お家の花粉症対策にも！ ロスナイ、熱交換形換気ってどんなもの？

いよいよ到来してしまった“花粉症シーズン”！

感染症対策のための換気が気になるところですが、花粉のことを考えると気軽に窓を開けようかな！ なんてことは難しくなってしまいますよね……。


感染症対策として換気が気になる今、かしこく換気して、省エネにもなるという換気方法「ロスナイ」「熱交換形換気」というキーワードが浮上中。

なかなか聞きなれない言葉なので、「どういうもの？ 」と気になりますよね！

これからお家を建てる人必見のキーワードについて、ご紹介します。

「ロスナイ」とは？

「ロスナイ」とは、三菱電機株式会社の登録商標で、熱交換形換気機器のこと。

紙が持つ温度と湿度の両方を伝える性質を応用して開発された熱交換形換気機器で、一説には、室温の「ロス」が「ない」ことから「ロスナイ」と命名されたとのこと。その名の通り換気による室温の変化が少ないため、エアコンの負荷が下げられ省エネも期待できるというかしこい換気システムです。

熱交換形換気機器は、パナソニックやリクシルなど三菱電機以外のメーカーからも、さまざまなタイプの装置が発売されています。

熱交換形換気とは？

換気の際に室内から排気する空気の温度を、外気に伝えて室温に近づけてから室内へ取り込む換気方法です。

一般的な換気扇や窓を開けるといった換気方法では、冬は寒い空気が、夏には暑い空気が、外から流れ込んできて、快適になっている室温の調整がやり直しになってしまい、エアコンなどの空調設備の負荷が高くなります。

さらに花粉の季節には、空気と一緒に花粉も入り込んでくるということになると、花粉症の方にとっては悩ましい問題になってきますね。

この点、熱交換形換気なら、外気と室内の温度を近づけて給気するので、冷暖房効率を下げずに換気することができます。

たとえば、パナソニックの全熱交換システム「エアテクト」の場合、冬場の外気温度が0℃、室内温度20℃の場合、給気温度は約17℃になるというデータ※もあります。

また、エアテクトは微小粒子用フィルター搭載で、花粉はもちろんPM2.5などの給気清浄機能もあり、粒子径2.0マイクロメートル以上で約95%除去してくれるという頼もしい存在。花粉症対策としても強い味方になります。

さらに、温度だけでなく湿度の調節もしてくれるので、冬場の過乾燥や、夏場の湿気対策も安心です。

24時間かしこく換気！

通常の家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで、外気との換気は行っていないのが一般的。

上で紹介したエアテクトの場合、自動運転モードで24時間換気を行います。室内外温度センサーが室内外の温度を検知して、温度差に応じて換気風量を自動制御。換気回数を最適化してくれるので、省エネ効果もより期待できるということになります。

ちなみに、個人住宅ではなく、不特定多数の人が利用する施設では、ビル管理法により、「空気環境の調整により、一人当たり換気量（毎時30立法メートル）を確保するよう努めなければならない」と定められています。

そのため、地下や窓のない施設でも、換気システムによって換気されているのが通常で、この環境を自宅でも実現できるのが熱交換形換気装置といえます。

ただし、感染症の拡大防止の観点からは、換気量をさらに増やすことは予防に有効といわれます。頼れる設備に加え、意識的な換気によって、健康で安心な住まいづくりを叶えましょう。

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