猫も人も喜ぶ「住まいのリスク対策」〜DIYで進化する“無重力猫ミルコ”のお家
猫のために進化していく、中川さんのお家。
今回中川ちささんにご紹介いただくのは、猫仕様のDIYではなく、猫と暮らすときに気をつけたい「住まいのリスク対策」。
猫との暮らしをよりよくしたい! と考えたちささんは、先日とある資格を取得したとのこと。
今回は、その資格取得の際に学んだ知識を分かりやすく、解説してくださいます。
今では猫カフェのような住まいですが、家を建てたときは猫と暮らすことを想定していませんでした。それが今では猫が5匹。
すっかり猫の魅力にとりつかれた私はもっと猫のことを理解したい。猫と暮らす住まいについて学びたいという思いが芽生え、「愛玩動物管理士」と「ペット共生住宅管理士」の資格を取得しました。
そこで今回はDIYから少し離れ、猫も人も喜ぶ住まいのアイデアをご紹介していきます。猫と暮らしている方、これから猫との生活を考えている方の参考にしていただければ幸いです。
そんなときは物理的に防ぐことが大切。なぜなら猫に飼い主の指示に従わせることは難しいからです。
野生では群れで生活していた犬とは違い、猫は基本的に単独行動をする動物。犬よりもはるかにしつけることが難しいとされています。
しつけるのではなく、入ってほしくない場所には入らせない。壊されたくないものは触れさない。その方がお互いのストレスになりません。
最近の体験をお話しします。健康診断の前日に問診票を机の上に置いていました。その後の展開は察しがつくと思いますが、気づいた時には問診票の端っこは破れ、床の上に……。病院で事情を説明し、新しい問診票をいただくことになりました。
特に見慣れないモノは猫の興味をひくようです。机の上に突然置かれた問診票は気になる存在だったのでしょう。目新しいモノを猫が触れる所に置いていた私の不注意です。
飼い主の中には「イタズラは気にならない。猫の自由にすればいい」と大らかに構える人もいるかもしれません。
しかし、自由にさせすぎると危険を招く場合もあります。
たとえば、キッチンのガスコンロ。コンロの上に飛び乗るだけでなく、点火スイッチを押す猫もいます。それを防ぐためにはチャイルドロックをします。赤ちゃんの安全を守る装置は猫にも有効です。
「やってほしくないイタズラ」や「危険を伴うリスク」は、物理的に防ぐ。猫も人も快適に過ごすには、少しの工夫が必要です。
イタズラには性格や癖があるので、各家庭によってリスクや頻度は異なります。ドア開けも全ての猫がする訳ではありませんが、わが家にはドア開けの名人(名猫)がいます。レバー式のドアのほかに、引き出しも容易に開けます。
人間に対して行う「ドア開け対策」であれば「鍵」ですよね。
もちろん、この方法は猫にも使えます。でも、それでは利便性を損ねてしまいます。
猫に対して行う最も簡単な防止策は、レバーの向きを変える(開くときにレバーをあげる)こと。これだけで勝手にドアを開けることは出来ません。またドアノブを握り玉やプッシュプルにすることでも防ぐこともできます。
でも、あまり神経質になりすぎると、家中にロックをかけなければいけなくなります。さまざまなリスクは想定されますが、リスクを全て取り除こうと考える必要はありません。
ダメージの程度によって人が柔軟に考えることも必要です。わが家では猫たちのオモチャが入った引き出しがよく開けられます。片づけたはずのオモチャが知らないあいだに部屋に転がっていることがあります。
でもこれは許容の範囲。引き出しにはロックをしていません。器用に開ける姿はまるで中に人が入っているようで、笑ってしまいます。
全ての網戸にはロック(サッシ・シマリ)をかけています。
これは、網戸を開けて外に出てしまうリスクがあるから。また二階以上の場合、転落して大怪我をしてしまう可能性もあります。
これは笑いごとではありません。「サッシ・シマリ」は防犯用として売られていますが、猫の網戸開け防止にも使えます。
家の中にも転落の危険は潜んでいます。一般的に階段の上は吹き抜けになっており、高低差があります。
わが家にもそのような場所があります。新築当時は猫と暮らしておらず、ここが危険な場所という認識はありませんでした。また猫は運動能力が高いので、通常ならここから落ちることはありません。
しかし、落ちたことがあります……。猫同士で追いかけっこをしていたとき、夢中になって足を滑らせたのです。幸い軽い切り傷で大事には至りませんでしたが、階段の上にネットを張ることにしました。
これがあれば、もし猫が足を滑らせてもネットが支えてくれます。
壁や家具が猫の爪痕でボロボロにされた苦い経験のある人も少なくありません。わが家も猫の爪で傷ついた壁を強度の強いタイルに張り替えたことがあります。
でも「爪とぎ」はイタズラではありません。「爪とぎ」は人にとって都合の悪い場所で行うと「問題行動」になってしまいますが、猫にとっては大切な行動です。
