新築キッチンの主役! 10年お掃除不要のオシャレな最新レンジフードとは?

2021.09.27 烏田千洋
注文住宅での家づくり。暮らし始めた後の掃除やお手入れのこともふまえて、新築時によく考えておきたい住宅設備のひとつがキッチンの「レンジフード」です。さまざまなタイプがあり、なんと10年間お掃除不要! という最新モデルも登場しています。

知っているようで知らないレンジフードについて、住宅設備機器・建材メーカー LIXIL(リクシル)のショールームへ教えてもらいに行ってきました。

オシャレなキッチンには、オシャレなレンジフードがある! キッチンの印象も大きく左右するレンジフードの最新情報をお届けします。


LIXILショールーム東京(西新宿)


お邪魔したのは、東京・西新宿にある『LIXILショールーム東京』。広々とした空間に、キッチン・浴室・トイレといった水回りからインテリア建材、エクステリアまで各種展示されています。

ご案内くださったのは、リクシルのキッチンCX推進担当・木村昌雄さん。さっそくチェックしていきましょう!

リクシルのキッチンCX推進担当・木村昌雄さん


そもそも、レンジフードとは?

レンジフードと一口にいっても、その実態はいまひとつ不明。換気扇とは違うの? そして、どこからどこまでがレンジフードなのでしょう?

「レンジフードという言葉がひとり歩きして意味が変わってきた部分があると思います。

もともと換気扇とは、プロペラファンなんですね。プロペラの換気扇が壁についていて、その正面にブーツ型のカバーをつけていました。もともとは、そのカバーがレンジフードなんです。昔はまさに「レンジフード」といって、どんがら(からっぽ)のカバーだけが売られていました。そのカバーの裏でプロペラの換気扇が回っているというのが従来の換気扇で、レンジフードと呼ばれるそもそもの始まりだったんだと思います。

今では、吸気性能のいいシロッコファンが主流となり、フィルターで油煙をブロックしていたタイプから、お手入れが簡単なフィルターレスの整流板タイプに移行してきました。カバーは本体と一体化した薄いスリム型で、一般的にカバー、ファン、そして屋外に排気するダクトまでをあわせた機器全体をレンジフードと呼ぶようになっています」(木村さん)

写真のカタログ右ページの図がレンジフード全体模式図


レンジフードのサイズ

新築時にレンジフードを選ぶ際、デザインや性能はもちろんサイズも気になると思うのですが、レンジフードには規格サイズがあるのでしょうか?

「レンジフードは、消防法・火災予防条例の観点で考える必要があります。細かい部分は各エリアの消防の判断によるところもありますが、一般的には東京消防庁の指針が基準となります。

レンジフードは、IHやガスなどの加熱機器いわゆるコンロを上部から包み込む間口以上にする必要があります。万が一発火して炎が上がってしまっても、レンジフードに炎を包み込めるだけの間口が必要ということです。

コンロの間口は60cm、75cmが一般的な寸法なので、レンジフードの幅はそれ以上ということになりますが、デザイン的な要素もあってコンロのキャビネットの幅に合わせることが多いですね。レンジフードとキャビネットの縦の線が揃っているほうがきれいじゃないですか。

キャビネットの間口は、コンロより一回り大きい75㎝、90cmが一般的。それから消防法的にガスコンロからレンジフード下端までの高さに離隔距離を取る必要もあり、それが一般的には85cm。こういったところが通常のタイプでオススメするレイアウトです」(木村さん)

レンジフードとキャビネットの縦の線が揃ってスッキリ


レンジフードのレイアウト 壁付けと天井付けの違いとは?

レンジフードにはさまざまなレイアウトのバリエーションがあります。大きな違いとしては壁付けと天井付けのタイプの違いがあると思いますが、その違いとは?

