3階建て住まいのメリットとデメリット

2016.09.23 ieny編集部

3階建て住まいの購入を検討する時に、気になるのが実際のメリット・デメリット。一般的に家を3階建てにする方は少ないという印象がありますよね。実際、家を3階建てすることは勇気がいるかもしれません。そこで、今回は、3階建て住まいのメリットとデメリットをピックアップしていきます。

メリット1:駅近や、アクセスの良い場所が多い

一般的に、住宅街と呼ばれるようなエリアは、駅からやや離れたところに設置されています。こういった場所は、建築物の高さに規制がかかる「低層地域」に指定されている事が多く、3階建ての住宅を建てられないことがあるのです。
しかし、駅の近くは「商業地域」や「近隣商業地域」に指定され、建築物の高さに関する規制が緩いです。そのため、細かい土地の有効活用として、3階建て住宅が多く建てられるのです。

メリット2:込み入った住宅地でも採光が確保できる

敷地にゆとりがあったり、住宅がそれほど集中していないなどの場合は別ですが、都心部の住宅地ではなかなかこの条件を満たす事は難しいでしょう。もし2、3階の各部屋にベランダをつける事が出来れば、物干しスペースにも役立つほか、快適な採光、通風も確保出来ます。

メリット3:床面積(部屋数)が増える

3階建てにすることで、各部屋を最低6畳以上にする事も可能です。土地の面積が狭くても、上に建て増す事で、全体の面積を増やす事が出来るのです。 ※ただし、土地用途種類(低層、斜線制限)や容積率によっては、3階部分がある程度削られることになります。

メリット4:3階の部屋は、冬は暖かく、夏は涼しい

暖かい空気は、高いところへ上っていく性質があります。そのため、冬の昼間は、3階は比較的快適に過ごせる場所になります。もし、南向きの日当たりの良い立地であれば、なお快適でしょう。また、風通しも良いため、夏場は網戸だけで寝ることができます。冷房が苦手な方にも良いかもしれません。

次からは3階建てのデメリットをご紹介します。

デメリット1:建築費が高い

3階建て住宅は単純に床面積が増えるため、建築費が高くなります。具体的には4寸柱を使用したり、構造計算が必要になるなどの理由で割高になるのです。さらに、ベランダを複数つけたり、エレベーターを設置したりすると、さらに高くなってしまいます。

デメリット2:生活の中心が2階になる

駅近の3階建て物件というのは土地が狭く、隣家との距離も近いことが多いです。そのため、採光の事も考えると、まずリビングは2階に設置する事になるでしょう。そうなると、普段の生活において、ゴミ出しの時や誰かがインターホンを鳴らしたとき、または重い荷物を家に入れるときなど、1階と2階を往復して通る事は避けられません。若い時はあまり気にしなくて良くても、年を取ってくると、やや心配なファクターではあります。

デメリット3:生活スペースが狭い

もともと、3階建て住宅は狭い土地を有効利用するために建てるものなので、生活スペースはどうしても狭くなってしまいます。仮に、30坪の土地に家を建てる場合、3階建てなら90坪の床面積をとることができます。しかし、各階の床面積は30坪に変わりはないので、常に狭い空間で生活しなければならないため、解放感はある程度犠牲になってしまいます。

最後に

以上、3階建て住まいのメリット・デメリットをまとめてみました。3階建てに憧れを抱いているかもいるかもしれませんが、3階建ての家がなぜ、3階建てなのか、その視点に立って考えると、まずは、土地選びからが重要になってくることが分かると思います。家のスタイルは、土地と実現したい住まいの過ごし方で決めていきましょう。そのうえで、3階建てが最適であれば、3階建てを検討すると良いでしょう。

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この記事を書いた人

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