丈夫で長持ちする家とは?
「丈夫で長持ちする家とは?」意外と聞かれると、言葉に詰まってしまいますよね。一体、丈夫で長持ちする家とはどんな家なのでしょうか?今回は丈夫で長持ちする家の定義について迫ってみたいと思います。
太い・大きい素材を使う
105mmの柱で家の寿命40年として、もし、150mmの柱の家を建てれば、約4倍の寿命が延びると言わています。太い素材、大きい素材を使うだけで丈夫さがとても変わるということです。太くて大きな素材は、坪当り約1~2万円の追加で実現できます。
内装外装がメンテナンスフリー
丈夫ということは、外部からの衝撃に強いという意味であり、完璧であるという意味ではありません。つまり、どんな家でも求められるのがメンテナンス。そのメンテナンスがやりやすく、自由が利くものであれば、丈夫で長持ちする家になります。そもそも、丈夫に作っているので、メンテナンスの回数もぐっと少なくなるでしょう。さらに、いざという時のメンテナンスが少額で済むのであれば、とても経済的ですよね。
間取り変更フリー
時代が進むにつれて、社会の構造が高度かつ複雑になり、変化の速度も増しています。変化が速くなるということは、家も変化に対応した住環境でなければならないということです。家の環境変化を柔軟にするうえで大事なのが、間取りです。家族の心境や価値観の変化に対応させ、新しいインフラやシステムを導入しやすい間取りにすることが、丈夫で長持ちする家へとなっていくのです。
断熱性・気密性がある
家が抱える避けて通れない問題が「熱」です。家の構造材自体を伝って熱が出入りしてしまうと、結露・カビ・ダニの要因、冷暖房の効率低下をもたらします。特に鉄骨建築では、外気と室内の熱を伝えやすくなります。断熱性や気密性がある素材を用いることで、熱の問題を解決へ導くことができます。
衝撃を守る外壁材がある
熱膨張率や乾燥収縮率の値が小さい素材を利用すれば、伸縮、ヒビ割れ、ソリなどの変形が起こりにくくなります。結果、自然現象や外部の衝撃から建物を守り、丈夫で長持ちする家になっていきます。
最後に:新技術だけでなく、古き良き技術を見つめてみよう!
以上、丈夫で長持ちする家について掘り下げてきました。知っていれば、ハウスメーカーや工務店との会話の中で、厳しい目を持っていることを伝え、住宅建築に緊張感を与えることができます。また、時代が進むにつれて、新しい技術や素材が注目されがちですが、昔の技術に注目してみると、丈夫で長持ちする家のヒントが得られるかもしれません。
例えば姫路城に塗られている漆喰は、50年に一度の塗り直しで色の美しさを維持しているようです。その他、熊本城の宇土櫓は、床材が改装された80年前のまま良質な状態を維持しているようです。
丈夫で長持ちする家を考えることは、私たちが精神的にも、肉体的にも、そして、経済的にも、住宅のリスクから身を守ることに繋がっていきます。丈夫な家について、自分なりの知識を温故知新の観点で、深めてみるのも良いかもしれません。