地盤調査を受けて、丈夫な地盤に改良してより丈夫な家を手に入れましょう!

2016.08.25 ieny編集部
建物では耐震構造に気をつかうものの、肝心の家が建つ地盤の調査をおろそかにしていると、地震などだけでなく、建物の重さに地盤が負けてしまうこともあります。調査の結果、地盤が弱くてもこの地盤に合った基礎を活用することにより、強くすることも可能です。今回はこうした地盤調査の重要性と調査の方法などについてご紹介していきます。


地盤調査とその重要性ってどんなもの?


地盤調査とは、家を建てる場所の地面の下の状況を確かめたり、どのくらいの強さの地盤かを調べたりする調査です。丈夫な家を建てるためには、家を支える基礎をさらに支えることとなる地盤が頑丈である必要があります。軟弱な地盤では、いくら基礎をしっかりとつくったとしても、家の重さに耐えられずに沈下してしまうこともあります。地盤調査をすることで、調査結果から家を安全に建てられるかを知ることができたり、基礎の設計を決定したりできるので、家を建てる際には欠かせない調査です。

地盤調査にはどんな方法があるの?


地盤調査の方法で最も多く採用されているのが、スウェーデン式サウンディング試験というもので、先端がキリのようになっている器具におもりをつけ、沈み具合を調べるものです。他には、国土交通省国土地理院のサービスなどで昔の地図を調べる方法もあり、昔その場所がなんであったかを調べ、地盤改良が必要であるかを見極めます。また、家を建てる現場におこなって直接チェックする方法では、雨上がりの地面の状態をみたり、近隣の年数の経っていそうな住宅の亀裂やひび割れの状態をみたりするのも参考になります。

地盤調査とその費用の相場は?


業者によって異なりますが、スウェーデン式サウンディング試験での調査費用は、1ヶ所およそ2万円前後となっており、通常では5ヶ所の測定をおこなうことが多いようです。当初予算に組み込まれていることが多く、実質では5万円程度の負担となっています。地盤改良の費用は、地表から2mまでの軟弱地盤に対しておこなう表層改良で1坪あたり2~3万円程度、地表から2m~8mの軟弱地盤に対しておこなう柱状改良で1坪あたり4~5万です。環境に優しく、優れた地盤改良法といわれる砕石パイル工法では、1坪あたり6万円前後となっています。

まとめ

2000年の法改正で義務化された地盤調査ですが、義務化されたのは一定の基準を超える建物を建てる場合であり、一般的な木造2回建ての住宅などはほとんど当てはまりません。地盤調査の重要性や必要性を良く理解すると、これから新しく家を建てる場合は、できるだけ地盤調査をすることがお勧めです。業者によってデータも費用も違ってくるようなので、しっかりと見積りを出してもらって業者を選ぶようにしましょう。

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この記事を書いた人

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