間取りの前に！ 大満足のマイホームを建てるための「家づくりノート」とは

注文住宅で家を建てようかなと検討を始めたら、考えたくなるのは「家の間取り」！ という方も多いのではないでしょうか。

リビングを何畳、収納も各部屋につけて……でも、ちょっと待って！ いきなり間取りを考える前にぜひやっておきたいのが「暮らし方」を見つめなおし、理想の暮らしを整理すること。


新築のマイホームで、自分や家族はどんな風に暮らすのかを具体的にイメージしておくことは、失敗しない満足のいく家づくりのために、ぜひ家族で取り組んでおきたいステップです。

そのための作業としてオススメなのが、「家づくりノート」を作成してみること。その方法をご紹介していきます！

「家づくりノート」とは？

「家づくりノート」とは、これから建てる家のアイデアをさまざまに書き込む一冊のノートのこと。もちろんパソコンでも構いません。


ネットで検索すると、さまざまな考え方や作り方が紹介されていますが、ポイントは、「設計」や「間取り図」という目に見える形に落とし込む前の段階で、「理想の暮らし方」という目に見えないものを可視化することです。

おおよそ次のような内容を書き出していくことが多いようです。

1. 現状の住まいの不満点・理由（できれば、どうしたいかの解決策）
2. 新居でやりたいこと！ どんな風に暮らしたいか
3. 住まいに求める条件・要望／どんな風に暮らすのか
4. どんな設備・機能がほしいか
5. 雑誌などの写真を切り抜いてスクラップブックのようにイメージをまとめる

それぞれの項目は、妻・夫・子どもなど家族それぞれの希望を、それぞれに書き出していきます。家族みんなでコミュニケーションしながら書き出していくと、発想も広がります。

具体的にはどんな内容を書き出していくのでしょう？ 続いてご紹介していきます。

現状の住まいの不満点・理由

理想の暮らしを整理するといっても、いきなり具体的に理想の暮らしを思い浮かべるのは難しいもの。そこで、まず考えてみたいのが、いま暮らしている住まいについての不満点です。

不満点をあげていくことで、新しい家をつくるにあたって改善するべき点を整理して理想のかたちを探っていくというわけですね。

あわせて、有効な改善策を導き出すために、何がどう不満なのか、不満の理由もあわせて考えていくとよいようです。

たとえば……

新居でやりたいことは？

新しい住まいでやりたいことや夢をあげていきます。


予算や土地・建物との兼ね合いで最大限の実現は難しかったとしても、エッセンスを盛り込んだり、少しかたちを変えて実現することができるかもしれません。

無理かな？ と思うような希望でも、最初から芽を摘まずに楽しくリストアップしてみましょう。

たとえば……

住まいに求める条件・要望 = どんな風に暮らすのか

現実的に、ライフスタイルとして必要となる条件や要望などを上げていきます。これまでに書き出してきた内容から、より具体的な暮らし方が見えてきているのではないでしょうか。

居室スペースごとの活用についても、現実的に書き出していくこともできそうです。

たとえば……

どんな設備・機能がほしいか

暮らしの考え方が具体的になってきたら、さらに理想の暮らしを明確にするために、どんな設備・機能が必要かを書き出していきます。

たとえば……

雑誌などの写真を切り抜いてイメージをまとめる

インテリアやエクステリアのテイスト、具体的な設備・機能のイメージを可視化するために、いいなと思う写真や雑誌の切り抜きなどをスクラップブックのように貼り付けていきます。画像まとめアプリのようなサービスを使ってもいいですね。

リビング、玄関、寝室、庭など、居室やスペースごとにページを分けて、それぞれ張り付けていくと、家のイメージがより分かりやすくなります。


ここまでくると、「理想の暮らし」はかなり具体的になってきましたね！

家づくりは、家族みんなの住まいづくりですから、家づくりノートも家族みんなで話ながらまとめるのがオススメです。

でも、家族の希望は必ずしも一致しないもの。家づくりノートをまとめながら喧嘩をしてしまったなんてこともあるはず。

意見が一致しない場合は、無理に一致させる必要はありません。家づくりを託すハウスメーカーや工務店といった業者に、そのまま伝えて、それをどう具現化するかはプロにお任せすれば良いのです。

家づくりノートで一番大切なことは、その家での理想の暮らし方を具体的にイメージすること。いつ家を建てようという具体的な計画にまでなっていなくても、いつか建てる日のために、家族で家づくりノートを始めてみるのはいかがでしょうか。

イメージふくらむ！ 間取り図付きスタイルブック

そうはいっても、なかなか理想の暮らしを具体的にイメージすることは難しい……そんなときは、具体的な事例写真を見ながら考えればアイデアも浮かんでくるはず。

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