最近よく聞く住宅の省エネ基準。「HEAT20」と「ZEH」の違いって?

2022.05.27 小郷あゆみ
新築一戸建てを建てよう! と思っていろいろ調べてみたら、よく見かけるようになった「省エネハウス」というワード……。

これから新築住宅を建てようと考えている方にとっては、特に気になるのではないでしょうか。


環境にいいお家ってこと? 家計が少しでもお得になるのかな? などなど、いろいろ調べてはみるものの、「HEAT20」や「ZEH」などの見慣れない言葉が出てきて、いまいち分からず……という人も多いのでは?

そこで今回は、「HEAT20」や「ZEH」の違いについて紹介していきます! 省エネ住宅に興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。


「HEAT20」って何?

「HEAT20」は、民間で立ち上げた団体・基準の呼称です。地球温暖化とエネルギー問題への対策のために「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」として2009年に発足。その略称・呼称が「HEAT20」なんです。

そんなHEAT20が提唱しているのが、HEAT20基準。地域区分によって異なる断熱等級5以上、ZEH基準相当を上回るUA値(断熱性能)の値を伝えやすくするために「G1」「G2」「G3」と分けています。

つまり、HEAT20 G2、G3というのは、断熱性能の呼称になります。G1よりもG2、G3と、どんどん性能が上がってきています。国が推奨している基準ではありませんが、著名な学者や有識者が集まって定めた基準ということで、信頼できる基準となっています。

これに対して、ZEH(ゼッチ / ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は国が推進している省エネ住宅の基準で、年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。ハウスメーカーに相談しに行ったときに聞いたことがあるという人も多いでしょう。このZEHを満たす仕様が「ZEH基準」と呼ばれるものなんです。


HEAT20の3つのグレードと地域区分


HEAT20にある3つの水準を簡単に説明すると……

G1:省エネ基準よりも性能が高く、コストパフォーマンスにも優れた基準
G2:G1よりも、さらなる性能の高さを求めた基準
G3:ドイツのパッシブ住宅を目指した基準

となっています。

HEAT20はUA値(断熱性能)を基準に定められているのも特徴。これは、、外壁、屋根などの開口部を通過して外部へと逃げる熱量を外皮全体で平均化した値のことなんです。UA値が少ないほど断熱性能が高く、熱量が逃げにくいということになります。

しかし、基準を言われても、なかなかピンとこない……という人もいるはず。そんなときには、冬に家で過ごす際、最低何度くらいあればいいかを考えてみるのがオススメです。

上の表を見ると、本州のほとんどの地域が3〜7に該当します。G1だと最低温度が10度くらい、G2だと15度くらい。となると、G2だと冬でもだいぶ快適に過ごせそうですよね。


新築住宅に導入するメリットとは?


HEAT20基準の住宅にする一番のメリットと言えば、やっぱり体感温度の違い。断熱性が高いので壁やが冷たくならず、エアコンを同じ温度で設定していても体感温度がかなり変わってきます。

また、壁の表面温度が上がるため結露防止にもなります。結露しづらければ、カビが生えることもないので健康面にもよい影響が期待できるという嬉しい効果も。


HEAT20で、環境にも身体にも優しい暮らしを

せっかく家を建てるなら、家族みんなが快適に、健康に暮らせる住宅にしたいと思うのは当然のことです。

今回ご紹介した「HEAT20」は、家族の健康も、環境に優しい暮らしも両立してくれる、注目の住宅の1つ。

しかし、HEAT20の基準などは、お住まいの場所によっても環境が異なってきます。断熱の必要性やコストとのバランスを考え、ご自身の暮らしに見合った新築住宅を建ててみましょう。

>> 【2022年度版】「ZEH補助金」の申請方法とスケジュール
>>高断熱住宅「ZEH」とは? 家計にも環境にも優しい家って本当?


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この記事を書いた人

小郷あゆみ

ライター
海が好きなフリーランスライター。海外在住経験を活かし、インバウンドに関する業務に携わりつつ、ライティング・Webディレクション・翻訳などを手がける。趣味は、 旅行・カメラ・サーフィン・雑貨屋さん巡り