家庭関係を円滑にする「書斎」の役割とメリット

2016.10.30 ieny編集部


新築や建て替えの際に住まいの間取りで必要性を問われる部屋の1つが「書斎」です。予算やスペースの関係で削られてしまうことも多々あります。
しかし待って下さい! 書斎は、家族みんなが長期的に快適に過ごすためには、非常に重要な部屋なんです。

そこで今回のテーマは「家庭関係を円滑にする書斎の役割とメリット」。書斎が家庭内でどんな役割を果たし、どのようなメリットをもたらすのかお伝えしていきたいと思います。

 

書斎は「プライベート空間」


書斎という部屋は、1つのプライベートルームであると言えます。もっと言うと、「稼ぎ手のプライベートルーム」です。

家事と仕事を夫婦2人で分担した場合、家事の担当者である主婦(主夫)は、稼ぎ手よりも家にいる時間が圧倒的に長くなります。家の主人公は主婦(主夫)になるので、家は主婦(主夫)にとって自然と居心地のいい空間に作られていきます。
そう考えると、主人公ではない稼ぎ手のプライベート空間を作ってあげることは非常に合理的なのです。

 

書斎は「自由想像・自由創造空間」


ダイニングなら食事、寝室なら睡眠、浴室ならお風呂、といったように、部屋には明確な目的があります。
しかし、書斎は自由なテーマを与えられた部屋です。その自由によって、想像性と創造性を働かせ、思考力を培う役割が書斎にはあるのです。

 

書斎は「クールダウン空間」


書斎に家族の一人が収まることによって、リビングやダイニングでのプライベート性も高まります。喧嘩をした時、疲れの度合いが違う時、時間の流れや感覚が違う時、家庭内で家族が「間を取る」ことは非常に大切です。
書斎という別空間があれば、家族間でうまく間を取ることができるため、互いの気持ちも良い感じにクールダウンされ、争い事や摩擦も減るでしょう。
もちろん、コミュニケーションをきちんと取り、その都度、家族同士の感覚を擦り合わせていくことは、書斎の有無に関わらず大切です。


書斎は「作業空間」


書斎で落ち着いて効率の良い作業をすることができれば、仕事を含めた社会のステージで結果を出しやすくなると言えます。
稼ぎが増え心に余裕ができれば、家族も円満になりやすいですよね。書斎での作業を応援することで、家族が絆を深めることもできます。


書斎におけるライフプランニング


家族が増えれば増えるほど、自分だけの時間を確保することがどれだけ難しいかに気付くはずです。
仕事をしている時間と家族と過ごす時間を除くとプライベートタイムはごく僅か。その僅かな時間を集中できる書斎で過ごし、必要な知識やスキルを吸収したり様々な力を培うことは、人生にとってはプラスになりこそすれ、決してマイナスにはならないでしょう。
また業種にもよりますが、書斎があれば、独立した際にデスクワークをすることも可能です。これからは働き方もどんどん変化する可能性もあります。

自由な空間である「書斎」。メリットが多く使い勝手の良いプライベート空間として、住まいに組み込むことをぜひ前向きに検討してみてください。

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この記事を書いた人

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