爪の古い角質を取って尖らすという目的の他に、マーキングやストレス発散の意味もあります。人の利便性だけを考えて爪とぎを出来ないようにしてはいけません。
好みの「爪研ぎ器」を置くことで、意図しない場所での爪研ぎを防ぐことは出来ます。
「爪とぎ器」は段ボール製や麻ヒモ製、縦置き型や横置き型など多くの種類があります。デザインもシンプルなものからインテリア性の高いものまでさまざま。猫の好みもさまざまなので、色々試して見てください。
わが家では「段ボール製」の他に、海で拾ってきた「流木」も置いています。
また壁の下半分は猫が爪痕だけでなく、体を擦り付けたりすることで、長年使っていると汚れたり劣化したりといったことが起こりがちです。
下半分をコーティングした羽目板の腰壁や表面強化クロスの腰壁にすると汚れや傷を防止でき、汚れた場合でも拭き取りが簡単です。さらに腰高部分に「見切り」があると、張り替える場合でも容易かつ安価に張り替えることができます。
小まめに「爪切り」をすることも壁や家具の傷防止につながります。なぜなら爪が伸びすぎると、カーテンや絨毯などに引っ掛けてしまうから。
爪が伸び過ぎると、自分の肉球に刺さってしまう猫もいるようです。「爪切り」は猫のためにも必要なお手入れです。
猫も人も快適に過ごすには、一方的に行動を制限するのではなく、猫の習性をきちんと理解したうえで本来の行動を引き出せる環境づくりが大切です。また猫のためにも人のためにも重大なリスクが予想し、対策することが大事。
そうすれば猫との暮らしはより快適になり、お互いが幸せに過ごせるのではないでしょうか。
<圧巻の進化! これまでの『DIYで進化する“無重力猫ミルコ”のお家』はこちらから>
今回中川ちささんにご紹介いただくのは、猫仕様のDIYではなく、猫と暮らすときに気をつけたい「住まいのリスク対策」。
猫との暮らしをよりよくしたい! と考えたちささんは、先日とある資格を取得したとのこと。
今回は、その資格取得の際に学んだ知識を分かりやすく、解説してくださいます。
猫のことをもっと理解したい! 2つの資格を取得しました
これまでDIYで猫仕様に変化させていったわが家の様子をご紹介していました。今では猫カフェのような住まいですが、家を建てたときは猫と暮らすことを想定していませんでした。それが今では猫が5匹。
すっかり猫の魅力にとりつかれた私はもっと猫のことを理解したい。猫と暮らす住まいについて学びたいという思いが芽生え、「愛玩動物管理士」と「ペット共生住宅管理士」の資格を取得しました。
そこで今回はDIYから少し離れ、猫も人も喜ぶ住まいのアイデアをご紹介していきます。猫と暮らしている方、これから猫との生活を考えている方の参考にしていただければ幸いです。
しつけるのではなく、物理的に防ぐ
“目に入れても痛くない”可愛い猫でも大事な書類を破るなどの困った行動に悩まされることはあります。そんなときは物理的に防ぐことが大切。なぜなら猫に飼い主の指示に従わせることは難しいからです。
野生では群れで生活していた犬とは違い、猫は基本的に単独行動をする動物。犬よりもはるかにしつけることが難しいとされています。
しつけるのではなく、入ってほしくない場所には入らせない。壊されたくないものは触れさない。その方がお互いのストレスになりません。
最近の体験をお話しします。健康診断の前日に問診票を机の上に置いていました。その後の展開は察しがつくと思いますが、気づいた時には問診票の端っこは破れ、床の上に……。病院で事情を説明し、新しい問診票をいただくことになりました。
特に見慣れないモノは猫の興味をひくようです。机の上に突然置かれた問診票は気になる存在だったのでしょう。目新しいモノを猫が触れる所に置いていた私の不注意です。
飼い主の中には「イタズラは気にならない。猫の自由にすればいい」と大らかに構える人もいるかもしれません。
しかし、自由にさせすぎると危険を招く場合もあります。
たとえば、キッチンのガスコンロ。コンロの上に飛び乗るだけでなく、点火スイッチを押す猫もいます。それを防ぐためにはチャイルドロックをします。赤ちゃんの安全を守る装置は猫にも有効です。
「やってほしくないイタズラ」や「危険を伴うリスク」は、物理的に防ぐ。猫も人も快適に過ごすには、少しの工夫が必要です。
ドア開け名人(名猫)攻略法
猫のイタズラの一つ「ドア開け」の簡単な対策をご紹介します。イタズラには性格や癖があるので、各家庭によってリスクや頻度は異なります。ドア開けも全ての猫がする訳ではありませんが、わが家にはドア開けの名人(名猫)がいます。レバー式のドアのほかに、引き出しも容易に開けます。
人間に対して行う「ドア開け対策」であれば「鍵」ですよね。
もちろん、この方法は猫にも使えます。でも、それでは利便性を損ねてしまいます。
