アブノーマル?それとも独創的?傾斜地に家を建てるメリットとデメリット

2016.10.26 ieny編集部


傾斜地に家を建てる何よりのメリットは「価格が安い」ということ。これは需要が反映された結果であり、必ずしも実際の資産価値が反映されているわけではありません。

そこで、今回のテーマは「傾斜地に家を建てるメリットとデメリット」。傾斜地の家づくりをプラスとマイナスの両面から掘り下げていきたいと思います。

メリット1:素敵な眺望が手に入る

傾斜地に家を作るということは、高さに変化のある土地に家を建てるため、必然的に「外を見下ろす」設計が完成します。傾斜地の場所が高台であればあるほど、多くの眺めを取り込むことができます。傾斜地は住宅街のように横並びに家を作ることはほとんどありませんから、外部の視線を気にすることもありません。家の中だけでなく、家のまわりでも自分たちの空間のように過ごすことができるのです。人目が気になる夜だって開放的でいられます。リラックスムード満点の時間を過ごせることでしょう。

メリット2:「半地下」で自由空間を作ることができる

傾斜地に家を作ることで、半地下のスペースを確保することができます。例えばビルトインガレージを設けるなど、縦の空間が広くなくてはできないような設計ができます。ビルトインガレージのように秘密基地的なスペースができるのはひとつの憧れではないでしょうか。

メリット3:独創的な外観を得ることができる

傾斜地に家を作ると、家の形状も特殊になります。その形は一般的な良く見るデザインとは違うため、オシャレで洗練された印象を与えてくれます。もちろん、傾斜地の家の外観はアブノーマルに見えてしまい、一般的な家のデザインに安心感を覚える人ももちろん存在します。傾斜地というイレギュラーな環境に対して、どのような美的価値を求めるかによって、感じ方は人によって変わってくるでしょう。

メリット4:自然光溢れる家を作ることができる

太陽に対して斜めに向くかたちになるため、日当たりが良くなる場合がほとんどです。傾斜地に家を建てる場合は、谷側がほとんど太陽の光を遮るものがなく、明るい空間を維持することができます。

デメリット1:特殊な工事の費用がかさむ

続いては、デメリットについて掘り下げていきましょう。

傾斜地は何よりも家を支える土地の「土」の質がものを言います。場所によっては「切土」「盛土」「地盤改良」などの費用がかなりかさんでしまう場合があります。また、家を崩し、土地だけを将来的に売ることを考えた際は、「切土」「盛土」「地盤改良」の際に加えた人工物を撤去しなければなりません。この撤去費用が、自己負担として重く圧し掛かってきます。

 

デメリット2:法律の影響を強く受ける

自治体が「急傾斜地崩壊危険区域」と定めた場合は、崩落対策工事を負担したり、「宅地造成法改正」後の造成かを確認したり、「がけ条例」をクリアしなければならなかったり、とにかく傾斜地特有の法律や決まり事が多く絡んできます。

傾斜地に家を建てるメリットとデメリットを考えると、傾斜地は見定めるポイントが多くあるため、きちんと細かい見積もりを取って、探求することが大切です。一般的な平地で家を建てるよりも、多くの要素に目を向けることができれば、傾斜地の家づくりは、素晴らしいものになるでしょう。

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この記事を書いた人

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