我が家の象徴「シンボルツリー」 ぴったりな一本はどれ?

2016.12.22 地域ライターE

家を建てる最後の仕上げが、外構といった外観(エクステリア)ですよね。マンションにはない、一戸建てならではの、我が家のオリジナルを象徴する「シンボルツリー」を選びたい!

そこで地域ライターEが、元・有限会社中瀬造園土木社長 中瀬正治さんにお話を伺いました! エクステリア初心者に送る、「シンボルツリーの選び方」をご紹介します。

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そもそも、シンボルツリーってなに?

「記念樹」とも言われたりします。
家のイメージを象徴するような、比較的大きめの樹木で、そこにあることによって家のデザインがいっそう引き立ち、全体としての印象が良くなるような1本の木を指すことが多いです。


まずは基本!樹木の分類


まずは、樹木を分類する2つの大きなポイントを覚えてください。

1. 常緑樹と落葉樹

こちらは読んで字のごとく、「一年を通して葉をつける樹木」と、「秋になると葉が落ちる樹木」です。誰でも知っている常緑樹が松、落葉樹が桜ですね。よく誤解されるのですが、「常緑樹は葉が落ちない」わけではありません。一度に全部落ちるという事がないだけで、一年中すこしずつ落ちています。公園の松の下に、茶色くなった葉が落ちているのを見たことがあるのではないでしょうか?

2. 一本立ちと株立ち

一本立ちとは、根元からメインになる一本がスッと伸びている樹木の形です。株立ちとは、根元から何本かの細い幹が立ち上がっている樹木の形です。誰でも知っている一本立ちの樹木は杉、誰でも知っている株立ちの…となると難しいのですが、シマトネリコやヤマボウシはシンボルツリーとしてよく使われています。

この2つのポイントの組み合わせで、シンボルツリーを検討してみましょう。


とは言っても、おすすめを教えて欲しいです!

「落ち葉がないんでしょ? 手入れが楽そうだし、一年中きれいな緑だから、常緑樹がいいです!」とおっしゃる方が多いのですが、実は、お庭のプロがオススメするのは落葉樹。先ほども書いたとおり、常緑樹=落ち葉が全くない、ということではありません。
むしろ、こまめなお掃除を一年を通してする必要があります。もちろん、その中でも落ち葉が多いのは冬になります。また、落葉樹は、夏は茂った葉で日光を遮り、冬は暖かい日差しを入れることができます。
虫が付きにくい木が多いのも、薄い葉であることが多い落葉樹の利点。

一本立ちと株立ちですが、そこまで広くない、一般的な駐車場脇や玄関横などのスペースに植えるなら、高く大きくなりすぎる事がない株立ちがおすすめです。
選ぶ際は、自然な状態の樹形で、丈夫な株立ちを選ばれると良いでしょう。

落葉樹&株立ちで、現在最も人気があるのが「シャラ」の木です。
流通量も多いので、「人とは違うものが良い」という方には向きませんが、低価格で姿のよい木を手に入れやすいというメリットも。


ウチは心配事があるのですが・・・

「日当たりが悪い庭なら?」
成長が遅いので剪定の手間が少なく、耐陰性もわりとあり、耐寒性に優れたソヨゴはいかがでしょうか?


「寒冷地なのですが?」
ジューンベリーが耐寒性に優れています。また、春には白い花をつけ、夏には赤い実がなり、秋には紅葉と、季節を楽しむことができる木です。


「狭くて高さもだせません」
先ほど挙げたシャラの仲間、ヒメシャラをオススメします。成長がそんなに早くなく、高さが出にくい樹木です。


いかがでしたか?もちろん、お庭に広さがある方や、手入れ自体を楽しみたいという方には、まだまだオススメできる樹木がたくさんあります。
また、よくある木ではあるけれど、組み合わせによって面白い工夫もたくさんできるのがエクステリア。
長く付き合えるシンボルツリーを選んでくださいね!

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります