集合住宅でもあり注文住宅である「コーポラティブハウス」を掘り下げよう

2016.10.01 ieny編集部


戸建てなら自分の好きな空間(部屋や間取り)を作ることができるのは想像がつきます。でも、マンションって自由にデザインできませんよね。あらかじめ決められた間取りを購入してから、リフォームすることはできますが…。そこで、登場したのが「コーポラティブハウス」。今回は新しい住宅の建て方である「コーポラティブハウス」について掘り下げていきたいと思います。

コーポラティブハウスとは?

コーポラティブハウスとは、「みんなでマンション作って、それぞれの部屋は自分たちの好きなようにデザインしよう!」というような家の建て方です。

英語にすると「Cooperative House」。「Cooperative」は「協力的な、協調的な、協同の、組合の、消費組合の」という意味です。実際に仲間を募るのですが、後々は組合として深く関わっていきます。深く関わることを想定しているので、コミュニティとして多くの縁が生まれることも魅力です。

コーポラティブハウスの作り方

コーポラティブハウスは、マンション販売会社がやっていたことを仲間同士でやります。主な手順は以下になります。

1、コーポラティブハウスにする土地を決める
2、マンションを建てたい仲間を募る
3、住宅組合を結成する
4、建物や間取りを決める
5、業者を選定する
6、工事着工・完成
7、管理組合を作り、みんなでルールを作る

コーポラティブハウスの進め方は住み手が主体。設計・デザイン・工事等のプロときちんとやり取りして発注する、住む人達のディレクション能力が問われます。土地取得費用、建築工事費用、設計費用、企画・調査・予備費などが透明化されるため、適正価格で家を建てることができます。

コーポラティブハウスは分譲マンションよりも安い!

分譲マンションというのは、マンションを建てながら集客を行います。分譲マンションを販売する会社はきちんと集客を行うために「広告宣伝費」や「人件費」を使います。分譲マンションは、当然この費用がマンションの金額に反映されるわけです。

All About住宅・不動産の『DINKSの賢い選択〜コーポラティブの魅力1』によると、

“プロデュースする会社への委託料は、土地代・工事費・金利・税等の原価の約12%、建築家に依頼する設計の報酬は工事費の約10%を支払います。”
“このようにして考えると、土地代や工事費が同条件だとすると、分譲マンションとコーポラティブハウスでは、3割前後の価格差があるという試算が成り立ちます。”
引用元:DINKSの賢い選択〜コーポラティブの魅力1 [シングル・DINKS向けマンション] All About|All About住宅・不動産

という記述からも分かるように、分譲マンションの購入費用に対して、コーポラティブハウスではその約3割をコストカットすることも可能です。

コーポラティブハウスの資産価値

いかがでしょうか?コーポラティブハウスにはメリットが多そうですよね。マンション版の注文住宅、シェアハウスのようなコミュニティ。楽しい世界が広がっていそうですので、どうせ作るならしっかりとした「自分の城」を実現しましょう。というのも、好き勝手に作ってしまうと、どうしても売却しづらい物件になってしまうからです。土地選びや景観などを意識してきちんと作り込めば、自分好みの家にしながらも資産価値は上がっていきます。

コーポラティブハウスはこれからどんどん事例も増え、いろんなことが分かってくるでしょう。興味のある方は様々な事例を見てみることをオススメします。

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