割れた器をリフォーム♪工芸技法「金継ぎ」の魅力とは
記念日に買った思い出のカップ、プレゼントでもらった大切なお皿・・・。そんな思い入れのある器、どんなに大切に使っていてもつい割ってしまったり、ヒビが入ってしまうことがありますよね。そんな時おすすめなのが「金継ぎ(きんつぎ)」。割れてしまった器をさらに美しく修復する技法です。
今回は、そんな「金継ぎ」の魅力に迫っていきたいと思います。諦めかけていた器が息を吹き返す奇跡、ぜひご覧ください。
金継ぎとは
金継ぎとは、陶磁器の割れたり欠けたり、ヒビが入ってしまった部分を漆でつなぎ、金粉などを振りかけて装飾する、修復のための工芸技術です。 継ぎ目に金粉を振りかけることでより高級感が出て、修復前とはまた違った様相を楽しめるのが金継ぎの魅力です。陶磁器などを販売しているお店で金継ぎの修理を受付けている場合もあれば、修理を専門に行っている店もあります。また、「金継ぎ教室」なども開催されており、近年では自分で金継ぎにトライすることもできます。
金継ぎされた器
それでは、職人の手によって金継された器の一例をご覧ください。【金継ぎ前】
大胆にヒビが入ってしまっているいっぷく椀。
引用元:金継ぎ(きんつぎ)|〜彩SAI〜毎日がうつわ日和
【金継ぎ後】
こちらが金継ぎされ、見事に修復されたものです。
引用元:金継ぎ(きんつぎ)|〜彩SAI〜毎日がうつわ日和
【金継ぎ前】
ちょっぴり欠けてしまっているお皿。こういうチップ、よくありますよね・・・。
引用元:金継ぎ(きんつぎ)|〜彩SAI〜毎日がうつわ日和
【金継ぎ後】
このように、白と藍の器も、金が加わることで華やかさを増しています。
引用元:金継ぎ(きんつぎ)|〜彩SAI〜毎日がうつわ日和
その他にも、以下のようにあらゆる欠け方をした器が美しく修復されていきます。
引用元:金継ぎ(きんつぎ)|〜彩SAI〜毎日がうつわ日和
引用元:金継ぎ(きんつぎ)|〜彩SAI〜毎日がうつわ日和
欠け方は千差万別。だからこそ、金継ぎされた器には世界に一つだけの模様がうまれ、より魅力的になりますね。
金継ぎの修理金額と期間
さて、金継ぎの修理に出した場合、どれくらいの修理金額と期間がかかってくるのでしょうか。相場をチェックしておきましょう。修理箇所の状態やサイズによっても変動してきますが、期間はだいたい1ヶ月〜3ヶ月はかかるといわれています。価格も修理箇所の状態やサイズによって大きく変わってきますが、3,000円〜6,000円、高くても10,000円くらいのようです。
少し高いように感じるかもしれませんが、熟練した職人さんの手によって丁寧に修復される器は、やはり美しい仕上がりです。
セルフ金継ぎ
修理の期間や費用がかかりすぎると思われる方におすすめなのが、「セルフ金継ぎ」。近年では、金継ぎの方法を教えてくれる教室やインターネットサイトなどもあるので、ぜひ参考にしてみてください。金継ぎ教室
金継ぎ教室を東京・千葉で学ぶなら|彩泥窯
基礎コース、応用コースの2コースが設けられており、自分のレベルによってステップアップできる金継ぎ教室。入会に迷われている方向けの体験教室もあるので、金継ぎを一度体験してみたい人にもおすすめです。
インターネットサイト
【金継ぎ図書館】初心者向け金継ぎのやり方を完全ナビゲート|金継ぎ図書館 鳩屋
写真解説をもとに、金継ぎの方法を詳しく紹介しているサイト。金継ぎできる素材の紹介や、修理専門店へのリンクもついています。
新たな風情を纏わせ、器を生まれ変わらせる「金継ぎ」。大切な器を割ってしまったら、こんな粋な方法で修復してみてはいかがでしょうか。
【参考・参照元】
〜彩SAI〜毎日がうつわ日和 ※掲載許可をいただいてご紹介しております。