猫のトイレ環境を整える6つのポイント〜DIYで進化する“無重力猫ミルコ”のお家

2021.06.14 中川ちさ
猫のために進化していく、中川さんのお家。

猫とのよりよい暮らしを追い求める中川ちささんに、今回は猫トイレのベストポジションについて解説いただきました!



「猫用トイレ」どこに置く問題

猫と暮らしている皆様、「猫用トイレ」はどこに何個置いていますか? また猫がトイレ以外の場所で排泄して困った経験はありませんか?

粗相の原因は、猫がトイレ環境に不満なのかもしれません。

猫のトイレ満足度を高めて、猫にも人にも快適な住まいづくりをしましょう。



「猫トイレ」のべストポジションを探せ!

「猫トイレ」は何処にでも置けばいいわけでありません。

猫は排泄時に最も無防備になります。だから、できるだけ静かで落ち着ける場所に置いてあげましょう。排泄中に大きな音で驚いた経験を持つとトラウマになり、うまく排泄できない猫もいます。

しかし静かだからといって、人があまり行かない場所に置くのはオススメできません。なぜなら猫が排泄したことに気づかず、掃除が行き届かなくなることがあるからです。

排泄物は人間だけでなく、猫にとっても不快。トイレに排泄物が残っていると、人間が掃除をするまで我慢して使わない子もいます。我慢が続くと、膀胱炎などの病気になる可能も……。

猫は基本的に1日1回のウンチ、1〜3回程度のオシッコをします。飼い主が猫の排泄に気づきやすく、掃除もしやすい場所に置いておくことも大事です。

家の中で「静か」で「掃除しやすい」場所。それは「人のトイレ周り」です。ここであれば換気扇も人と共有でき、不快な匂いが籠るのも防げます。

「人のトイレ周り」は猫トイレのベストポジションといえるのです。

でも気をつけたいポイントも。それは「芳香剤」です。大半の猫はシトラス系の匂いが苦手。レモンの香りがするような芳香剤を猫用トイレのすぐ脇に置くと、そのトイレに寄り付かなくなってしまいます。芳香剤を置く場合は無臭タイプにしましょう。


猫の満足度を高める「トイレ」とは ?

「人のトイレ周り」がベストポジションですが、スペースの問題があり、どのご家庭でも猫トイレを人のトイレ周りに置けるというわけではありません。

しかも猫トイレは小さな容器を1個置けばいいわけではありません。飼い主がすぐに排泄物を掃除できない場合でも、猫がトイレを我慢しないために「猫の頭数+1個」用意する必要があります。

だからもし、これから家を建てる人がいたら、声を大にして言いたい!

「人のトイレ周りに猫のトイレスペースも作って! 」と。


人のトイレ周りの次にオススメするのは「洗面室」です。ここは人のトイレ周りと同様、換気扇があるため、臭いが広がるのを防げます。

この2カ所にとも置けない場合は、大きな音のするテレビの横などは避け、お部屋の隅に置いてあげてください。また猫が食事をする場所とも離して置くのもポイントです。

猫がトイレを気に入ってくれるためには、「容器のサイズ」も重要です。トイレは猫の体長の1.5倍以上の広さを好みます。しかし大柄の猫の場合、市販の猫トイレでは最適サイズが見つからない場合もあります。そんな時はプラスチックケースを利用して大きなトイレを作ってあげましょう。

トイレの容器に入れる「猫砂」は鉱物製、紙製、ヒノキ製とさまざまな種類があります。本物の砂に近い粒の細かいタイプを好む猫が多いようですが、どれが一番いいとは言い切れません。何故なら「猫砂」は猫によって好みが分かれるからです。

最適した砂を選ぶには、一緒に暮らしている猫に試してもらうのが一番です。

これらのポイントをまとめると、「適切な猫トイレの環境」は以下の6つ。

  1. 猫トイレは猫が落ち着ける静かな場所に置く
  2. 猫が排泄をしたら、小まめに掃除して清潔を保つ
  3. 猫トイレの近くに猫が嫌がる芳香剤(レモンの香りなど)を置かない
  4. 猫トイレは猫の頭数+1個用意する
  5. 猫トイレは猫がゆったり入れるサイズ(体長の1.5倍)にする
  6. 猫トイレに入れる「猫砂」は猫の好みに合わせる

猫が粗相する原因は「ストレス」や「病気」なども考えられます。しかし、まずはトイレ環境が猫たちにとって適切であるかを確認してみてください。


トイレ掃除は猫の健康管理にも繋がる

毎日行う猫のトイレ掃除。これは猫の健康管理にも繋がる大事な飼い主の役目です。

わが家には腎臓病の猫(ロッケ)がいるのですが、病が見つかったきっかけが「トイレ掃除」でした。オシッコが他の猫に比べて、量が多く、臭いが少ない。そして色が薄かったのです。

見た目には体調が悪いようには見えませんでした。でもオシッコのことが気になったので、健康診断をしてもらいました。そして「腎臓病」が判明したのです。

腎臓病の猫は多いのですが、通常は高齢になって発症します。しかし、ロッケの場合は、病気が判明したときはまだ1歳。「子猫なのになんで」と悲しい気持ちを抱えながら、点滴治療を始め、通院の日々が続きました。

でも今は早期に発見できて、本当によかったと思っています。「適切な治療を続ければ、長生きできる」と獣医師にも言ってもらっています。飼い主が不安な顔をしていると猫はもっと不安です。だから「大丈夫、大丈夫」と声をかけ、できるだけ笑顔で接しています。

4歳になった今でもお薬は欠かせません。でもオモチャを追いかけて遊ぶのが大好きな「遊びにゃん」に成長しました。

弾けるロッケ! 猫生を謳歌しているようです。

トイレは猫が飼い主に発する健康のメッセージです。

排泄物そのものの変化に加え、排泄中に痛そうにしていないかなど、排泄している様子も見てあげてください。

猫は「痛い、苦しい」と言葉を発しません。でも「トイレ」は飼い主に体調の変化に気づくきっかけを与えてくれます。

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この記事を書いた人

中川ちさ

愛玩動物飼養管理士・ペット共生住宅管理士
著書『無重力猫、とびっきりミルコ!』(徳間書店)『無重力猫、ミルコ!!!』(宝島社) SNSで猫たちの写真を中心に投稿している。夫婦と猫の2人+5匹の家族。