「まず設置上の違いとして、ダクトをどこから抜くかが違います。

壁付けの場合は、一般的には壁に納まって壁の正面に抜くケースと、側壁に抜くケース。最近人気のアイランドキッチンでは天井に抜くかたちで、天井裏を這わせてダクトで排気するという方式です。

壁付け

天井付け

レイアウトの違いは、キッチン自体のレイアウトに応じても分かれます。総じてセンターキッチンと呼ばれるレイアウトでは、まさに島になっているアイランドタイプと、壁から半島のように突き出たペニンシュラタイプがありますが、アイランドの場合は周囲に壁がないので天井付け(センターフード)になります。ペニンシュラの場合は、リクシルではサイドマントルと呼んでいる側壁に設置する薄型ボディのタイプもあります。

側壁や天井の内部がどうなっているかにもよって、壁付けか天井付けかということになります。また、レンジフードの機種によっても対応範囲が異なります」(木村さん)


レンジフードの最新トレンド

「デザイン的な部分では、現在は薄いタイプが主流で、表面が薄くて上に面材がついてカラーコーディネーションができるようになっています。

シルバー色が一般的だったカラーコーディネーションに、ブラック色がラインアップされるようになり、レンジフードだけでなくコンロの天面、収納などの取手、水栓と全体を黒で固めていくブラックコーディネートがトレンドを作っています。

加えて、『シャインニッケル』と呼んでいるシャンパンゴールドっぽい色も、新しくラインアップしました」(木村さん)

黒で統一されたブラックコーディネート例

最新のシャインニッケルのコーディネート例。冒頭の木村さんが居るキッチンも、シャインニッケルのコーディネーション

こんなドリーミィなカラーコーディネーションも!


目移りしちゃう! レンジフード・ラインナップ

いよいよ展示スペースへ。レンジフードの何を重視するかは人それぞれ。

お掃除のしやすさ? デザイン性? やっぱり価格?はたまた、デザインも価格も?

リクシルでは、施主のニーズにあわせてさまざまなタイプをラインナップしているとのことで、特長別にチェックしていきましょう!

10年間、ファンとフード内部のお掃除ご無用! ※1 最新型は「よごれんフード※2」


レンジフードといえば、やっぱりまず気になるのは掃除の問題。このご時世、おうち時間が増えて調理頻度が上がれば、レンジフードの油汚れもますます気になります。

そんな掃除の悩みから解放してくれる夢のようなレンジフードがこちら!

CLSシリーズ


「最新のシリーズ『よごれんフード』です。オイルスマッシャー機構と呼んでいるしくみで油の浸入をブロックして、内部の油汚れを普及品の10分の1に抑えます。これまで年に一回おこなってきたファンの大掃除が10年間は不要というわけです。

油汚れを抑えるポイントは、内部の回転ディスクです。この回転ディスクが高速回転して、油煙を油と空気に分離し、その先にあるシロッコファンへの油の到達を抑えます。分離された油は、回転ディスク下のオイルトレーへ遠心力で飛ばされます。

お手入れは、使用頻度にもよりますが、ふだんは整流板やレンジフードの外部の拭き取り、そして3カ月に1回程度、内部の回転ディスクとオイルトレーを外して掃除するだけ。シロッコファンの掃除は不要です。

またシロッコファンに油が届かないということは、その先のダクトの汚れも激しく抑えられ、外壁も汚れにくくなります。

肝心の吸引力ですが、センサーがコンロの熱量を自動感知して、運転レベルを自動的にコントロールします。炒め物などで熱量が上がってくると『強』に、それ以外の場合は『中/弱』運転に自動で切り替え油煙や水蒸気を効率的に吸引します」(木村さん)

整流板を外す。フッ素塗料が施してあり油汚れを拭き取りやすい

これが回転ディスク。そのまわりにあるのがオイルトレー

オイルトレー。ワンタッチで簡単に外せる。オイルトレーもフッ素塗料

回転ディスク。こちらも簡単に脱着可能。親水性塗料が施されていて、水洗いで油汚れが浮き上がる

オイルトレーと回転ディスクを外した後。奥にシロッコファンが見える

ショールーム内には、よごれんフードの内部構造が確認できる模型の展示も。実際にシロッコファンが回転している様子を観察できる

※1「10年間ファン掃除不要」とは、レンジフード内部が汚れないということではありません。従来のブーツ型レンジフード1年分相当の油が付着する期間が、よごれんフードは約10年となることから、製品設計上の標準使用期間内であればお手入れの必要がないとしています。ブーツ型レンジフードは1年に1回ファンを清掃することを推奨しています。

※2「よごれんフード」は汚れがまったく生じない、または清掃がまったく不要なレンジフードではありません。整流版はその都度、オイルトレーと回転ディスクは約3カ月に1回お手入れをしてください。

音が気になる人にお勧めの静音タイプ


静かなレンジフードを探しているなら、こちらに注目。図書館レベルの静かさを実現したレンジフードです!

