家を建てる前に行う敷地調査って必要なの?

2016.08.26 ieny編集部
新築や建替えなどで家を建てる前には必ず敷地調査をおこないますが、何の為にどのようなことをするのか知らない方も多いのではないでしょうか。将来、快適な生活をおくる為にも土地の性質や特徴を知ることは大切なことです。ここでは敷地調査の意味や内容、敷地調査をしなかったために陥ってしまった建築トラブル例について詳しくご紹介します。


敷地調査とは?


敷地調査では、敷地の現状や地盤の強度、法規制などについて調べます。敷地を測量し正しい形状を調べ、実際の測量面積と登記簿上の公簿面積が一致しているかどうか確認し、現状を把握します。そして、その敷地の成り立ちや履歴、地形から地盤の強度を推測し、その結果によって必要であれば地盤対策を施してから建築計画を進めていきます。さらに、どのような法令があって、その敷地にはどのような規制があるのかを調査し、どれくらいの大きさの家が建てられるのかなどを調べます。たとえ自分の土地であっても、敷地調査をしなければ、自由に家を建築することはできません。このように、敷地調査は快適で安全な住まいづくりのために行わなければならない調査です。

調査の内容とは?


敷地調査は、「役所調査」と「現地調査」、「法務局調査」に大きく分けられます。役所調査とは、家を建てる予定の敷地がある市役所及び町役場などで、その敷地に関連する法律や条令などを調査することです。建築基準法や都市計画法、国土利用法などの法規制があり、建ぺい率や容積率、高さ制限、壁面後退、斜線制限などがあります。役所調査では、用途地域や区分区域、容積率、高さ制限、防火指定などを調べます。役所調査で法規制を確認したら、次は現地調査です。現地調査では、実際に測量を行い、広さや形状、高低差、方位、隣地との関係などについて確認します。そして、その敷地の管轄法務局あるいはインターネットで土地の権利関係や土地の利用状況を調査します。法務局では、公図や登記簿謄本、登記事項要約書、地積測量図、建物図面が取得可能です。

こんなところに注意


家を建てるうえで重要な敷地調査は、おろそかにすると思わぬトラブルを招きます。建築に関してよくあるトラブルには、環境や法関連の規制、境界線、地盤などで失敗してしまったケースがあげられます。トラブルが発生すれば、設計の見直しがおこなわれますので、スケジュールが大きく狂ってしまいます。地盤改良が必要な場合には資金プランの変更が必要になります。敷地調査をしていれば、それらのトラブルはあらかじめ予測できたでしょう。トラブルを防止するためにも、環境調査や地盤調査などといった敷地調査を行い、事前に確認しておくことが必要です。

まとめ

だれもが家の建築に最適な敷地を選べるわけではありませんので、家を建てる前に敷地の現状を把握することは重要です。敷地調査は、建築を依頼する工務店やハウスメーカーならば、無料でおこなってくれることも多いです。住まいづくりに必要なデータを敷地調査によって収集することは、スムーズなプランニング及び建設へとつなげることができます。家を建てたいと思った時には、なるべく早い段階で敷地調査をするようにしましょう。

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この記事を書いた人

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