意外と知らない断熱方法。賢く断熱をして節約しよう

2016.08.20 ieny編集部

家によって断熱性能は全然違います。同じ場所に建っている家の中でも気温差は2~3度ある場合もあります。
断熱に優れた家であれば、その分光熱費も節約できますし、何より快適に過ごすことが出来ます。
しかし、意外とこの「断熱」に関しては、言葉は聞いた事はあるけれども、実際にどんな事をしているか分からないという方も多いはずです。
今回はそんな「断熱」についてがテーマになります。

断熱には2種類ある

断熱と一言で言っても、その種類は「充填断熱」と「外張り断熱」の2つあります。
まず、充填断熱ですが、これは柱と柱の間に断熱材を充填する断熱工法です。充填断熱は最も一般的な断熱工法と言えます。なぜなら、どのような間取りやデザインに対しても柔軟に対応でき、断熱材の種類も豊富だからです。欠点は、気密性の確保が困難で内部結露を起こしやすい点です。
一方、外張り断熱工法とは柱の外側にボード状の断熱材を貼り付けて、家全体を包むという断熱工法の事です。外張り断熱工法は、気密性が確保しやすいので断熱効果が非常に高いです。欠点としては、断熱材の外側に取り付けるので、キチンと取付けないと外れてしまうという点です。

断熱で大事なのは天井

断熱で重要な箇所は「天井」と「」の二つです。まずは天井からご説明します。
天井が大事な訳は、特に夏場に太陽の光が直接当たるからです。そのため、天井をしっかり断熱しておかないと、いくら室内を涼しくしても意味がありません。室内の涼しい空気は室外へ逃げ、室外の熱い空気は室内に入りやすくなってしまうからです。
天井の断熱は充填断熱工法であれば、グラスウールやロックウールという繊維系の断熱材を施すことが多いです。また、外張り断熱工法であれば発泡プラスチック系の断熱材で屋根一面を覆う場合が多いです。充填断熱の方がコストはかかりませんが、建物全体を覆う外張り断熱の方が断熱効果は高いです。

断熱で大事なのは窓

つづいて「窓」についてのお話です。窓についても天井と同じく、内部の空気を留め、外部の空気をシャットダウンするためには重要な箇所になります。天井と違う点は、窓は地面に近い分、地面からの反射熱も室内に取り込んでしまいます。
窓については、開口部があるため天井や壁ほど断熱は出来ません。しかし、近年ではLow-E複層ガラスなど、特殊な金属膜をコーティングしたガラスを、2枚組み合わせた断熱性の高い窓も誕生しています。窓面に関しての断熱はサッシ部分などではなく、窓面をいかに工夫するかにかかっているという事です。
一戸建てでもマンションでも、特に日当たりが厳しいところの窓面は断熱性能を考えて選びましょう。

まとめ

断熱については一戸建てを建てる時にも業者任せになりがちな箇所です。しかし、それぞれの特徴をしっかり理解し、コストを掛けるところには掛け、重点的に断熱する箇所を認識しておきましょう。

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この記事を書いた人

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