猫に対して行う最も簡単な防止策は、レバーの向きを変える(開くときにレバーをあげる)こと。これだけで勝手にドアを開けることは出来ません。またドアノブを握り玉やプッシュプルにすることでも防ぐこともできます。
でも、あまり神経質になりすぎると、家中にロックをかけなければいけなくなります。さまざまなリスクは想定されますが、リスクを全て取り除こうと考える必要はありません。
ダメージの程度によって人が柔軟に考えることも必要です。わが家では猫たちのオモチャが入った引き出しがよく開けられます。片づけたはずのオモチャが知らないあいだに部屋に転がっていることがあります。
でもこれは許容の範囲。引き出しにはロックをしていません。器用に開ける姿はまるで中に人が入っているようで、笑ってしまいます。
全ての網戸にはロック(サッシ・シマリ)をかけています。
これは、網戸を開けて外に出てしまうリスクがあるから。また二階以上の場合、転落して大怪我をしてしまう可能性もあります。
これは笑いごとではありません。「サッシ・シマリ」は防犯用として売られていますが、猫の網戸開け防止にも使えます。
家の中にも転落の危険は潜んでいます。一般的に階段の上は吹き抜けになっており、高低差があります。
わが家にもそのような場所があります。新築当時は猫と暮らしておらず、ここが危険な場所という認識はありませんでした。また猫は運動能力が高いので、通常ならここから落ちることはありません。
しかし、落ちたことがあります……。猫同士で追いかけっこをしていたとき、夢中になって足を滑らせたのです。幸い軽い切り傷で大事には至りませんでしたが、階段の上にネットを張ることにしました。
これがあれば、もし猫が足を滑らせてもネットが支えてくれます。
「爪とぎ対策! 」猫と暮らしても、壁を綺麗に保つ方法
猫を飼っている人の定番の悩みといえば「爪とぎ」です。壁や家具が猫の爪痕でボロボロにされた苦い経験のある人も少なくありません。わが家も猫の爪で傷ついた壁を強度の強いタイルに張り替えたことがあります。
でも「爪とぎ」はイタズラではありません。「爪とぎ」は人にとって都合の悪い場所で行うと「問題行動」になってしまいますが、猫にとっては大切な行動です。
爪の古い角質を取って尖らすという目的の他に、マーキングやストレス発散の意味もあります。人の利便性だけを考えて爪とぎを出来ないようにしてはいけません。
好みの「爪研ぎ器」を置くことで、意図しない場所での爪研ぎを防ぐことは出来ます。
「爪とぎ器」は段ボール製や麻ヒモ製、縦置き型や横置き型など多くの種類があります。デザインもシンプルなものからインテリア性の高いものまでさまざま。猫の好みもさまざまなので、色々試して見てください。
わが家では「段ボール製」の他に、海で拾ってきた「流木」も置いています。
また壁の下半分は猫が爪痕だけでなく、体を擦り付けたりすることで、長年使っていると汚れたり劣化したりといったことが起こりがちです。
下半分をコーティングした羽目板の腰壁や表面強化クロスの腰壁にすると汚れや傷を防止でき、汚れた場合でも拭き取りが簡単です。さらに腰高部分に「見切り」があると、張り替える場合でも容易かつ安価に張り替えることができます。
小まめに「爪切り」をすることも壁や家具の傷防止につながります。なぜなら爪が伸びすぎると、カーテンや絨毯などに引っ掛けてしまうから。
爪が伸び過ぎると、自分の肉球に刺さってしまう猫もいるようです。「爪切り」は猫のためにも必要なお手入れです。
猫も人も快適に過ごすには、一方的に行動を制限するのではなく、猫の習性をきちんと理解したうえで本来の行動を引き出せる環境づくりが大切です。また猫のためにも人のためにも重大なリスクが予想し、対策することが大事。
そうすれば猫との暮らしはより快適になり、お互いが幸せに過ごせるのではないでしょうか。
<圧巻の進化! これまでの『DIYで進化する“無重力猫ミルコ”のお家』はこちらから>
必要事項をご記入の上、
「資料を請求する」を押してください。
※は必須入力項目です。
【プライバシーポリシー】
個人情報の利用目的
このフォームに入力いただきました個人情報は、資料のお届けのほかに、以下の目的で利用させて頂く場合がございます。
- ①当社事業(不動産分譲事業、注文建築事業)等の営業活動における訪問、ダイレクトメール、電話、電子メールによる勧誘
- ②顧客動向調査、商品開発等の為の分析
- ③当社の商品やサービスの紹介や宣伝
- ④アフターサービス、定期メンテナンスの為の工事委託
- ⑤保険媒介代理事業
- ⑥ローン媒介代理業務
- ⑦その他当社の事業に付帯・関連する事項
その他個人情報の取り扱いについては、当社HPにてご確認ください。
https://www.aidagroup.co.jp/company/info/privacy.html