デザイン住宅を建てるメリット・デメリットとは

2016.08.01 ieny編集部
デザイン住宅には、自分の理想通りの家を建てられるという大きなメリットがあります。
一方で、デザイン住宅では、注意しないと思わぬ失敗を可能性もあり、そこがデメリットとなっています。


「自分の希望に合わせる」ことの落とし穴

デザイン住宅では、自分の希望通りのデザイン性に優れた住宅を建てることができます。
しかし、デザインだけでなく、実際に住んだときのことをしっかりとイメージした上で家の設備などをどこに配置するか考えておかないと、思わぬ失敗をすることがあります。しっかりと留意した上で間取りなどを考えなければなりません。

例えば、リビング階段を取り付けるという設計をした場合、明るく開放的な雰囲気になりますし、1階にいても2階にいる子どもの様子をうかがうことができるでしょう。

しかし、とてもいいデザインのように思えるのですが、2階まで繋がった広い空間ができるので、空調の効きが悪くなるというデメリットがあります。

また、リビングに階段があるということは、子どもの友達が遊びに来たときには、リビングを通らないと2階にあがってもらうことができないということにもなります。

これらの失敗は、デザインを優先して、実際にその家で生活するときのことをイメージすることが足りなかったことが原因。

デザイン住宅を建てるときは、生活の様々なシーンをイメージして、デザインを決めるようにしましょう。


デザインと機能性のバランスを取ることが重要


デザインを優先したことによる失敗は、材や壁紙などの素材選びの際にも生じ得ます。

床材や壁紙などを自分の好みで選べることは、デザイン住宅のメリットですが、この場合も、様々なケースを想定しておかないと失敗することがあります。

例えば、壁紙自体のインパクトを強くしすぎると、家具とのバランスが取れなくなることがあるでしょう。

また、床材については、木材の素材をそのまま生かした床材は、キッチンなどの水周りに使うと、カビが生えやすかったりすることがあります。

壁紙や床材といったものは、見た目のデザインだけでなく、手入れの手間なども含めた、住み心地にも配慮して決める必要があります。


設計士さんとのコミュニケーションは大切なポイント


デザイン住宅を建てる場合、設計士さんとのコミュニケーションが大切です。

自分の希望をしっかりと伝えることが重要なのは当然ですが、設計士さんの意見を引き出すことも重要になります。

設計士さんの中には、依頼主の希望を第一に考えて、自分の意見を控えるタイプの設計士さんもいるものです。

例えば、日当たりや風通しなどは、素人が図面を見ただけでは具体的なイメージが持てません。

こんなとき、「設計士さんはプロだから、問題があれば自分から言ってくれるだろう」と思っていると、失敗することがあります。

設計図を見ただけではイメージできない点については、積極的に設計士さんに質問して、自分が望む家になっているか確認するのがよいでしょう。

設計士さんとは、一方的に意見を言ったり聞いたりする関係ではなく、相談しながら一緒に理想の家を作っていくといった関係になることが理想となります。


デザイン住宅には、既製の住宅を買う場合には味わうことができない、自分の希望で住宅を作り上げていく喜びがあります。しかし、住宅というのは、そこで生活する場所。様々な生活シーンをイメージして、多角的に検討する必要があります。

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