住宅セミナーって怪しい?セミナー主催者に真意を直撃してみた

2016.09.28 ieny編集部


住宅購入を考えている方は、情報誌やWebの広告で、「絶対に失敗しない賢い住宅購入無料セミナー」などのようなセミナーの案内を目にしたことはありませんか? 無料で良い情報が聞けるってことは、その後に強引な営業に遭うんじゃないか…そんなことを想像している方も多いのではないかと思います。そこで、今回は戸建リノベーションを中心に業務を行い、「資産価値が目減りしにくい住宅購入」をモットーに住宅購入に関するセミナーを行っている企業の方に、セミナー開催の真意を訪ねてみました。

なぜ、セミナーを開催し、セミナーを開催すると、参加者との関係はどのようになるのか、などの質問から得られた回答をまとめていきたいと思います。

リストを得ることによって、参加者と長期間良好な関係を気づく

無料でセミナーを開催する理由は、一回のセミナーで一定数の参加者を集めるためのようです。セミナーの人数は内容によっては10人以下に絞って、相談やコンサルも兼ねるようなものや、30人以上を集めて、住宅購入についておさえておきたい知識を分かりやすく伝えるものなど様々。住宅購入にあたっては、購入者のライフプランや資産運用など重要視するポイントは様々で、売る側のポリシーも様々。よって、結果的にどんな家が良い家なのかという定義も様々に。さらに、購入者の予算には限りがある。だからこそ、情報を継続的に伝えられる関係になり、購入する際のベストな判断のために役立ててもらうことが大切なのだそうです。

セミナーは、そのような住宅購入検討者との信頼関係構築のための場であり、その後、情報を送ることができるようにメールマガジン登録などを案内するということなのです。セミナー開催は、企業が信用を得るためのパフォーマンスの場と考えることもできそうです。

セミナー参加者の住宅購入センスを磨くことで感謝され、顧客獲得に繋がる

セミナーとメールマガジンで発信する情報は、一般の方が自分からアクセスしようとしても、なかなか見つけにくい情報で、価値のある情報とのこと。また、物件仲介において中立的な立場であれば、「売る側の意図」を排除した参加者にぴったりの物件を紹介することもでき、今回インタビューした企業は、そこが一番の強みであるという。良い情報を提供し続けることができれば、セミナー参加者やメールマガジン登録者は満足します。実際、多くの参加者は情報だけを吸収して去っていってしまうそうなのですが、それでもセミナーを開催し続けるのは、中には顧客になってもらえる"うまみ"があるからです。

特に住宅購入は、ハウスメーカー、工務店、不動産会社などの「売る側」の見えない部分が多いので、そこが「買う側」の不信感や不満を作る原因にもなります。見えない部分とは、いわば情報なので、きちんと情報開示することが、住宅購入につながる一番の策。情報を伝えるべき、住宅購入に多少なりとも興味があるひとたちと効率的につながるために、無料セミナーにたどり着くわけです。

最後に

以上、住宅セミナーについて、実際に企業の方からインタビューをした結果を掘り下げてきました。無料セミナーとは、買いたい方と売りたい企業が出会い、関係を構築する場としては最適であることが分かりました。しかし、今回の企業のケースのように、優良な情報と関係を与えてくれる企業ばかりとは限りません。もし行くのであれば、複数の企業の住宅セミナーに参加して必ず比べるようにしましょう。

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この記事を書いた人

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