ロフトや階段下収納は本当に必要?~ママ建築士に聞く!家事ラク収納の作り方vol.5

2020.10.05 中川由紀子
神戸で主婦・母目線で住宅設計をしている一級建築士、みゆう設計室の中川由紀子です。

家づくりをするとき、収納はできるだけ多く欲しい! この収納で足りるの? と悩む方はとても多いと思います。

間取りの上でたくさん収納があると安心するかもしれませんが、収納面積が大きいからといって片付けやすい収納になるとは限りません。

引用元:パントリー内の階段下収納~グレータイルの壁と収納たっぷりのキッチン|みゆう設計室

特にロフト(屋根裏収納)や階段下収納などの大型収納スペースを作るときには注意が必要。とりあえず広めに作りたい、と無計画につくると片付けにくい収納になってしまいます。

家事ラクな間取りの「収納のつくりかた」の連載5回目、今回は使えるロフト(屋根裏収納)や階段下収納をつくるための間取りの工夫についてご紹介します。

【“家事ラク”な間取りとは? 家づくりのポイントを解説! 】


収納の出し入れがしにくいと不要なものが集まる

引用元:ロフトと書斎を設けた主寝室|みゆう設計室

「収納が足りなくなったら困るから、とりあえずロフトが欲しい、納戸が欲しい」という要望があると、まずは具体的に何を収納したいのかヒアリングしていきます。

これは、必要な収納の広さや場所は「収納するもの」によって変わるから。

ロフトや屋根裏収納の場合ははしごを使ったモノの上げ下げが大変で、かつ天井が低い。階段下収納の場合も天井が低くて、奥行が深いと出し入れしにくい。

出し入れしにくい収納だと、入れたまま長年触れないものが増えていきます。「とりあえず収納」には、不要なものが集まってしまうのです。そして頻繁に出入りできないと掃除をあまりしない場所になります。

出し入れがしにくい収納だからこそ、「とりあえず」ではなく、「目的のある収納」として活用できる階段下収納、屋根裏収納を作りましょう。


屋根裏収納、ロフト収納を使いやすくするには

引用元:リビング横で、梁を境に二つの部屋に分けられる子ども部屋|みゆう設計室

屋根裏収納、ロフトは天井高が1.4m以下等の制限内であれば建築基準法上の面積とならないため、特に容積率ぎりぎりまで床面積を使う都市部の住宅には収納スペースとして必要とされていると思います。

ただし、屋根裏収納やロフトの場合、はしごを使って上げ下げができるものしか収納できないと思った方がいいです。重いもの、大きいものは上げ下げがとても大変。若くて体力のあるうちはいいですが、歳を重ねていくにつれ荷物の上げ下げが難しくなり、将来的には使えない収納になります。

そのような収納が大変な場所には、出し入れする回数が年に1~2回程度で、その頻度であれば大変でも家族で協力して出し入れできそうなモノのための収納とするのがオススメです。

具体的には「季節外の家電(扇風機、ストーブなど)」「お雛様」「客用布団」「季節外の服」など。 重さのあるもの、大きいものは本当に上げ下げができるのか、他の場所に収納できないかを慎重に考えてみましょう。

収納するものがある程度決まれば、積み重ねて置くことがないように棚や配置を工夫し、ワンアクションで取り出せるようにします。天井が低くて探す作業も大変なので、一目で見てわかるような収納にしておくことも大切なポイントの一つです。


使いやすい階段下収納のつくりかた

引用元:鏡にうつる階段下の土間収納~家族用玄関とトイレの横に設けられた手洗い|みゆう設計室

モノを入れにくいと言われても、やっぱり階段下は有効利用したい……。

もちろん! 作る限りは階段下収納を有効利用しましょう!!

階段下収納を有効利用するためには、3つのポイントがあります。

  • 欲張って奥行を深くしない
  • 収納するものを事前に決めておく
  • 階段の場所に合うものを収納する
階段の場所は家によって異なるので、間取りによって収納するといいものは変わります。

玄関に近い場合は、ゴミ出し予定の新聞・雑誌・段ボールや、生協(コープ)などの通い箱など。コート掛けがあるのもいいですね。リビングに近い場合はクリスマスツリーや扇風機などの季節外の家電が適しています。家の中央にあれば掃除機や掃除道具の収納にしてもよいでしょう。

間取りができたら階段下収納の場所が決まりますので、そのときに何のための収納にするか決めることをオススメします。

「階段下収納が使えない」という家は、天井高が低くなるのにも関わらず奥行が深い階段下収納が多いです。奥が深いと階段下に一度入り込まないといけないので、人が入るスペース分の収納スペースが減ります。階段下収納を作る場合は人が入り込む奥行にはせず、階段下収納の外から取り出せる程度の奥行のほうがいいと思います。

階段下に収納するのに適したモノはありますので、「とりあえず」ではなく目的をもった収納を作れば使いやすい階段下収納になりますよ!


ロフトや階段下収納は本当に必要?

引用元:ロフトとつながる子ども部屋~古い造り付け本棚を再利用した子ども部屋|みゆう設計室

「使える空間」として屋根裏や階段下を活かし、「空間を無駄にしない」と考えることはとてもいいことです。だからこそ「とりあえず」の収納にしないで、使える収納スペースにしましょう。ロフト(屋根裏収納)や階段下収納は、何を収納したいのか、目的を考えて作ればとても有効な収納スペースになるのですから。

収納としてではなく、空間の広がりとして設けるロフトや階段下の有効利用もあります。

本当に収納として必要なのかどうかは、自分の持ち物と相談して決めていきましょう!

一級建築士である中川さんが立ち上げられた「みゆう設計室」(神戸市東灘区)は、ご自身の子育ての中の悩みや経験を活かした“子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家”を設計しています。
また、住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師など幅広くご活躍していらっしゃいます。

中川さんに聞いた「快適な新築空間を実現するため」のお悩み解決記事にチェック!
子どもを育てやすい環境とは?家族みんなの変化に対応する家~子どもと過ごす家づくり<前編>

いえづくりレシピ|片付けやすい家のつくりかた~収納は量より質!!「使いやすい収納」で家事ラク間取りの家に。
https://miyudesign.com/recipe/8368

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この記事を書いた人

中川由紀子

一級建築士
一級建築士事務所「みゆう設計室」(神戸市東灘区)代表の女性一級建築士。現在高校生の年子兄妹の育児・家事と仕事の両立に奮闘。その悩みと経験を活かして、子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計。住まいの悩み相談は200件以上、家事ラクな住まいやインテリアのコラム執筆・監修、セミナー講師なども行う。