九州地方の古民家「くど造り」について見てみよう!

2016.11.18 ieny編集部
引用:九州ちくご元気計画・第二回ミーティング

日本には様々な古民家があります。地域によって様々なつくりがありますが、九州地方の古民家にはどのような特徴があるのでしょうか。最近では少なくなりつつある、古き良き古民家を紹介します!

九州地方とは

引用:日本一の宮崎牛の立役者!美味しさの秘訣は深い愛情【小林市野尻の畜産共進会】
九州地方は日本列島でも南西部に位置する主要4島のひとつで、8つの県から成り立っています。日本でも温暖な気候に恵まれている地域で、周辺は日本海、東シナ海、太平洋、その他小さな島々に囲まれています。

農業や漁業、林業がバランスよく各県に分布していて、畜産などが盛んな地域もあります。また、工業においても、福岡県を中心にITソフトウェア関連のサービス業などが伸びを見せていたり、中国や東南アジアなどにも近いため、アジアとの貿易や輸送も盛んな地域です。

佐賀県にある古民家

引用:くど造り民家(川打家・森家)
九州地方でも独特な外観で知られている有名な古民家が「くど造り」によるもので、佐賀県鹿島市に存在します。佐賀平野を中心に西は長崎県境、東は福岡県の一部から熊本県北部に見られるつくりで、小さな屋根を組み合わせていて棟(むね)がT型、L型、冂型に見えるつくりです。

この地方ではかまどのことを「くど」と呼び、下の方が焚口になっていることから「くど造り」といわれるようになりました。現在では空き家になっている家もありますが、三河内の集落の一部では現在でも茅葺屋根の「くど造り」による古民家を見ることができます。

空き家になっている古民家

茅葺屋根の家のような伝統的な日本の建物は、古き良き時代の日本の風景を思い出させてくれます。しかし、草葺屋根は老朽化が進んでいて、空き家が増えているのが現状です。

しかし最近ではいろいろな活用法が考えられていて人が住めるようにする動きもあります。地域で取り組んでいる古民家対策もありますので、古民家や田舎暮らしに興味がある方は、ぜひ調べてみるとよいかもしれません。古き良き日本の風景を、現代にも残せるようにしたいものです。

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