新築一戸建て、気になる相場の考え方

2016.07.16 ieny編集部
グレードなどによっても一戸建ての相場は変わってきます。
一般的な相場を知りたい場合、何を目安にすれば良いのでしょうか。
新築一戸建ての相場の考え方についてご紹介していきます。


都道府県ごとに異なる相場

まず、新築一戸建てを立てる場所によって、相場は異なってきます。

地域によって土地の価格に違いがあるからです。
例えば、不動産情報の総合サイト「at home」で都道府県と地域別の相場を見た場合、大きな違いがあることがわかるでしょう。

東京だけで見た場合、間取りをいっさい考えない場合でも新築一戸建ての相場価格は港区がトップで10,788.47万円、次いで新宿区が6,132.63万円と、東京全体の平均が4,536.78万円になります。
これを全国区に広げるとどうでしょう。大阪では、地域平均2,900万円、鹿児島で2,541.15万円と地方に行くごとに、人口の密集が小さくなるほどに相場は安くなっています。(※全て2016年7月時点での相場。)

住宅メーカーなどが広告などで載せる坪単価

住宅メーカーの広告などで「坪単価」という言葉を目にしたこともあるかもしれません。
この「坪単価」も新築一戸建ての相場を考える上での、ひとつの目安とすることができます。

まず坪単価とは何でしょうか?
坪単価とは、建築費を1坪(畳2枚分くらい)の建築費で割った価格のことです。
そのため住宅メーカーごとに坪単価は異なります。

注意しておきたいのが、計算がベランダや車庫などを含まない「延面積」で行われているのか、それとも全体をさす「施工面積」で計算されているのかということ。そして、建物が複雑で住宅メーカーの提示しているものよりも良い設備を選んだ場合などは別途工事費がかかってくるということです。

税金とその他の費用に関する考え方

おおよその土地の相場は都道府県ごとに異なり、また坪単価によってもだいたいの価格を知ることができます。しかし、これらはあくまで基準にすぎません。

坪単価で計算された費用以上に、新築一戸建てを建てる際は費用を多めに見ておく必要があります。
例えば、提示されているものよりもグレードアップしたい場合は当然費用が掛かってきますし、他にも付帯工事に加え、税金、手数料などのそのほかの費用が掛かってきます。これらの費用の平均は、付帯工事が新築一戸建てにかかる総費用の15%、そのほかの費用が15%といわれています。こういった費用も、坪単価に加えて計算しておくと、より詳細な相場を知ることができます。

新築を建てる際は、どのような家を建てたいかによっても価格は変動してくるものです。
それでも土地やメーカーによって、平均的な相場は変わってきますので、建てるまえのひとつの目安とすることはできます。
相場を知りたいという場合は、まず、どのくらいの相場の都道府県に建てるのか、坪単価はどうなのか、他かかる費用を加算するとどうなのか、試算してみるとよいでしょう。

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この記事を書いた人

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