わいや深みが増すのも魅力です。布製は革と比較するとリーズナブルで豊富なカラーバリエーションやテクスチャの中から自分の好みのものを選ぶことができます。フルカバーリングタイプならクリーニングも簡単です。

▲革は高級感たっぷり

「色も迷われる方が多いですね。ソファはお部屋に対して占める面積が大きいので、色の与える効果をよく知ってインテリアにとり入れるといいと思います。濃い色は暗くなると思われがちですが、適度に空間を引き締めてくれます。逆に明るめのベージュ、モカ、ライトグレーなどであれば、汚れも目立ちにくく軽やか。上に置くクッションにアクセントカラーを取り入れると、変化がつけやすくおしゃれですよ」

▲ソファは明るめの色、クッションで差し色を使った例

いかがでしたでしょうか。家具のなかでも特に自分や家族の体に直接影響するチェアやソファ。ぴったりのものを選んで、居心地のよい住まいをめざしましょう。


家具蔵 表参道店
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