家づくりに見る世界の生活様式

2016.06.02

文化・風習・気候・税制・価値観…、様々な要素が家づくりには反映されています。日本の住宅事情とはちょっと違った、伝統的な住宅を中心に世界の家づくりをご紹介します。

理由は「国土」だけじゃあない?アメリカの家が広いワケ


アメリカの住宅が広い理由は国土の広さだけではないようです。アメリカ人が生涯で引っ越す回数は平均17回。アメリカではリフォームを繰り返しながら中古物件に住むので住宅の寿命は平均44年と長め。基本的な住宅の費用が安く、サイクルが早いのも広い家に手軽に住むことができる理由の一つでしょう。

フィリピンの住宅は暑さ対策が第一!


亜熱帯の国家であるフィリピンは、暑さや湿度の対策が重視された家づくりが基本です。現在ではコンクリート作りの住宅も多く存在しますが、伝統的な住宅はヤシ科の植物であるニッパヤシの茎や葉を材料として使用しており、雨季の雨風に強く通気性も良いのが特徴。

「プライベート」よりも「社交」が重視されるイタリア住宅


イタリアは住宅の内装を華やかに飾る事や住み易さが重視されます。イタリアの玄関ホールは広いのが特徴で、来客時の出迎えや見送りだけでなく、荷物を預かったり歓談しながら食前酒とオツマミを楽しむ場です。日本ではプライベートな場所ですが、イタリアでは親しい人達と楽しむ場所という感覚です。

ウナギの寝床が並ぶベトナムの住宅街


ベトナムの都市部では、間口が狭く奥行きがあり細長い住宅が多く存在します。間口の広さで税金が計算されるため、できるだけ間口を狭く作るのが特徴です。玄関から入ってすぐの場所にリビングがあり、ワンフロアごとに1~2つの部屋が存在している内装が一般的。階層を重ねる事により狭い敷地の中でも効率的な家づくりが可能です。

デザイン性も機能性も大事にしているスウェーデン住宅


デザインが人気の北欧・スウェーデンの一般的な住宅は可愛らしい山小屋風なデザイン住宅となっており、日本の輸入住宅としても人気です。北欧デザインらしくシンプルで周囲と調和する美しいデザインながら、雪が積もっても落ち易い角度のある三角屋根や、断熱材を中心に使用。木材の多用と大きなが特徴的で、自然豊かなスウェーデンにマッチした家づくりが行われています。

イギリスの住環境には「ガーデン」が必要不可欠


大都市部を除き、アパートやマンションがほとんど無くイギリスでは一戸建てが中心です。寛げる場所という意味の「コージーコーナー」と「イングリッシュガーデン」が欠かせません。「づくり」がイギリスの伝統なので庭は広めです。庭づくりとリフォームを繰り返し、自分好みの家に変えていきます。


伝統的なだけでなく、デザイン住宅としての進化も見ることができる世界の家づくり。文化や気候などに適した形で発展しており、近年では世界各国から住宅を輸入し、耐震技術などを組み込みながら日本で建築するケースもあります。