建築施工管理技士ってどんなことをする人?

2016.10.09 ieny編集部


建築施工管理技士とは、建築界のSEである

皆さんは「建築施工管理技士」という資格をご存知でしょうか? 建築施工管理技士とは、建築の「施工管理」をする技術を持った人のこと。「施工管理」とは何かというと、建築業における工程管理、安全管理、品質管理、原価管理などの作業の総称です。国家資格で、1級と2級に分けられています。1級は下記の建築・躯体・仕上、全ての主任技術者および監理技術者になることができます。

建築工事、大工工事、左官工事、とび・土工・コンクリート、石工事、屋根工事、タイル・レンガ・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事

2級の場合は、一部の建築・躯体・仕上げの主任技術者にしかなれません。施工管理できる内容の幅が違うというわけですね。

一定金額以上の発注工事については、1級または2級建築施工管理技士の現場常駐が義務付けられています。プロジェクトを達成するために様々な作業をマネジメントする、という意味で、IT業界におけるSEと似たような職業といえます。大まかな意味で、建築施工管理技士とは、建築界のシステムエンジニア(SE)といえるでしょう。

 

建築施工管理技士のお仕事内容は?

建築施工管理技士は具体的にどんなお仕事をするのかというと…

・建築工事の施工計画作成
・工事中の工程管理
・現場の品質管理
・現場の安全管理
・事費・工期の調整
・作業員の教育

といった内容。多様な側面を考慮しマネジメントするのが仕事です。建築施工管理技士は、与えられた施工図をベースに使用する機材や必要な作業員の人数、工期などを検討し、工事がスムーズに進捗するように詳細な施工計画を立てます。

そして工事開始後は進捗状況を常に把握し、工事の品質を確認しながら臨機応変に指示を出し、完成へ向かっていきます。施工が進むようにするだけでなく、リスクマネジメントも建築施工管理技士の仕事です。事故や労働災害がないように、施設や作業方法を徹底的に理解して、作業員とのルールを擦り合わせ教育をすることも求められます。

さらに、工事現場が近隣地域に迷惑を掛けないようにするのも建築施工管理技士の仕事です。 調査・計画・設計・教育・マネジメント…と、建築業界のオールマイティと言っても良いかもしれません。

最後に

私たちの住宅よりも公共事業などの側面において活躍していくお仕事ではありますが、住まいと私たちは切り離せないからこそ、住宅に関する資格を知ることは住まいそのものを理解することに繋がります。建築に関するいろんな資格をチェックしてみると面白い発見があるものです。

 

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この記事を書いた人

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