暖房費高くない?気密性が節約のコツ。スーパーウォール工法

2016.08.20 ieny編集部
冬が近づくと、暖房費が心配になる方も多いのではないでしょうか。世界情勢や原産国の事情によって原油価格は高くなったり低くなったりして、灯油などだけでなく電気代にも影響出て来てしまいますが、暖房費の節約には住宅の気密性や断熱性が重要な要素の一つです。そこで、最近注目されているスーパーウォール工法について解説しながら、特長や様々な効果についてご紹介していきます。


スーパーウォール工法はなぜ冷暖房費が節約できる?


スーパーウォール工法という名前は住宅に関心のある方なら聞いたことがあるでしょう。建築材料や住宅設備機器業界最大手のLIXILが提供する独自の高性能パネルを使用し、高気密、高断熱、高耐震構造の住宅を建築する方法です。計画換気システムや冷暖房を組み込むことで、空気の流れにムラがなくなり、よどみや部屋の温度差などを解消して、住宅の基本性能を向上させています。スーパーウォール工法は保温性が高いのが特長で、暖房を停止してもその温度低下は緩やかです。6時間後の温度差を他の工法と比較した場合、測定値として10度の差が出て、冷房について同様の結果となります。そのため、就寝前に冷暖房のスイッチを切っても翌朝まで快適さをキープでき、結果的に冷暖房費の節約が可能となるのです。LIXILによると、一般住宅と比較して、43%も光熱費を削減可能だと言われています。

耐震性にも優れたスーパーウォール工法


スーパーウォール工法は、高性能なスーパーウォールと高断熱サッシ、計画換気システムによる高気密性、高断熱性、高耐震性に優れている点がその特長です。地震大国の日本にふさわしい高耐震構造とするため、構造用面材OSBに断熱材の発砲ポリウレタンを組み込んでいます。木造軸組工法にスーパーウォールパネルを加えることで、外側にかかる力を建物全体に散らしてバランスをとり、建物のねじれを防ぐことができるのです。使用するパネルやサッシは様々な試験で耐震性、耐風性をチェック済で、その高い安全性が実証されているものです。断熱材をOSBで両面から挟んだ、SW5倍パネルの強度は、建築基準法では最高水準の壁倍率5倍の国土大臣認定を取得しています。その他、地震や台風に強いモノコック構造、高い倍率や鉄筋コンクリートベタ基礎を採用し、地震に強い住まいを実現しているのです。

気密性が高いからこそ得られるその他の効果


スーパーウォール工法で家を建てると、高断熱、高気密で冷暖房費が節約でき、地震にも強いことがわかりましたが、その他の効果としてはどんなものがあるのでしょうか。気密性が高いということは、隙間をなくし空気の侵入や漏れを防ぎ室内の温度を一定に保つ効果を発揮しますので、急激な温度差によるヒートショックから身を守ります。また、断熱材プラス気密性で、冬場の結露防止、カビ、ダニの発生を防ぎ、結果的に建物の耐久性も高くなるので安心です。さらに、換気システムとの併用で室内空気汚染を防止し、健康的な環境が作れ、遮音性能の面でも効果を発揮しています。

まとめ

気密性の高い住宅を実現するスーパーウォール工法は、断熱性を高め光熱費の節約が期待できる上に、健康にも良い環境を作ってくれる工法です。また、断熱性だけでなく、遮音性にも優れプライバシーも守れるなど様々な特長があります。住宅の新築計画のある方はスーパーウォール工法を活用できる建築業者の利用を検討してみましょう。

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