ひょんなご縁から出会えた「ていねいな手仕事」 ~フィッシュバーン流「家育て」vol.26~

こんにちは、フィッシュバーンです。

梅やミモザも咲き、桜の季節が近づいてきました。


陽気がよくなると、DIYガーデニングをしたくなります。自分の家を整える地味な手仕事、家育てには欠かせないですよね。


「倉敷ノッティング」お気に入りの手仕事です

手仕事つながりで、今回は倉敷の「ノッティング」について。

岡山県倉敷には、木綿と羊毛を結びつけながら椅子敷きを織る「ノッティング」という素晴らしい手仕事があります。

糸を手染めし、その後手織りで作られるノッティングの椅子敷きは、洗練された幾何学模様が特徴。

織り手は「倉敷本染手織研究所」という小さな学校で共同生活を送りながら「ていねいな手仕事」を学んでいくそう。

以前、倉敷でノッティングの椅子敷きに出会い、ずーっと欲しかったのですが、この度ちょっとしたご縁により、とうとう手に入れることとなりました!

ノッティング椅子敷き
猫もお気に入り
わが家にやってきたノッティングの椅子敷き、だんで茶屋の木製丸椅子にぴったり!!

作家は「倉敷本染手織研究所」で学んだ坂本成子さん。

美しいデザイン、しっかりとした作り、今後何十年も使っていけそうです。プロの手仕事の素晴らしさを感じる逸品。愛猫、祭ちゃんも気に入っている様子(笑)

作家の坂本成子さんは、定年近くになったご年齢から、ノッテイングに魅せられて学び始めたそう。

卒業後はご自宅で日々、ひと結び、ひと結び手間をかけて作品を作っていらっしゃるそうです。

糸の手染め
糸から手染めします

手織り機
ノッティング織り機

手織りのアップ
糸を結び、毛足を切って揃えます

椅子の上の作品
製作中の写真や作品の写真は、すべて坂本さんにご提供いただきました。ありがとうございます。


Instagramが繋いだひょんなご縁

さて、倉敷のノッテンィグ。この度、私が再度ノッティングと出会えたきっかけはInstagramです。

自分がお茶屋経営をしていることもあり、全国の素敵なお茶屋さんを、ちょこちょこInstagramで拝見させていただいております。

その中の一軒、和歌山県那智勝浦にある「ぐうたん」という週末営業のギャラリーカフェ。

「ぐうたん」のクリームソーダとゆずロール - Instagram @guutan0503より

古民家を素敵に使い、ノスタルジックなおやつやディスプレイなど諸々が素敵で、アップされる写真や展示情報をいつも楽しみにしておりました。

その展示の一つにあったのがノッティング。

写真を見ていて、どうしても気になり、Instagramからメッセージをし、通販にて私の手元にこの椅子敷きが来ることになりました。

そして……

このコラムでノッティングを紹介したいと「ぐうたん」オーナーさんにお話をすると、作家の坂本成子さんに話を繋いでくださり、写真とお言葉をいただくことに。

素敵なご縁です。

その上、「ぐうたん」オーナーの弟さんが盆栽家で、だんで茶屋にミニ盆栽を見がてら遊びに来てくださいました。

春になったら盆栽の植え替え指導をしてくださるとのこと。

だんで茶屋テラスに並ぶミニ盆栽

なんだか楽しいご縁が続きます。Instagramに感謝です!

「いいものを手が動く限り作り続けていきたい」というノッティング作家、坂本さんの言葉には手仕事のプロの想いがこもってるなぁとしみじみ感じました。

世の中にはいろいろな手仕事がありますが、共通点は「どれも作り手の想いが詰まっている」ということなんでしょうね。

私のDIYも出来栄えはともかく、想いはかなり詰まってます! まぁ、DIYを手仕事というのかは疑問ですけど……(笑)

関連記事

この記事を書いた人

フィッシュバーン真也子

ホームコンサルタント、養生茶とおやつの店「だんで茶屋」店主
出版社勤務ののち、エディター、インテリアスタイリストとして長らく活動。 古屋をリノベし、茶屋経営、不動産賃貸業などを営む。現在ホームコンサルタントとして、リノベや不動産など住まいに関するコンサルティングも行う。現在、大学院にて空間デザインを研究中。また、メディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーでもある。<著書> *食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン) *住まいエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)