やってよかった施主支給品!お気に入りのアイテムを先輩たちに聞いてきました

2022.06.29 地域ライターE
新築一戸建て家づくりについて調べている方が、家づくりの「後半」で出会うことが多い「施主支給品」という言葉をご存じですか?


新築一戸建てを建てるとなったとき、いわゆる「標準仕様」以外の設備は「オプション」として追加発注が必要になりますよね。

このオプションは、実は必ずしも「同じハウスメーカーを経由」する必要はなく、自分が使いたい設備を探して、取り付けを依頼することができるのです!

施主支給品の基礎知識と、「先輩が選んだ施主支給品」体験談を紹介します!


施主支給品とは?


施主(せしゅ)、つまり建築主が家の建材や設備などを直接手配し、取り付け・据え付けだけを建築会社・工務店に依頼することを「施主支給」、そのアイテムを「施主支給品」といいます。

通常はハウスメーカーや工務店など「建築の請負主」がすべての部材・設備を選定・発注します。発注主である施主は、キッチンやお風呂トイレなどの水回り設備や、壁紙などのインテリアについていくつかの選択肢のなかから選ぶだけで、手配や必要な備品を考える必要はありません。

この選定や手配まですべて含めて施主が行うのが施主支給です。


お願いしやすい施主支給品、断られやすい施主支給品


施主支給は、すべてのハウスメーカーで行えるわけではありません。

施主支給にはいくつかのリスクがあり、そのリスクをできるだけ排除した方がスムーズで安価な家づくりができるのは事実です。

  • 工事予定日に施主支給品が納品されない
  • 納品された施主支給品が壊れていた
  • 事前に調べたサイズや仕様が異なり、工事ができない
  • 必要数が足りていなくて追加工事が発生した
などなど、最低限必要な知識が不足していたために工事全体が滞る可能性があります。

そのため、取り付け工事業者が必要なお風呂屋トイレ、キッチンといった「水回り」の大型設備を施主支給するのは大変です。場合によっては、かえって値段が高くなったというケースもあります。

また、海外製品で取り付けの説明書や仕様書に日本語版がない、納品がいつになるかはっきりしない、電源プラグや電圧が日本の仕様と違うといったアイテムは断られる可能性が高くなります。

逆に、お願いしやすい施主支給品は

  • 保管の手間や場所が必要ない
  • 取り付け工事に専門知識がほぼ不要
この2点が基本です。その場合でも、施主支給品については保証の対象外ということに注意が必要です。


やってよかった! 施主支給品例


実際に一戸建て建築時に施主支給を行った先輩に「やってよかった施主支給品」を聞いてきました。

「自分の好きなものに囲まれたい」「思い出を大切にしたい」という気持ちをしっかり伝えつつ、施工会社や実際に工事をしてくれる大工さんたちが動きやすいように気配りをされているのがお見事です!

賃貸マンションでも使っていたお気に入りの照明


コツコツとお金を貯めて買ったデザイナーズの照明を、ひとり暮らしのときからずっと使ってきました。

LEDでもないし、一戸建ての広いリビングでは全く明るさも足りない古い照明ですが、引っ越すたびにつけ外しして使ってきた大切な照明だったので、“終の棲家”になる予定の一戸建てにもぜひ使いたいと相談したところ「照明はもともとオプションだし、工程のなかでも最後なので、ぎりぎりまで今の賃貸で使って、引き渡し前確認の時にでもでつけるから、型番だけ教えておいてください」と気軽に引き受けてもらえました。

賃貸マンションと違って天井が少し高かったので、自分でつけるなら脚立を用意しないといけないし、照明は引っ越ししてすぐに使うものだし、お願いしてよかったなと思っています。

建具のドアノブと洗面所の蛇口の交換



全体の費用は押さえたい。だけど少しだけでも「わが家のオリジナル」「こだわりのコーナー」を作れたらいいなと思っていました。

たとえば「ドアそのもの」を完全に自分好みの1枚にしようとすると、基本プランとの差額は10万円オーバー……。さすがにこの調子であれこれ選んでいたら、オプションだけですごいことになっちゃいます。それで悩んでいたら「ちょっとした金具だけ後から交換するという手がありますよ」と教えてもらいました。

ドアノブや蛇口など、もともと取り外し・交換がしやすいパーツを、基本ラインナップから選んだドアから交換するというアイデアです。

型番を伝えれば取り換え可能かどうか確認できるから、ネットなどで自分好みのアイテムを購入してみては? と。施主支給という言葉自体もはじめて教えてもらいました。少ない予算のなかでも「ちょっとしたお気に入りポイント」を作れて大満足です。

建て替え前の古いガラス入り建具と床柱を再利用


これまで住んでいた実家を立て直しすることになりました。築70年は超えている古い木造住宅で、もはや古民家といってもいいのでは……というくらいの古い建物でしたから、リフォームなんて全く考えませんでしたが、昭和な雰囲気は好きでした。

そこでお願いしたのが、の間の床柱と、室内の建具の再利用です。手間がかかるぶん、お値段はそれなりにかかりましたが、大工さんが「これは当時もいいものを使ったと思いますよ」とほめてくれて、きれいに磨いて新しい家の和室に入れてもらいました。

ガラス入りの建具は高さが足りないので、部屋の仕切り扉としてではなく、水屋のような造作家具に作り替えて使っています。実家で生まれ育った兄弟が遊びに来たときも、本当に喜んでくれました。新しい家にすこしだけ歴史があるものを使うって、いいですね。



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この記事を書いた人

地域ライターE

ライター
建築住宅不動産業界担当営業経験10年&旦那が宅建士&父が元造園業経営&義父が不動産業経営! インテリアも整理整頓も大好物のフリーライターがみなさんの家づくりのお手伝いのため取材に走ります