薪ストーブを囲む、あたたかな新潟の家〜前編〜家族で過ごす穏やかなひととき

2017.01.17 高坂類

新潟県を飛び出して早15年。長い東京暮らしを経て今はなぜか愛媛に住んでいる、新潟出身のieny編集部地域ライターTです。
新潟県の中でも、私の地元の上越市はかなりの豪雪地帯。2〜3mの積雪はザラで、湿度が高くてキューンと冷える日本海側のきびしい冬。初冬から続くみぞれ、アラレ、雹(ヒョウ)、吹雪……。なかなかにヘビーな気候ながら、すべてを白く清らかに覆い尽くす雪景色は、絶句するほどの美しさ。

本日はそんな新潟県上越市の住宅の中から、寒〜い冬もあたたかく過ごせる薪ストーブが素敵なIさんファミリーのお家を紹介します!


はじめに


まずはIさんファミリーをご紹介。ご主人は33歳建築業会社員、奥様は34歳薬剤師。2歳6か月の娘さんと3人暮らしです。

お家はもともとご主人のご両親が建てられたもの。今年、ご両親が近所に引っ越されるタイミングでご夫婦がお家を買い取り、6月にリフォームして新生活を開始されたそうです。


リフォームして引っ越そうと思ったきっかけは?


(奥様)「結婚して子どもも生まれ、そろそろ家が欲しいと思っていました。そんなとき義両親たちが近所に引っ越すことになったので、少しだけリフォームして自分たちの家にさせてもらいました。

建築業を営んでいた義父が建てたのですが、海外の住宅をイメージしたそうで最初からこだわりがいっぱいでした。初めて訪れたときからすごく素敵だなと思っていて、いつか住みたい……と密かに思っていたんです(笑)。

アメリカ映画に出てくる家のように、駐車場から玄関までの距離が長くて。家の前には義父の趣味で畑のスペースがあります。ここは今でも義父が近所の自宅から通って育てています。には他にもさくらんぼやリンゴの木があって、たくさん実をつけるんですよ!」


どんなところにこだわってリフォームしましたか?



(奥様)「もとのお家がじゅうぶん素敵で、築17年でそんなに古くはなかったのでリフォームは最小限です。子どもがいるのでリビングに畳敷きの正方形のスペースを作ったこと、1階の壁紙の張り替え、キッチンまわり、水まわり、あとはダイニング家具照明を好みのものに変えただけですね。以前のお家が気に入っていたので、そのまま生かせるところは全部生かしています。」

それでは、こだわりたっぷりのお家を見ていきましょう。


あこがれの薪ストーブ!



ーなんと言ってもリビングの薪ストーブが素敵です……!

(奥様)「これは義父の趣味で、元からあったものです。とっても気に入っています! 薪ストーブのあるリビングの上が吹き抜けになっていて、あたたかい空気が上に上がっていくようになっています。

薪ストーブの薪は、主人が建築業で廃材をもらえるのでそれを利用しています。火を起こすのは慣れれば意外と簡単で5分くらいでできるのですが、平日は私も夕方まで仕事をしていて、子どもも小さくて慌ただしいので、薪ストーブを使うのは週末の楽しみにしています。

週末の朝、丁寧に火を起こして、薪ストーブの上にポットを置いてゆっくりとお湯を沸かします。
その湯気が立ち上ってくるまでの時間が、すごく豊かなひとときなんです。湯沸かし器で急いで沸かすのでは得られない、心のゆとりですね。」


(奥様)「薪ストーブのおかげで週末の過ごし方が変わりました。手間がかかると思われるかもしれませんが、逆に気持ちに余裕を持てるようになりました。家族で過ごすゆったりした生活が、薪ストーブとともにあります。もちろん上に鍋を置いて煮込み料理をしたり、ピザを焼いたりもできるんですよ!」

ーものすごくあこがれます!


まだまだ素敵ポイントは尽きず、雪国ならではの工夫もいろいろあるようです。
後編「薪ストーブを囲む、あたたかな新潟の家 〜後編〜雪国ならではの工夫とは?」に続きます。

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この記事を書いた人

高坂類

ライター
1983年新潟県生まれ。早稲田大学人間科学部卒。 四国・愛媛県 新居浜市(にいはまし)に拠点を置くデザイン事務所 hink DESIGN(ヒンクデザイン)代表。 広告デザインとWeb制作を中心に、ライター、ラジオパーソナリティ、モデル、司会等、四国の生活をより楽しくしようと 幅広く活動しています。 四国の魅力発信プロジェクト「しこくらいふ」主宰。 激辛グルメサークル「にいはまスパイスガールズ」主宰。