注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと~資金援助編~

2023.03.31 地域ライターE
新築一戸建ての購入を検討する際、影響度がどうしても高くなってしまうのは“資金”の額ではないでしょうか。「理想の家づくりを実現するため、お互いの両親から資金援助をしてもらってとても助かった 」という、うらやましいお声を聞くことも珍しいことではありません。

しかし、なかには「してもらわなければよかった……」と残念ながら後悔につながってしまったケースもあるようです。そこで今回は、家づくり情報サイトienyがお届けする「新築一戸建て建築にまつわるちょっとした後悔」シリーズ「資金援助編」をお届けします!

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私の両親が資金援助を申し出てくれたけど……


結婚式や住宅購入など人生の大きな節目は、どうしても「親」がかかわりがち。そしてご家庭によって、かかわり方や考え方はまったく違いますよね。私たち夫婦の場合、それぞれの両親の考え方が正反対でした。

夫の両親は「結婚したら独立して、自分たちの力で家庭を作っていくもの」という考え方。一方、私の両親は「結婚してもいつまでも我々の子どもであることに変わりはない」という考え方。どちらもそれぞれ間違ってはいないと思います。

家を購入する際、私の両親から「少し余裕を持っておくといい」と資金援助の申し出がありました。その申し出をありがたく受け、念願のマイホームを手に入れましたが、それ以降なにかと「あちらから (義両親) の援助はないの? 」「夫さんも立場がないでしょうに」と夫の両親から援助がないことに対して文句を言うようになったのです。

私たち夫婦は何も問題ないと思っていたのに、こんなに言われ続けるなら断ればよかったと思っています。
(Bさん・分譲戸建てを購入して5年)


資金援助の条件として客間を要求された


結婚して5年。社宅に住み、コツコツ貯めてきた貯金でそれなりの希望を叶えた家を建てようと思っていました。夫婦間でも両親に資金援助をお願いする話は出ていませんでした。

ある日、夫が突然「もう少し頭金を入れたら、月々のローン返済額が今の社宅自己負担分と変わらなくなる。これから子どもが大きくなると教育費がかかるし、あまり生活を変えたくないから自分の親に不足分をお願いしようと思う」と言い出したんです。

家と住宅ローンは夫の名義。将来の負担を少しでも軽くして、不安を和らげたいんだなと思いました。また、私たちの結婚当初から義母が「この家は義両親(私にとって義祖父母)がお金を出してくれた」とお話されていたので、夫の家族は両親がお金を出すことが当たり前だと思っていると考え、資金援助に賛成しました。

しかしそのせいで、後から義両親ともめることに。それは「希望通りの額は援助する。その代わりと言っては何だけど、宿泊できるよう和室客間をつくって欲しい」と言われたから。夫からすれば、それくらいお安い御用! だったようですが、私としては「頻繁に泊まりに来るつもり? もしかして将来、同居を考えてるの?? 」と不安になりました。

結果、リビングの一角に4.5畳ほどの和スペースをつくることでなんとか納得してもらい、予定していた間取りを大きく変えずに済みました。でも、年に数回遊びに来られた際「ここは私たちの部屋」と言われる度に、やっぱり自分たちだけの資金でまかなえばよかったと、私だけがモヤモヤしています。
(Aさん・地元ハウスメーカー注文住宅を建築して2年)


義両親の思うがままに事が運んでしまった


“家を建ててあげる”が結婚前からの口癖だった義両親。話半分に聞き流していましたが、「駅近くのマンション計画が気になる」と世間話程度に義母に話をしたところ「マンションだなんて!?  きちんと土地もあるし、家を建てる資金も準備してあるのに!!  」と言われ、本気だったんだとびっくり。

ありがたい話でしたし、夫は“当然だ”といった感じ。気が付くと義両親の家を建てた工務店を紹介され、行政書士さんがすべての手続きを代行し、贈与税も納めることになりました。

新築一戸建ては手に入りましたが、夫とふたりであれこれ話し合い、自分たちにとって暮らしやすい身の丈に合った住まいにしたかったという思いが消えません。贅沢な話なので友だちに愚痴もこぼせず、私だけずーっとモヤモヤしています。
(Cさん・地元工務店で新築注文住宅を建築して3年)


援助資金を少し戻してほしいと言われた


新築のお祝いとして、お互いの両親から300万円ずつ資金援助を受けました。援助の金額が同じなのは、妻の両親からの申し出に僕の両親が「足並みをそろえた方がよいだろう」と気を使ってくれたからです。

援助のおかげで、当初は予算の都合であきらめていた駐車場の屋根の設置や、外構工事をすることができました。ところが2年後、妻の両親に「申し訳ないが、資金援助から少しお金を戻してほしい」と言われたのです。

話を聞くと、義母が体を壊して検査入院が重なり、そのせいで続けるはずだったパートを退職することになったのだとか。返金しましたが、援助資金をすべて家のために使ったことを後悔しました。援助を受けるときは「余裕資金」として貯金しておくべきでした。
(Dさん・地元デベロッパーで実家を建て替え後4年)


資金援助についてしっかり話し合いましょう


資金援助を受けられるなんてうらやましい! と思えるお話ばかりかと思いきや、意外とたくさんの「ちょっとした後悔」が集まってしまいました。

お金に関することは家族間でも“適当”に進めてはいけません。夫婦とはいえ、育ってきた環境の違いから根本的に考え方が違うこともあるので、小さなことでも相談するようにしましょう。

特に、マイホームという大きな買い物は夫婦、両親、義両親の間で意見が衝突しがちです。せっかく家を買ったのにモヤモヤしてしまう部分が無いよう、「どこまで援助をしてもらうのか」「本当に援助をしてもらう必要があるのか」をしっかりと話し合うことが大切です。

>>注文住宅・新築一戸建てで後悔したこと~フルローン編~
>>予算計画のポイントをわかりやすく解説!~イラストで誰でも分かる家づくり 第4回


 

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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります