整理収納コンサルタントがアドバイスする「面倒をできるだけ省いてラクする」収納アイデア vol.2

2016.12.11 ieny編集部
整理収納コンサルタントインテリアコーディネーター川崎朱実さんは、旦那さんと4人の息子さんの6人家族。5年前に建築したご自宅のテーマは、「家族が仲良くコミュニケーションできる家」。そのためには“収納方法”も大切な要素の一つ。
お母さんが「片付けなさい!」と四六時中ガミガミしていては、実現しないからです。ラクしてニコニコできる収納アイデアとは……?

1 【服】ハンガー収納で、不要な服も一目瞭然


ファミリークローゼット内に収納している洋服は、トップスもボトムスも洗濯したらハンガーにかけて干し、そのまま取り込んで収納しています。畳む手間ゼロ! 掛け方にも特徴があります。一般的には、ズボン、シャツ、ジャケットとカテゴリ別に分けますが、川崎邸では区別せずに掛けています。

「ただし、洗ったものは必ずどちらか一方方向から順に掛けていくというルールを決めています。たとえば常に右から掛けていくようにすれば、あまり着ないものは自然と左側へ追いやられます。季節の変わり目には、左から順に必要か不要かを検討して、服が増えすぎないようにしています」


タオルハンカチなどの服飾小物を収める個人の引き出しの中には、なんと郵便物が! 服、郵便物といったモノの種類で収納場所を決めるのではなく、「個人のもの」「毎日見る場所」といった用途に合わせて収納。これで、リビングに山積みになっていくことを防いでいます。



2 【鍋・食器】よく使うもの・使わないもので分類

川崎邸のキッチンは、シンク下に排水パイプが見えない引き出し式ですが、排水パイプが真ん中に通っているタイプのご家庭も多く、湿気や匂いが気になるという悩みも少なくありません。


「やはりずっと閉めっぱなしにしておくと湿気が気になるので、毎日のように使うまな板やボウル、箸などを収納しています。箸立てには箸のほかによく使うスプーンを入れ、食事のときはこのままテーブルへ。カビの心配が少ない缶詰を置いてもいいと思いますよ」


収納しにくい鍋や蓋は、厳選することが鉄則。


「自分の料理の傾向を考えて、鍋は5種類にしぼりました。蓋は、私はあまり使わないので幅広い大きさに対応しているマルチ蓋を含む2つだけ。自分がどんな料理を作るかをよく考えて、不要なモノは処分しましょう。モノが少なければ管理の手間は確実に減ります」

蓋はファイル用のポリプロピレンボックスを活用し、立てて収納しています。


塩や中華だしなど顆粒状、粉末状の調味料は、揃いの調味料入れに詰め替えると見た目もきれいな上、収納しやすくなります。内容量が多いものはその分のケースを用意し、すべて詰め替えて袋のまま残さないようにします。


食器棚は右側はふだん使い用、左側は来客用と用途別に分けています。

「調理中、卵を溶くなど何かと食器を使うことが多いので、右側の扉は開けっぱなし。あちこち開け閉めしなくていいので便利ですし、洗い終わった食器を片付けるのもラク」

ふだん使いの食器は、スタッキングしやすくて割れても買い足しやすいもの、食器洗い機に収まりやすいものを選んで購入しているそうです。

3 【文房具】家族がわかりやすいルールを決める

細々したものが多く分類しづらい文房具。その上、家族みんなで使うものだから、明確でわかりやすいルールを決めておかないとあっという間にゴチャゴチャになってしまいます。


そこで川崎さんはラベルに一工夫。「はかる」「かく」「はさむ」「けす」と、感覚的に分類しやすいラベルを貼っています。



いかがでしょうか。ちょっとしたアイデアで収納がラクになり、モノが使いやすくなりますね。次回は、今の家をより暮らしやすくするアイデアをご紹介します。

川崎朱実
PrimeLife代表。マスターライフオーガナイザー(協会認定講師)、整理収納コンサルタント、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士、メンタルオーガナイザー。出産、子育て、家の新築など生活環境が大きく変わるタイミングでお客様の「理想の暮らし方」を明確にし、その土台となる「理想の住まい」を根本から作り出す。男の子4人の現役子育てママとしても日々奮闘中。
http://shu-no.com/

電話 080-4381-3750(10:00〜17:00、毎週水曜・日曜日定休)

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この記事を書いた人

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皆さまの“楽しい家づくり”をサポートしたい! 『楽しく、後悔のない』家づくりをするために必要な情報を、日々こつこつと集めては吟味をしている。息抜きは100均パトロールで、お得に便利なものを探して報告しあう毎日です。