洗濯スペース、ランドリールームの収納のつくりかた~ママ建築士に聞く!家事ラク収納の作り方vol.6

2020.11.06 中川由紀子
神戸で主婦・母目線で住宅設計をしている一級建築士、みゆう設計室の中川由紀子です。

家事ラクな間取りの「収納のつくりかた」についてご紹介しています。

引用元:家事動線が短い「洗濯機能も収納も充実した洗面所」|みゆう設計室

共働き家庭ではほとんど屋外で洗濯物を干すことがない、という家庭が増えています。そのため家事室、ランドリールームなどといわれる洗濯のための部屋や、洗面所内に洗濯物を室内干しできるスペースを作る事例が増えてきました。

連載6回目となる今回は、室内の洗濯スペースを使いやすくする間取りや収納の工夫についてご紹介します。

【“家事ラク”を叶えよう! ママ設計士・中川さんのこれまで連載記事はこちらから!】


洗濯スペースの間取りは「洗濯の仕方」によって変わる

引用元:作業ができる、アイランド洗濯機置場|いえづくりレシピ

洗濯の室内干しをするための「家事室」や「ランドリールーム」が欲しい、洗濯に関連する家事をラクにしたいという声が増えています。

みゆう設計室で室内干しができる家を設計する際には「どのように洗濯物を洗い、干し、衣類を片付けるのか」という洗濯の一連の流れについて必ずヒアリングします。

洗濯は「洗う、干す、畳む、片付ける」と複数の作業があるのでそれぞれの作業空間のつながりを考えます。洗濯スペースと衣類を収納する場所が近い方がいいですし、洗濯スペースにアイロンがけスペースもあると便利です。

しかし、注意していただきたいのはご家庭によって洗濯のやり方にはかなり違いがあるということ。洗濯に関連する一連の家事動作が完結する空間を作れば家事がラクになるのですが、一般論ではなく自分たちの洗濯のやり方に合わせた間取りにすることが大切です。

以前、間取り相談で、室内干しをしたいけれど、洗濯物はリビングで畳むのが好きという相談者さんがいました。いつもリビングまで乾燥させた衣類を運ぶという方であれば、干したり片付けたりする場所がリビングに近くにあってもいいのです。


洗濯スペースと衣類の片付けを連動させる

引用元:ガス衣類乾燥機の乾太くん(かんたくん)は女性建築士オススメ!ワーキングマザー大絶賛で家事が楽になる!|いえづくりレシピ

衣類を畳むのが大変なので、干した後ハンガーにかけたままクローゼットに収納したいという人も増えています。そういった場合は、室内干しの場所とウォークインクローゼットが近いと片付けがとてもラクになります。

ただし、室内干しをすると湿度も高くなるので、除湿器や風通しなどを工夫してウォークインクローゼットに湿気がたまらないようにしましょう。

また、洗面所の近くに室内干しスペースがあるほうがいいと思われがちですが、各個室の近くに室内干しスペースがあると干した後に衣類の片付けがラクになります。

無理に洗面所の近くにするよりも、空間の余裕があり日当たりや風通しがいい場所に室内干しスペースを設けたほうが衣類も乾きやすいので、洗濯に関連する、どの作業をラクにしたいのかを考えるほうがいいですね。


衣類乾燥機があると衣類収納方法も変わる

引用元:洗濯用の家事室にも、読書やリラックス時間にも使えるフリースペース|みゆう設計室

洗濯物の乾燥を全て衣類乾燥機で済ませる家も増えています。

ドラム式洗濯機や単独の衣類乾燥機があれば室内干しの空間が必要ないので、都市部で面積を取りにくい住宅、家事の時間を減らしたい家には適しています。

衣類乾燥機を使う場合は乾燥後にハンガーにかける作業が「わざわざすること」になるので、畳んで収納する衣類が多くなると思います。

その場合、衣類乾燥機の近く、もしくは衣類収納スペースの近くに「衣類を畳むための作業台」があると家事がラクになります。


洗濯動線を短くする室内干し空間と収納の関係

引用元:洗濯のための道具が全て収納できる~家事動線が短い「洗濯機能も収納も充実した洗面所」|みゆう設計室

室内干しをする場合、洗濯道具の収納を近くに確保すると家事がラクになります。基本的に外干しをする場合でも、洗濯機の近くでハンガーにかける作業ができるとラクですよね。

洗面所で室内干しができるように計画した家には、洗濯機の上に洗剤類だけでなくハンガーやピンチハンガーも片付けられる収納を作りました。ハンガーを引っかけられる収納にしておくと、片付けもラクになります。

また、室内干しをするとホコリが床に落ちるので、掃除機やクイックルワイパーなどの掃除道具も近くに収納しておけると便利ですよ。


家事ラクな洗濯スペースをつくるには

引用元:なぜリビングに洗濯物の部屋干しをしてしまうのか~家事動線はリラックス空間と共存させない|いえづくりレシピ

外干しメイン、衣類乾燥機メインで考えていても、季節や洗濯物の量によって室内干しや浴室乾燥機にも頼れる間取りにしておくと安心ですね。

洗濯のやり方は本当に人それぞれなので、洗い方、干し方、片付け方に合わせて洗濯スペースの広さや間取りを決めることをオススメします。洗濯物を畳んだりアイロンがけをしたりできる作業台と、洗濯道具を収納する場所を確保することで、きっと家事ラクな洗濯スペースが作れることと思います。

洗濯物の室内干しに適した場所は、衣類を収納する場所、洗濯物を乾かす方法によって変わります。まずは、自分たちがどんなふうに毎日の洗濯をしたいのかについて考えてみるところからはじめましょう。

一級建築士である中川さんが立ち上げられた「みゆう設計室」(神戸市東灘区)は、ご自身の子育ての中の悩みや経験を活かした“子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家”を設計しています。
また、住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師など幅広くご活躍していらっしゃいます。

中川さんに聞いた「快適な新築空間を実現するため」のお悩み解決記事にチェック!
子どもを育てやすい環境とは?家族みんなの変化に対応する家~子どもと過ごす家づくり<前編>

いえづくりレシピ|なぜリビングに洗濯物の部屋干しをしてしまうのか~家事動線はリラックス空間と共存させない
https://miyudesign.com/recipe/2503
いえづくりレシピ|作業ができる、アイランド洗濯機置場
https://miyudesign.com/recipe/ 2640
いえづくりレシピ|ガス衣類乾燥機の乾太くん(かんたくん)は女性建築士オススメ!ワーキングマザー大絶賛で家事が楽になる!
https://miyudesign.com/recipe/ 9137


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ウォークスルーパントリーにキッチン側からも、洗面所側からも入れるために、活用方法がぐっと広がります。

キッチンからパントリー、洗面所、バスルームまで一直線で家事がしやすい

パントリーは可動棚。置くものによって高さが変えられます。室内干しスペースとしても利用可能で、湿気がこもらないよう、すべりが床近くと天井近くに設置されています

「A」のキッチンはオープンな対面型、「B」のパントリーは独立した部屋でリビング・ダイニングから目に入らない形に。玄関・洗面所側からもパントリーに入れて、買い物後の荷物置きもラクラク。パントリーをウォークスルーにしたことによって、回遊ができる間取りになっています

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この記事を書いた人

中川由紀子

一級建築士
一級建築士事務所「みゆう設計室」(神戸市東灘区)代表の女性一級建築士。現在高校生の年子兄妹の育児・家事と仕事の両立に奮闘。その悩みと経験を活かして、子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計。住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師なども行う。