SKRシリーズ


「静かなレンジフードがいいという方向けのレンジフードです。音の強さを表す単位“デシベル”でいうと、図書館の館内が40デシベルと言われていて、SKRの場合、『強』運転で36デシベル、『中』運転で29デシベルということで図書館レベルの静かさとうたっています。

もちろんシロッコファンで吸引性能もよく、さらに整流板の形状で吸い込みが最後にグッと加速される工夫も施されています」(木村さん)

整流板の隙間がちょっと狭くなっているところで、ぐんぐん吸い込まれてる!

押し心地が気持ちいい操作盤のスイッチ

お手入れと静音のバランスがとれた優等生


お手入れのしやすさと静音のバランスがよいと人気のシリーズがこちら。

SERシリーズ


「いわゆるフィルターレスで、掃除のしやすさと静音のバランスが取れたシリーズです。SERシリーズに限らず、カバー部分の幕板を面材でお化粧することができますが、こちらの展示では扉色、シンク、ガス機器の色合わせが楽しめるリクシル独自の「彩(いろどり)コーデ」を採用しています」(木村さん)

リクシル独自の「彩コーデ」が施された展示。写真右には、レンジフード、コンロ、扉色と同色でコーディネートされたシンクも見える

整流板を開けると、シロッコファンが見える

シロッコファンを外して洗える。親水性塗装なので水洗いで油が浮き上がる

カラーコーディネーションがかわいい!

やっぱり価格重視で、スリム型を手に入れたい!


各シリーズで最も低価格帯なのがこちらのシリーズ。低価格といってもあなどるなかれ。もちろんシロッコファンでスタイリッシュなデザインは他シリーズに引けをとりません。

ASRシリーズ

整流板を外して、中のフィルターもお掃除カンタン


レンジフードの耐用年数は?

特長別にさまざまなタイプのレンジフードを見てきました。ファンの掃除が10年間不要! とうたっている「よごれんフード」は衝撃的でした。ところで、レンジフードの耐用年数って、どのくらいなのでしょうか?

「メーカーは一般的には10年が耐用年数としています。10年間シロッコファンのお掃除をしなくていいといううたい文句のCLSシリーズは、10年かけて通常の1年分の油をつけるというイメージで、シロッコファンは基本的にご家では脱着しない構造になっています。10年でシロッコファンの交換を推奨していて、交換するまでファンのお掃除はしないというのが基本的な考え方です。

リクシルオーナー様の有料会員制度『リクシルオーナーズクラブ』では、出張料・技術料・交換部品代といった修理にかかる費用の全てを何度でも無料で対応修理しており、お得な長期保証サービス10年プランもございます」(木村さん)

今ではレンジフードはキッチンの顔ともなり、選択肢も広がりました。わが家のキッチンは、どんなキッチンにしたいか? しっかりと希望や理想を見極めて、最適なレンジフードを選びたいものです。

今回お邪魔したショールームでは、さまざまなキッチンレイアウトやコーディネーションを見ることができ、イメージをふくらますことができました。ぜひ、体験してみては!

木村さん、ありがとうございました!


撮影:佐藤裕


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この記事を書いた人

烏田千洋

編集・ライター
家の建て替えか、リフォームか迷いつつ情報収集の日々。憧れは、トリプルガラスの樹脂窓と、全自動おそうじ機能付きの換気扇、朝日の入る日当たりのよいお家! 趣味、園芸。日本のいいね!が、見つかるメディア『japonism』編集長